イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

夕日・朝日・朝の月と日本語学習、時の表現と歌と折り紙

 夏至に向かって、日の出は少しずつ遅く、日の入りは少しずつ早くなっています。特別な時間割変更がなければ、わたしは、月曜・水曜・金曜は、朝8時からの授業を担当しているため、7時半過ぎに学校に到着し、火曜・木曜は夕方4時半まで授業をしています。今日はペルージャの日の出は7時25分、日の入りは4時35分とのことですが、

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Tramonto a Perugia 5/12/2017 16:33

ペルージャは小高い丘や山に周囲を囲まれているため、今日はちょうど授業が終わった頃に、美しい夕日が山の向こうに沈むのが見えました。そうして、昨日の朝もまた、駐車場に車を置いてから、授業が始まるまでに時間があるので、すぐに学校に入らずに、丘の後ろから太陽が昇る様子を見守りました。

 最近は、まるく美しい月を見かける機会も多く、おとといの夕方は、ミジャーナで木々の間から昇る満月を愛で、昨日は朝7時頃に、その月が西の丘に沈むのが、うちの窓から見えました。

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5/12/2017 7:44

 昨夜は夕食を食べに出かけて、住宅街のマンションの上にさやかに輝く月が、大きく見えたのですが、今朝もまた、その月が西の丘に沈もうとするところを、うちの窓から目にすることができました。

 そんなふうに、朝日や夕日、そして月が見られる機会が多いのがありがたい今日この頃なのですが、

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今日ホワイトボードの隅に、「あさひビール」と書いたのは、そのためでも、アサヒビールの回し者だからでもありません。先ほど調べてみて、「アサヒ」がカタカナなのに気づいたわたしは、ビールは、と言うよりも、炭酸が苦手で飲めません。

 「あさ7時」、「あさごはん」、「やすみのひ」、「こどものひ」など、「あさ」や「ひ」が授業でよく出てくるので、「あさ」や「日」という言葉の定着を図るためにも、授業中に日本のビールについて質問があったときに、アサヒビールの話をしたのです。イタリアで見かける日本のビールメーカーとしては、アサヒを目にすることが多い気がしたからでもあります。
 
 さて先日、時刻表現を学習したときに、「ごぜん・ごご」も学びました。午前・午後を教えるときには、「午(ご)」は十二支の「午(うま)」で、昔は午の刻が正午の頃を指したから、今もAM・PMを表すのに「午の刻の前」、「午の刻のあと」と書くのだと説明し、十二支についても簡単に説明します。

 そのとき、十二支の「辰」に触れたときに、鯉の話になり、鯉のぼりについても言及していました。そこで、今教えている課では、「年月日」を学習し、最後のページに「ゴールデンウィーク」が出てくるために、季節はずれではありますが、「5月5日」を日本語で何と言うかを確認したあと、こどもの日とゴールデンウィークの話をしてから、「こいのぼり」の歌を学習しました。「おとうさん」、「おかあさん」、「こども」という家族を表す言葉や、形容詞、「たかい」の復習にもなります。ちなみに、今年5月の授業では、当時の生徒さんから、「お母さんは出てこないんですか。」という質問があり、恥ずかしながら、そのとき初めて、母への言及がないことに気づいたのですが、今日の授業では、そういう質問はありませんでした。
 
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 そうして、歌詞を確認してから、いっしょに歌を歌い(「カラオケは好きじゃありません。」と言っていたのですが、ちゃんと歌ってくれました)、YouTubeで映像や文字も見ながら歌を聴いたあと、折り紙のカブトをいっしょに折りました。

 かっこいいカブトができた、子供にもぜひ教えたいと、喜んでくれてうれしかったです。

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In questi giorni di sera ammiro il tramonto dalla nostra aula di scuola e di mattina a casa vedo la luna che sta per calare dietro la collina. Sono bellissimi sia il sole sia la luna perché l'aria è limpida.
A scuola ora si insegnano i modi per dire i giorni e i mesi in giapponese e nella nostra lingua si usa il carattere cinese che significa il sole (日) per indicare un giorno del mese, mentre si utilizza il carattere cinese che vuol dire la luna (月) per indicare un mese perché fino a circa 150 anni fa, il Giappone adottava il calendario lunare.
Dunque, oggi il 6 dicembre si scrive in giapponese 12月6日. Il manuale, "Marugoto" parla della festa dei bambini e così durante lezione di ieri abbiamo cantato la canzone della festa, naturalmente in giapponese, e fatto l'elmo di samurai con gli origami.
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by Masami at 2017-12-06 07:50 x
なおこさん、こんばんは♪

