イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

燃える座席とアスファルト、灼熱のイタリア

 おととい火曜日は、トラジメーノ湖畔のいつもの店で、友人たちと5人で、8時から夕食を食べることになりました。ペルージャのうちを出るのは30分前でいいのですが、最高気温が37〜40度という猛暑なので、午後7〜8時の気温を確認すると、予報では36〜37度とのことです。それで、夫が午後7時半に出発しようと言ったとき、わたしの車で行きましょうと言いました。イタリアでは、家にもエアコンがないところが多いためか、4、50年前に製造されたチンクエチェントはもちろんのこと、10年前の車でも、エアコンがない車が少なくないのです。うちの夫の車も、購入時に必要を感じなかったからか、エアコンがありません。まあそれは、わたしがアイゴで、蒸し暑いからエアコンをかけたいと思うときでも、夫は多少暑くとも自然な外気の方が体にいいし、心地よいと思う人だからでもあります。

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Lago Trasimeno al tramonto, Montecolognola, Magione (PG) 1/8/2017

 わたしがそう言ったとき、夫は分かったと言ったのですが、ところが実際にうちを出ようという段になって、「君の車をいちいちガレージから出すよりは、ぼくの車で行こうよ。もう遅いし、そんなに暑くないはずだよ。」と、不意打ちを食わせるではありませんか。早く言ってくれれば、ガレージから車を出しておいたのにと思いつつ、「車はすぐに出せるから。」と反論したのですが、「ぼくの車で行こうよ。」と譲りません。そのとき、わたしも、36、7度というのは、体温とほぼ同じ温度だから、まあそれほど耐えがたいこともあるまいと思って、譲ってしまったのですが、後からそれをひどく後悔しました。

 と言うのも、夫の車は桜の木かげに駐車してあったのですが、それでも外気が暑いために、車内は温室どころか沸く寸前のお湯のように暑く、腰を下ろした座席がひどく熱いのです。そうして、一般道路を走っている間は、それでも風が生温かい程度で済んでいたのですが、無料高速道路、superstradaに上がって走り始めると、1日中燃えたぎる太陽に照らされたアスファルトは湯気を発しそうなほど熱いために、車外から入ってくる風が50度近くあるように感じられます。開いた窓から入る風は、ドライヤーの熱風のようで、かと言って、まだ太陽が照りつけているので、窓を閉めるわけにも行きません。マジョーネで高速道路から下りたときは、わずかながら暑さが軽減したので、ほっとしました。

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San Feliciano, Magione (PG)

 写真を公にするのは好まない友人がいるため、記事でご紹介する夕食中の写真は、テーブルから見えたトラジメーノ湖(Lago Trasimeno)の夕景です。1枚目は店へと向かう車の中から撮影したのですが、どちらの写真からも、このところのイタリアでの太陽の勢いがどれほど強いかが、見て取れるのではないかと思います。空に雲はなかったものの、地平線あたりにはもやがあったようで、空がうっすらとオレンジ色に染まっています。

 この日は夫も含めて、5人中3人がヨガをしたことがあり、夫と友の一人は、今も続けていることもあって、盛んにヨガについて話していました。聞きながら、世界的にもウンブリアで見ても、いろいろな流派や考え方があるのだなと、興味深かったです。話が長くなり、ビールが飲める皆がビールをお代わりした上にアマーロを頼む中、後でジェラートを食べに行く時間はなさそうだからと、デザートを頼んだのですが、第一希望のチーズケーキも、第二希望のティラミスもすでになく、あったからと頼んだパンナコッタの味はいまひとつでした。夕食がどのくらい長引くか分からず、様子を長く見すぎて、注文が遅くなってしまったためでもありますが、デザートは、今後はどこか別の場所でジェラートを食べた方が、おいしいし安くつくなと思いました。

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 眺めがすばらしく、ピザもおいしいと夫や友人たちが口をそろえて言うことが多い店ではありますし、サービスもいいのですが、デザートはいまひとつであることを、ここに言及しておきます。酷暑のさなか、夫の車での移動がひどくつらかったことも、後で忘れて、わたし自身が同じことを繰り返さないように、そうして、どなたか同じつらい状況に置かれる方がないように、記事に書くことにしました。

 今日はペルージャの最高気温が39度に達するという予報が出ていたにもかかわらず、保存用のトマトソース作りをすると、今朝義父母が言っていました。イタリアには、多少の暑さは冷房がなくとも耐えてきた人が多いので、日本のわたしたちよりも暑さに強い人が多いのではないかという気がします。電車やバスで、冷房が故障している場合もあります。そういうときのためにも、夏の間は、水入りのペットボトルを常に持参して、すぐに水分が補給できるようにしておくことを、お勧めします。

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Incandescente il sole di questi giorni,

"bellu e radiante cum grande splendore"
come lodava San Francesco nel Cantico delle creature;
ora attendo con ansia la sorella acqua dal cielo.
Foto: Lago Trasimeno al tramonto, San Feliciano 1/8/2017
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-08-03 19:03 | Umbria