2017年 05月 26日
不思議めずらし花の名は、トスカーナ
ウンブリアはもとよりトスカーナ、マルケ、ラッツィオと、イタリア中部のさまざまな山を歩きましたが、この花に出会ったのは、土曜日が初めてでした。茎がすらりと長く、茎にはいっさい葉がなくて、赤紫の花びらの下に細長く伸びる緑色の部分は、花びらともがくとも判じかねます。
その日、同じ野原で、この花を4、5輪見つけました。こちらの花では、花びらがすべて開ききっています。ただ、よくよく見ると、めしべが黒と黄色の2色で、先に黒い毛のようなものが生えていて、何だか大きな蜘蛛の足のようにも見えます。
いったいこの花の名は、何でしょう。調べてみても分からなかったので、ブログで問いかけると共に、おととし通った薬草学講座のFBページで、専門家の先生たちに尋ねてみようと考えています。
この花に出会ったのは、先日ご紹介したトスカーナ州アレッツォ県の聖フランチェスコゆかりの聖地、ラヴェルナの修道院が建つ岩山の下に広がる野原です。
名前が分かりましたら、また答えをお知らせします。読者の方で、ご存じの方がいらっしゃれば、教えていただけるとうれしいです。
*追記(23:18)
今気づいたらわたしがFBページで質問して30分以内に、専門家が答えてくれていました。2年前講座に通ったときに、野草について質問があれば答えますよと、講座の先生方がおっしゃっていたのですが、なんとわたしの質問から30分以内に、返事をしてくださっています。
学名、Tragopogon porrifolius。ウィキペディア日本語版によると、日本語名は、バラモンジンで、キク科バラモンジン属の植物だそうです。イタリア語では俗にscorzonera biancaあるいはscorzobiancaと呼ばれるそうで、根が食用に栽培もされている国もあると知って驚きました。生薬としても利用されるとありますから、そのうち薬草学の先生からも、効用について何か教えてもらえるかもしれません。
LINK
- it.wikipedia - Tragopogon porrifolius
- ja.wikipedia - バラモンジン
ほんと仰るようにガクと花弁の部分の区別がつかないほど、ガクが花弁に沿うようにまっすぐのびていて、美しい凛としたお花ですね☆
茎が長いから目立ち、山歩きのなか他の草に混ざっていてもよく分かりますね~
バラモンジン、名前を聞いても、日本では見たことがないのでピンとこないのですが、バラモンと聞くとどこか高貴なイメージの名前のように感じます☆
すぐに教えてくださった薬草講座の先生、有り難いですね(^^♪
初めて見ました!
ちょっと面白いフォルムの珍しいお花ですね。
ja.wikiを見ましたが(リンクありがとうございます)和名でも通称名でも学名でも聞いたことがありません。
根を薬草として食するものはいろいろありますがこの美しい花がそうとは姿からは想像できないです。
でもキク科は食用になるものが多いですね。
面白いお花をありがとうございました。