2017年 09月 10日
アルプス岩のトンネルと猫の妖しい関係、きてれつマックブック
8月末から9月初めのピエモンテ旅行中、友人の車について進んでいたら、こんなふうに岩に穴を開け、
道路を通行する車両の邪魔にならない程度の穴をくり抜いただけのトンネルが、いくつかあったので、びっくりしました。
岩盤があまりにも強固なので、岩のかけらなどが崩れ落ちる恐れがまったくないと考えたからなのでしょうが、さまざまな角度から荒く削った跡がそのまま残る、ひどく素朴で、荒々しいつくりのトンネルです。
出口もこんな感じで、まさに「車の出入りが可能でさえあればいい」という心意気か、左右対称でないばかりか、線ががたがたで、なめらかではありません。日本庭園風に、自然の造形を最大限に生かし、加工を最小限に抑えてあるとも言えます。
こういう岩をくり抜いただけのトンネルには、最近ピエモンテ・アルプスで何度か出会っただけではなく、6月のアブルッツォ旅行でも見かけたのですが、「削っただけ」という荒削り感が際立っていたのは、このトンネルです。
同一のトンネルでも、場所によって岩の削り方が異なり、また、車の照明の当たり具合や、通行時の速度によって写り方が違ってくるため、こんなふうに撮れた写真もあります。
さて、おととい我が家の猫、ミミについて記事を書こうとしたとき、マックブックに保存した写真の中から、ミミの写真を探すのに、その調べ物をマックの写真アプリに任せ、「猫」とキーワードを入れて、猫の写真を検索したところ、「6件の可能性のある一致」として表れた写真の中に、
ミミの写真に混じって1枚だけ、この直前の岩のトンネルの写真も入っていました。
「猫」と言うと、人間の発想では、「四つ足の小さな動物で……」と言うふうに、条件を絞り込んでいきそうなものですが、コンピュータによる映像判断では、しま模様・まだら模様や色も、猫と判断する基準に含まれているのでしょうか。確かに「6件の可能性のある一致」という検索結果であり、はずれは1枚だけで、可能性はあっても実際には違うものが1枚あったというだけではあるのですが、それにしても、荒削りの岩のトンネルのように一見猫とはいっさい関係のなさそうなものを、写真のアプリケーションが「猫であり得る」と判断することもあるのだと、びっくりしました。言われてみれば確かに、車のライトを浴びたこのトンネルに、猫の毛並みに通ずるものがないとは言えません。おもしろいものです。
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Sorprendente galleria di roccia, Val Grande, Piemonte. 2/9/2017
Poi ancora più sorprendentemente
il MacBook ha elencato una fotografia della galleria rocciosa tra quelle del gatto, quando ho fatto la ricerca delle foto per la parola chiave, '猫' ('gatto' in giapponese).
E' vero che si assomiglino un po' gli aspetti, anche se sono totalmente diversi.
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関連記事へのリンク
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日本には、このようなトンネルが存在するかしら?
と思いました~
自然のままに荒削りした岩、強度がどのくらいあるのかは???ですよね!
美しいですが、イタリアも地震大国なので注意しないといけませんね!
それと猫の写真と岩盤のトンネルと間違えるPCのアプリ興味深いです~(笑)
ピエモンテの旅録、楽しく読ませていただきました。
アルプス国境に近い街となるとまた違う趣があってイタリアには数えきれないほど美しいところがあるなと思いました。
このトンネル、超こわいですww
でも頑強すぎてここまで掘るのが精一杯だったのでしょうかね、、凄すぎるわぁ~~
私は日本のトンネルでもできるだけ早く外に出たい方だからこんなトンネルあったら、もう生きてる心地しないかも。。
ミミちゃん、ほんとに可愛いなぁ~ スリスリ^^;
まさかトンネルの写真を選ぶとは思わなかったので、びっくりしました!
わたしと夫は、こういうトンネルを見ると珍しいのでうれしくなっていたのですが、危険である可能性もあるのかなと、日本の皆さんのコメントを読んで、思いました。アブルッツォで自然にできた大きな洞窟を訪ねたときは、ガイドさんが、この中だけはかつて近辺で大きい地震が起こり、被害が甚大だったときも、安全だったとは言っていたのですが、このトンネルの穴は人が開けたものですし……
ミミ、義父母が帰ってうれしそうですが、うちの台所の窓辺でも以前より長く見かける気がします。とてもかわいいですよ♪