2018年 02月 09日
接続法 文法の歌サンレモに 『Il congiuntivo』、イタリア イタリア語
イタリア語教師や文法の専門家が、こうした言語の乱れや接続法の存続の危機を憂える記事を発表することはしばしばあり、最近ではSNSを通じて、接続法の正しい用法を広めようという試みも見られて興味深かったのですが、今夜、外食から帰って、ふとテレビでサンレモ音楽祭を見た、そのわずかの間に、この接続法を主題として文法を歌う歌が、楽しいのりとふりつけで歌われていたので、びっくりしました。YouTubeの映像には、テレビに出たふりつけはないものの、もしきちんと接続法が使えなければ、恋人の心を射止めるはずの恋文で、自分がイタリア語をきちんと書けないことが露呈してしまい、恋も終わりになりかけないという歌の内容を、反映しています。
一方、次の映像では、同じ歌を、歌詞を見ながら聴くことができます。
接続法が使われなくなったり、間違って使われたりするようになってきたのは、それでも、言わんとすることの根幹は伝わるからで、そういう意味では、日本のら抜き言葉や敬語の誤用にも通ずるところがあります。

歌に出てくるイタリア語の文法用語を把握しやすいように、日本語訳や用例を添えて、こんなふうにまとめてみました。接続法が、では、どんなときに使われるかを、あえて文法の教科書は見ずに、頭にさっと思い浮かんだ範囲で、いくつか書き出し、そういう言い方ができるかどうかだけ、インターネットで検索して確認してみました。
イタリア語では、たとえば、「Penso che…」(わたしは…と思います)、「Sono contento che...」(わたしは…ことがうれしいです。」など、考えや感情を述べる文の従属節、また、「これまでわたしが見た中で最もよい」など最上級を含む表現を修飾する節など、さまざまな場合に、接続法を用いなければいけないことになっています。接続法については、説明を始めると長くなりますので、いつかきっと再発行するつもりでいるイタリア語学習メルマガで、取り上げられたらと考えています。
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Simpatica, istruttiva e amabile la melodia
la canzone, "Il congiuntivo" di Lorenzo Baglioni.
Per renderla più comprensibile ai giapponesi
che studiano l'italiano, ho fatto questo schemino.
Mi piacerebbe inventare qualche canzone così
per aiutare l'apprendimento di lingua giapponese.
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読むのはまだしも、自分では絶対使えそうにありません。
これを歌にしてしまうところが、楽しくていいですね♪
以前、永井愛作の演劇「ら抜きの殺意」をテレビで見てとても面白かったことを思い出しました。
見極めがたいところですが、イタリアでも日本でも、よくある間違いがどんどん増えていく傾向があり、でも、イタリア語については、「接続法を守ろう、正しく使おう」と教育者やイタリア語学者が、その保全に、というか正しい使用を呼びかけています。
「ら抜きの殺意」という演劇があるんですね! わたしもいつか見てみたいです。
コメントをありがとうございました。