2017年 11月 08日
オリーブと今このときの大切さ、ディーパク英語版瞑想講座6日目
週末にやって来た友人たちは、オリーブの実を摘みたいと言っていたのですが、到着前日や滞在中に雨が降ったため、木の下に網を広げることができず、収穫はできませんでした。今週は月曜も火曜も、夫が昼早くに帰宅して、義父とともにミジャーナに収穫に行きました。2014年と昨年、イタリア中部のオリーブに大きな被害をもたらした蠅の害は、今年は幸いなかったのですが、酷暑と水不足のために、我が家でも、ウンブリア周辺のオリーブ園でも、実がまったくならない木があったり、なってもごくわずかだったりと、収穫できるオリーブの量が、例年に比べて、かなり少なくなっています。今日の午後は夫は仕事で職場に残ったのですが、義父は一人でうちのオリーブを収穫していたようです。
おとといは仕事、昨日は通院で、ほぼ1日うちを空けていたわたしも、今日はうちにいたのですが、申しわけないと思いつつ、うちで仕事と家事に励みました。オリーブを摘むために左腕を上に上げれば、いいリハビリ運動にもなりそうではありますが、もう少し回復してからでないと、前年のように後からひどく痛む恐れがあるからです。
今日夕方になって聞いた瞑想講座では、再び、「今を生きることの大切さ」について、語っていました。
過去にとらわれて、後悔したり、恨んだり、悲しんだりしていては、今を楽しむことができず、先のこと、未来を不安に感じたり、恐れたりしていても、同様に今このときを享受することができない。
要約すると、そんなふうに言っていたのですが、そのとおりだと思います。遠い昔に読んだデール・カーネギーの著書にも、確か、「若いときには、卒業すれば、仕事が得られればと思い、仕事が得られれば、退職できればと思い、退職すれば、若かったらと思う」人間の性(さが)に言及していました。
先のことや過去のことばかり考えていは、大切な今このときを生きられない。ジョルジョ・チェルクエッティも、講演で言っていました。「健康によい唯一のpassatoは、野菜のpassatoだけだ。」イタリア語の「passato」という言葉には、「過去」という意味と「裏ごしして作ったスープ、ポタージュ」という意味があることを巧みに利用した言葉で、要するに、健康のためには、過去を引きずっていてはいけないということです。
まさに、「言うは易く行うは難し」で、瞑想では、雑念がいっさいなくなって、想念と想念の間に空白ができるとき、その無になれるときが大切なのだと、本で読み、瞑想講座で聞きもして、雑念を払おうと試みるのですが、気がつくと、瞑想に集中するべきときに、仕事などで、「ああ、ああすればよかったのに。」と後悔したり、今後の予定について、「そう言えば、あれはどうしなければいけないのかな。」などと考えたり、ついまったく関係のないに思いを馳せている自分がいます。わずか10分程度の間、音楽や導入の教えがあり、マントラを唱えていても、集中ができないことが残念で、まだまだ道は遠いのでありました。
「今を生きて、今このときを、あまりにもすばらしいがために、思い出すに値するものにしなさい。」
そういう心持ちで、生きられるように努めたい。そのことを忘れないためにも、6日目の講座案内メールに引用されていたこの言葉を、こちらの記事にも引用しておきます。
ディーパクの瞑想講座では、しばしば、「存在するのは現在だけで、過去は記憶の中に、未来は意識の中にあるに過ぎない」と言った教えが繰り返されます。英語、イタリア語で、「現在」を意味する名詞、それぞれpresent、presenteが、「存在する」という意味の形容詞としても使われることが興味深いのですが、むしろ逆に、「現在」という名詞が、そもそもは形容詞から派生したのでしょう。「過去」は、日本語でもイタリア語でも、「過ぎ去ったもの」の意味で(イタリア語では「passato」)、「未来」は「いまだ来ぬ」ものであり、今はまだ存在しないのですから。
日中は晴れたのですが、今朝、丘は深い霧に覆われていました。湿度が高く、夕方には空が曇ったため、洗濯物が乾かずじまいです。この先は、こういう日が、しばらく続きそうです。
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Con i raggi di sole brillano le foglie dorate di vite :-)
Di mattina la nebbia copre la piana,
ma di giorno trionfa il sole.
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過去のことも、悔むことは多々有りますが今更どうなることでもないですし、先の心配もいっぱい有りますが、心配しても仕方のないこと!
今をせいいっぱい生きることが良いことだと自分に言い聞かせています~(*^_^*)
段々と秋が深まり、お天気がよくないと余り洗濯ものが乾かない時期になってきましたね~
オリーブの収穫時期、今年は実が少ないのですか?毎年いろいろとあるものです~
今治の大島地区でオリーブ600本育ててるのが今年は一番沢山なったと新聞に出ていましたよ~
600本では、油は取れず、塩漬けにして売り出すようです~(笑)
今治の大島で、そんなに多くものオリーブを育てているとは驚きました。600本もあれば、十分たくさんのオリーブオイルがイタリアでは取れそうなものですが、木の品種や日本の気候のために、オリーブの木の本数に対して、取れるオリーブオイルの量が少ないのでしょうね。塩漬けもおいしそうです。
今が一番だと 私も思っています。
私は60代半ばとなりましたが
年上の方に まだ60代は若いわねえと
言ってもらえると 本当にそうだなと思います。
もう年だから~と考えるより
今できること 考えることを大切にして
生きていきたいなあと思っています。
我が家の 小さなオリーブの木には
初めて 4粒の実ができましたよ~(^^)/
オリーブの木が風にそよぐ様子が大好きなので
小さな鉢植えの木を買ったのです。
オリーブの淡い緑のような銀色のような優しい色の葉や木が、わたしもとても好きです。これからが楽しみですね。