イタリア写真草子 ペルージャ在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

凍結肩その後と秋色の庭、イタリア ペルージャ

 今朝8時に癒着性関節包炎(凍結肩)を患う左肩のリハビリのために、カイロプラクティック院に行くと、理学療法士の若者から、回復が遅いのが気になるので、新たな検査やコルチゾンの注入が必要かを知るためにも、専門医の診療を受けてはという助言がありました。2年前は右肩の凍結肩に苦しみ、痛みが最もひどかったちょうど2年前の今頃から、今も通うカイロプラクティック院で週に2度のリハビリに通い、半年後の昨年の初夏にはかなり腕が上がるようになって通院をやめたのですが、その頃からすでに左肩が凍結肩を患っていました。右肩のときには、最初の専門医の判断で、コルチゾンと局所麻酔薬の注入を3度行っていたのですが、コルチゾンは身体に悪影響もあることを知っていたわたしは、左肩を診察した専門医が、コルチゾンの注入に言及しなかったので、ほっとしていました。

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7/11/2017

 けれども、数か月前に、義父母から親戚で同じ凍結肩を患っていた人が、いくら施術を受けても改善が見られなかったのに、二度のコルチゾン注入で、かなり腕が上がるようになったと聞き、また、理学療法士も、そういう患者を実際に見て、「右肩に比べて、左肩が可動域を取り戻すのに、あまりにも時間がかかるのは、コルチゾンの注入を行わなかったためでもあるのではないか。」と言っていたので、コルチゾン注入の必要性と効果が気になってはいました。でも、今通うカイロプラクティック院にいる専門医のつい最近の診断では、「コルチゾンの注入は、初期の痛みが激しいときなら効果があっただろうけれども、今は特に効果もあるまい。それよりも、施術時に、痛みが大きくとも、今以上に肩や腕を動かした方がいい。」とのことでした。というわけで、最近も週に二度、効果が大いにあることが分かっているので、肩の痛みと財布に辛いことに耐えながら、リハビリに通っていたのですが、今朝急に、理学療法士の若者から、「ここと経営者が同じ別の医院に、肩の専門医がいて、今日の正午なら診療を受けられるということだから、行ってみてはどうか。」と言われました。

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 来週からは学校の授業が始まり、そういう時間を取るのが難しくなることもあり、また、専門医の診療費が高くとも、結果的に肩が早く回復し、通院を早く切り上げられれば、その分リハビリにかかる費用が少なくなるとも考え、わたしは、リハビリが10時頃に終わって帰宅後すぐに、正午からの少々遠方での専門医の診療に出向くことに決めました。ポンテ・サン・ジョヴァンニは、道路が入り組んでいて混雑も多く、自分で運転して行くのは、できれば避けたいところです。グーグルマップをカーナビ代わりに利用したものの、行きも帰りも道を間違え、特に帰り道は、12分で帰れるはずのところを、ぐるぐる回って20分かかってしまいましたが、無事に診療を終えて、帰宅することができたので、よしとしましょう。

 今朝は、リハビリ後うちに戻ってから、これまでの検査や診療の結果が印刷された紙を探したり、グーグルマップで最もよさそうな医院への行き方を検討したりしていたら、予約をした専門医のいる医院に到着するのがぎりぎりになりました。ただ、幸か不幸か医者も15分ほど遅れて到着し、受付の女性によると、「いつもこうなんです。」とのことでした。

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 専門医は、診療の結果、左肩にコルチゾンを注入してから、関節などの癒着をほぐす作用がある薬を処方してくれ、「万一これでも腕が上がらぬようであれば手術も」と、診断書に記入しました。ただ、尋ねると、「このまま放置していても、時が経てばいずれ治る病気ではあるけれども、もっと早く治したいと思えば、薬を飲んだ方がいいし、さらに急ぐなら手術という手がある。」とのことでした。手術など、まったく受けるつもりはなく、薬についても、理学療法士やかかりつけ医に必要性を尋ねてみて、できれば服用しないつもりでいます。ただ、専門医は、「もしコルチゾンの注入や薬の服用を以前からしていれば、もっと回復が早かったろう」とも言っていました。

 ただ、左肩は、右肩に比べて可動域が最初からひどく狭く、初めのうちは腕を横に広げることがほとんどできず、エプロンのひもさえ、後ろで結ぶことができなかったので、出発時点の症状がひどかったために、可動域の回復が遅いということもあると思います。

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 今朝もリハビリ時の施術は容赦がなかったため、コルチゾンの注入後も、まだ肩がひどく痛みます。2年前、そして昨年の同じ時期に比べると、それでもかなり痛みが楽で、初期に比べると、左肩もかなり上がるようになったので、今週はコルチゾンの効果も見込んで、さぼっていた家でのリハビリ運動をきちんとしていくつもりです。

 写真は、今朝うちを出る前に撮影した、我が家の周囲に見える秋の色です。2枚目の写真に見える霧の中を通って、カイロプラクティック院へと向かいました。ペルージャでは、移動遊園地がまだ設置されているため、一部通行禁止の場所がありますが、週末に雨が降って気温が下がり、死者の市も終わったおかげで、以前ほどは渋滞していなかったので、ほっとしました。

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Il nostro giardino in autunno,

arancioni le foglie di ciliegio,
bianca la nebbia, gialla la vite.
In rosso acceso il mirto crespo,
sorprendentemente durevole un fiore di rosa.
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by ayayay0003 at 2017-11-08 12:01
なおこさん、左肩の治療、やはりなかなか良くならないのですね~^^;
理学療法士の若者も心配していろいろとアドバイスをくれてはいるのでしょう。
科学的な薬を使うのに躊躇するのは、解りますよー!
速効性があるとは思うのですが、往々にして副作用もあるというのが科学的な薬の良くない所でも有りますネ!
コルチゾンと言うお薬の注入で短期間で少しでもよくなりますようにと祈ってます~
これから寒い季節、肩が痛いとおつらいと思います、お大事にされてくださいませねm(__)m

諸所の紅葉が綺麗な季節になりましたね(^^♪
紅葉を見るとほんと癒されます☆
Commented at 2017-11-09 12:56
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by milletti_naoko at 2017-11-09 16:49
アリスさん、わたしがリハビリに通うのは、腕や肩の本来あるべき動きについても指導してくれて、効果を感じるからなので、頼れる理学療法士が近所にいるのがありがたいです。1年前に比べると、かなり楽になりました。温かいお言葉をありがとうございます。
Commented by milletti_naoko at 2017-11-09 16:54
鍵コメントの方、はじめまして。詳しいご説明をありがとうございます。日本ではかなり様々な疾患が、ひとくくりに五十肩という大ざっぱな名前で扱われやすいと、調べていて知りました。模索の結果、いい方法が見つかって、よかったですね。以前にブログの記事にしたとき、日本やイタリアで凍結肩を患った多くの方から、メールや鍵コメントでのお言葉をいただいたのですが、治療も対応もさまざまで興味深かったです。おととし英語の医学論文もいくつか読んで、比較研究の結果、一番回復が早く可動域が回復できたのは、コルチゾンの注入、週に2度のリハビリとうちでの体操を続けたグループと知り、コルチゾンは悪影響があるからどうかとためらっていたのですが、リハビリは続けています。
by milletti_naoko | 2017-11-07 19:37 | Fiori Piante Animali | Comments(4)