イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

数の亡者・女探しはお断り、インスタグラム

 インスタグラムを始めてから、1年あまりが過ぎました。ウンブリアやイタリア、日本の美しさ、魅力、日々のうれしいことなどを共有できたらと、最初のうちは、はりきって1日1枚の投稿を心がけていました。そうでもしないと、せっかくお互いにフォローし合っている人に忘れられてしまうのではないかという思いもあったからです。けれども、最近では、お互いに写真を楽しみにし合う人たちが定着し始めたこともあって、1週間に2、3枚投稿できればいいかと、心と時間に任せて、楽しむようになりました。


 インスタグラムでおもしろいなと思うことの一つは、使っている人のコミュニケーションの敷居の低さです。2002年3月31日に離任式でお別れした高校の教え子たちとは、何人かとは手紙やメールのやりとりがたまにあったものの、その大半と連絡が途絶えていたのが、この数年はSNSのおかげで、かなりの人数の元教え子たちと、互いの近況を知り合ったり、コメントを交わしあったりすることができるようになりました。ブログやFBだけのときには、特にコメントや連絡がなかったのが、インスタグラムでは、しばしばコメントをくれる子たちもいるので、そんなふうに感じるのでしょう。子たちと言っても、当時、高2・高3だった皆は、もう三十代に突入しています。本当に時の経つのは早いものです。そうして、こういうやりとりが、とてもうれしいのです。

 写真という、言語を通じずとも、視覚を通して伝わる媒介のおかげで、世界中の様々な人と、交流できるのも楽しいです。イタリア語と日本語では必ず、余力があれば英語でも、写真に説明を添えるようにはしているのですが、わたしに理解できない文字や言葉で説明が添えられた写真でも、ああすばらしい写真だなと感嘆することも多く、逆もまたあるのか、コメントやイイネをくれる、わたしの知らない言語で暮らす人もいます。

 ただ、インスタグラムも、人によって利用する目的や用途が大きく異なるのでしょう。世界には、わたしと同様に、自然や美しい風景、日々目に留まる美しいこと、うれしいことに感嘆し、写真でとらえて、皆と共有しようとする人がいる。そういう人の写真を楽しみ、かつ、旅行や登山に訪ねたい場所の参考にもしたい。それが、遠く離れた教え子たちや友人たちと近況を伝え合いたいことと共に、わたしがインスタグラムを楽しむ理由です。かつてはよくブログを更新して、互いに訪問し合っていたけれども、今はブログからは遠ざかっているため、もっぱらツイッターやインスタグラムでだけ近況を知ることができる、そういうブログ友達も何人かいます。

 わたしは皆の写真を見たり、写真がすばらしい、元気そうで何よりなどと交流したりするのが楽しみなのですが、世の中にはそうではない人もいます。向こうからフォローをしてきておいて、フォローを返すと、その後いつのまにかフォローを外す人の、なんと多いことか。わたしの写真が気に入ったわけでもなく、交流がしたいわけでもなく、単に自分のフォロワーの数を増やしたいということだけが目的なので、そういう行為に及ぶのでしょう。そういう人は得てして、自分がフォローする人数に対して、フォロワーの数が多いのですが、それは、そういう悪質な手口を繰り返しているからだと思います。本当に人気のある人、人から慕われる人は、そんなことをせずとも、他の人がフォローするはずです。わたしもディーパク・チョープラなどは、フォローしてもらえる見込みがなくとも、最初からずっとフォローしています。

 フォロワー数が増えさえすればいい、そのためには手段を厭わない。相手が知らぬうちにフォローを外し、そんな手口で増やした人数に何の意味があるのだろうと、わたしは思います。『星の王子さま』で、星の数を数えて、こんなにたくさんの星がすべて自分のものだと言い、「その星をどうするのか。」と星の王子さまに聞かれたビジネスマンのようです。


 最初のうちは、フォローを外した人は、こちらからもすぐにフォローだけ解除していたのですが、そうするうちに、こうした同じ輩が、何度もフォローしてきてはフォローを外すことに気づいたので、そういう無駄なことに時間を費やさないために、そして、わたしが見たいのはフォローした相手に敬意を払う人の写真だと考えて、以後は、自分からフォローしてきたのに、フォローを外した人については、すぐにこちらからブロックすることにしました。自分の店や投機や怪しい商売の宣伝、風紀上問題のある投稿ばかりするようなアカウントも同様にブロックしてはいるのですが、それは、ブロックしたうちのごく一部です。

 そうして、そういう数の亡者は外国の人だけだろうと思っていたら、日本人にも男女を問わず少なくないことを知って、残念に思っています。わたしがインスタグラムを始めたのは、去年の9月21日で、現時点で、投稿した写真は414枚、フォロワーが786人、フォロー中の人が746人です。そして、いつから使い始めたかをはっきり覚えていないフォローワーチェックのアプリケーションによると、一度わたしをフォローしておいて、フォローを外した人(seguaci persi)、同時にわたしがブロックしている人たちが、なんと1176人もいるのです。フォロワー数増加だけが目的で、フォローしてくる輩の割合がひどく高いのです。5人フォローしてくる人がいれば、そのうち3人はまともな人で、二人はフォロワー数の亡者という計算になります。最初のうちは、こういう失礼な輩が多いこと、写真を見れば、わたしがどういう写真を撮るかは想像できるであろうに、フォローしてきておいてフォローを解除する人の多さが悲しかったのですが、最近では慣れて、フォロー外しを確認したら、すぐにブロックしてしまっています。

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Gubbio (PG) 22/7/2017

 数の亡者同様に、困っているのが、どうやらインスタグラムやフェイスブックなどのSNSを、恋人か伴侶か、あるいは単なる遊び相手の女性探しに利用していると思われる輩が多いことです。たいていの場合は英語話者で、なぜか軍服を着ている写真を見かけることが多いのですが、アカウントの名前と写真が、本当に本人のものであるかどうかも疑わしい上に、フォローする相手がほぼ女性ばかりというのも、嫌な感じがします。最初のうちは、写真が気に入ったからフォローした人と区別がつかないのですが、フォローすると、個人的にメッセージを送ってよいかという申請が来たり、不必要にダイレクトメールをよこしてきたりするので、困ります。それで最近は、フォローを返す前に、載せてある写真やフォローしている人の男女の比率も確認するようにしています。本来そういう目的ではないSNSで、勝手にそういう声をかけてこられても迷惑な上に、単にだれかをだますことが目的ではないかという疑いもあり、気をつけなければいけないなと思います。

 そういう困った人たちが多くて、あきれてはいるものの、基本的には、インスタグラム仲間の美しい写真、おいしそうな写真などを見て、楽しんでいます。これから秋が深まっていくにつれて、日本の方の投稿で、美しい紅葉を楽しむことができるであろうことも、今から楽しみにしています。

 インスタグラムに投稿した写真の中から、ブログの記事でこれまで使っていない写真を選んで、この記事に載せてみました。今年7月、山登りを終えて帰宅する途中に、グッビオに寄ったときの写真ですので、そのときの写真を、他にもう1枚添えてあります。

LINK
- インスタグラム始めました、イタリアアルプスとモンブラン展望台 (21/9/2016)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-09-26 23:48 | Altro