私もこの時期、朝起きて暫くすると朝日や朝焼けを楽しめたり、夕方レオの散歩に行く頃にには夕焼けが楽しめるなど、この季節ならではの醍醐味を味わえています^^

なおこさんの日本語の授業、なおこさんが一生懸命教えていらっしゃる姿が目に浮かぶようです。色々な例を挙げながら教えるのは大変なこともあるでしょうが、生徒さんが理解してくれたときの喜びはひとしおですよね!折り紙のカブトもとっても綺麗にできましたね♪生徒さんが喜んでくれたとは嬉しいですね^^
Commented by coimbra at 2017-12-06 16:59 x
なおこさん、こんにちは。。
昨日の記事ですが、ピッザ美味しそうですね。。
数日前にラジオを聞いていたら、イタリアの話をしていて
出演者が(誰かはわからず)「イタリアではピッザを作るのは男性の仕事」と言ってました。なおこさんのご主人とフランコさんの情熱から本当なんだなあ。。って思いました。
このピッザの窯では、ピッザ以外に何か焼いたりするのですか?せっかくの余熱でケーキとかクッキーとか。。笑
Commented by nonkonogoro at 2017-12-06 17:49
素敵な兜ができましたね~
なんとなくイタリアンな感じがするのですが
日本の折り紙ではなくて イタリアの紙なのでしょうか?

鯉のぼりは
男の子の祝いなので
女性は登場しないのかなあ~

Commented by milletti_naoko at 2017-12-07 02:35
まさみさんもですね! 本当に、朝も夕も太陽や空や月がきれいで、冬は空気が澄んでいるからでしょうか、うれしい思いで空を愛でることが多くなりました。

ありがとうございます。日本の高校で教えていた頃は逆に、古文で十二支を教えるときに、逆に、十二支は現代日本語でも使われている例として、午前や午後、正午に言及していたので、今の教え方はそれと対照的になっています。今日は他の言語の生徒さんたちもカブトがほしいと言ったので、休み時間にいっしょに作りました。皆が喜んでくれて、うれしいです♪
Commented by milletti_naoko at 2017-12-07 02:37
coimbraさん、ピザおいしかったです♪ 確かに長時間の立っての労働なので、ピザ屋でピザを焼く職人さんはたいていの場合男性です。ピザを焼いたあとの余熱で、今回は余ったピザの生地をこねて、パンにして焼いてみました。翌朝、ちょうどよい加減に焼けていて、おいしかったです。
Commented by milletti_naoko at 2017-12-07 02:40
nonkonogoroさん、折り紙は持ち合わせがなかったので、印刷物を扱う部署に行って、色つきのA4の用紙をいくつかもらって、折る前に正方形になるように紙を切って使いました。ですから、おそらく紙はイタリア製だと思います。

こいのぼり、歌ができたころは男性社会だったので、お母さんが登場しないのでしょうか。どうしてでしょうね。
Commented by ayayay0003 at 2017-12-07 11:51
なおこさん、こいのぼりの歌を授業で歌われたのですね~♫
この歌は、季節を外れていても、なんだかほのぼのする歌なのでいつでも歌ってOKな気がします~♡
そう言えば、お父さんは出てきますがお母さんは出てこないですね!
男子のお節句だからでしょうか(^-^)
なおこさんは、冑を折るのがとても上手ですね☆
そういえば、ヨ―ロッパツアーで、折り紙を持って来て、プレゼントされてる方がスイスツアーの時にいて、プレゼントされたヨ―ロッパの方がとても喜んでいたのを思い出しました(^^♪
Commented by milletti_naoko at 2017-12-07 18:49
アリスさん、きれいにきっちり折れているのは、生徒さんが折ったカブトのような気がします。「正確に折らないと、きれいに仕上がりませんよ。」と言いつつ折ったのですが、生徒さんの方がぴしっと角をそろえて折っていました。折り紙はこちらではめずらしい上、カブトは男性には、我が子に贈りたいなどという気持ちもあるようで、人気があります。昨日休み時間にカブトを見たポーランド語とロシア語の生徒さんが、自分たちの子供に贈りたいのでカブトをくれませんかと言ったので、休み時間に自分たちで折れるように教えたら、「いいストレス対策になる」と、楽しみながら折っていました。
by milletti_naoko | 2017-12-05 22:26 | Insegnare Giapponese | Comments(8)