2017年 05月 20日
野の花彩る初夏の聖地、ラヴェルナ修道院
ベッチャ(Beccia)に車を置いて、ラヴェルナへの参詣道をしばらく登り、途中で道の左手の門から、聖なる森(Foreste sacre)に向かうと、修道院が建つ岩壁の下に、色とりどりの野の花が咲いていて、それはきれいです。
ここからは、ペンナ山(Monte Penna)の岩壁のふもとの森を通り、ラヴェルナの周囲を一周する周遊コース(anello basso del Monte Penna)を歩いて、修道院に向かいました。新緑の優しいブナの森に入ると、小鳥たちのさえずりも楽しめます。
いったん森を出て、見晴らしを楽しめるこの場所で、昼食にと購入したパニーノを食べました。最初は日が照っていたのですが、食べ始めてしばらくすると、冷たい北風が吹き始め、寒いほどでした。
近くには、自生の蘭(orchidea spontanea)も咲いています。
今日は夫も珍しく一眼レフのカメラを持ってきていたので、二人ともしばしば立ち止まっては、撮影をしたため、修道院に着いたのは3時過ぎで、教会近くで、聖痕の礼拝堂へと行進をする信者の列に出会いました。境内で、かつて日本に留学し、その後仕事で横浜に2年暮らしたというアメリカの男性に出会いました。修道院の宿は満室だったため、ふもとのキウーシに宿泊し、修道院まで歩いて山を登ったそうです。
雲は多いものの、その間から見える空が、いつになく青く、それはきれいです。夕方雨が降るという予報が出ていたため、今回は修道院では小さな教会だけをさっと訪ね、すぐに山を下りました。
帰り道、ラヴェルナとベッチャを結ぶ参詣路を下ると、道沿いのキングサリ(maggiociondolo)が花盛りで、とてもきれいです。
思いがけず野の花にたくさん出会え、鳥のさえずりと緑の中を歩くことができて、うれしかったです。
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Fiori variopinti, bosco verde & canti di uccelli
oggi sui sentieri per visitare il Santuario della Verna. 20/5/2017
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自性の蘭の色が鮮やかな赤紫で美しいし、何とも言えない1枚目の野の花の群生の上に修道院があるというのにも癒される風景です(^^♪
最後のキングサリ、この辺りでは今のシーズンに咲くのですね!
5年前にスコットランドのマクベス城を訪ねた時は、もうひと月程後に満開だったのを想い出して嬉しくなりました♪
わあ、お花畑、新緑、爽やかな空気が伝わってきます。
すごい岩山の上に修道院がありますね、聖なる森って、精霊がでてきそうですね。。
このキングサリ(綺麗!)の前の写真ですが、このように木でできた十字架は何を示しているのですか?ポルトガルでもたびたび見かけました。祈りの場所ですか?
今日は日本も夏のような気温になりました、暑い夏が来る前には鬱陶しい梅雨があるのでしたよ、扇風機をだしました。
ラヴェルナの北西に広がる広大な森林は、国立自然公園になっていて、わたしたちは8年前に、その森を北から南へと縦断して歩いて、ラヴェルナに到着したことがあります。そのトレッキングコースではこの森がForeste Sacre、「聖なる森林」と呼ばれているのですが、詳しくはかつてイタリア語学習メルマガに書きましたので、興味がおありでしたら、ぜひそちらをご覧ください。
http://www.geocities.jp/naoko_ishii/vol24.24_10_2009.html
そうなんですね。イタリアも最近は日中かなり暑くなりました。