イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

懐メロで日本語学習、男の子女の子

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 男の人、男の子といったイタリア語とはかなり異なる日本語の表現を覚えるのが大変そうだったので、ホワイトボードに絵を添えて説明したあとで、休み時間に、YouTubeで懐かしのあの曲を探し出しました。


 幼い頃に親がテレビで見ているのを聞いて知っている歌なのですが、冒頭部だけは覚えているつもりでした。けれども、「ぼくたち男の子」で始まるものと思い込んでいたのに、そうではなく、歌を探そうとして初めて、歌の題名も知らないことに気づきました。

 「行こう」「遊ぼう」と言う常体のまだ学習していない表現はありますが、「行きましょう」「遊びましょう」は学習済みなので、これまで学んできたことと関連づけて、生徒にも問いかけながら、歌詞の前半の内容を、さっと説明しました。

 童謡に加えて、懐メロも紹介することがしばしばあります。「昔の歌は、メロディーがきれいで、耳になじみやすく、ゆっくり話すように歌われ、歌詞もしちむずかしい構文がなくて、聞き取りやすいですね。イタリア語もそうですよ。」というのが生徒の反応で、わたしもつくづくそう感じています。

 今日はバレンタインデーですが、同時に灰の水曜日でもあります。懺悔をして節制に努めるべき四旬節の始まりで、この灰の水曜日や四旬節中の金曜日ばかりは、肉食を避けるようにというカトリック教会での説教を聞いたこともあります。と言うわけで、我が家では夫がリンツのハート型チョコレートを贈ってくれ、わたしは夕食に、夫が好きだけれども、節食にもなる野菜のポタージュを、ローズマリーの小枝やローリエの葉と共に、ことこと煮込んで作って食べました。

 四旬節が始まったばかりと言うのに、我が家には明日の夕方、復活祭にあたって家の祝福をするために、教区の修道士さんたちがやって来ることになっています。明日は学校から戻るのが午後5時半頃なので、その前に来たら、わたしは立ち会うことができないのですが、それを機会に、明日の朝は、学校に行く前に、掃除機をうちじゅうにかけることだけはしたいと考えています。

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Sembrava difficile distinguere e ricordare le parole come
男の人 otoko no hito
女の人 onna no hito
男の子 otoko no ko
女の子 onna no ko.
Così ho disegnato i visi sulla lavagna e poi abbiamo ascoltato la canzone, "男の子女の子" (ottono no ko onna no ko) del 1972 cantata da Hiromi Go (郷ひろみ).
Potete trovare il link per la canzone nell'articolo.
Nella canzone ci sono le parole come 君たち e ぼくたち, rispettivamente i pronomi della seconda persona plurale e della prima persona plurale del registro familiare e così ho parlato del mondo meraviglioso dei pronomi del giapponese. Sì, in giapponese esistono molti pronomi personali usati come quelli della prima persona singolare, 'io': わたし, わたくし, ぼく, あたし, おれ, わし, 小生, 拙者, 朕 ecc. ecc. Idem per i pronomi personali della seconda persona singolare.
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by nonkonogoro at 2018-02-15 14:18
郷ひろみの動画
懐かしいです。 可愛いですね~(^^)/
60才を過ぎた今も カッコ良く 頑張っていらっしゃいますよ。
バンビーノとバンビーナ って とっても可愛いですね。

童謡で 「小鹿のバンビ」というのがあるのですが
私は小鹿のことをバンビというのかなと思っていましたが
そうではないようですね。

 
Commented by ayayay0003 at 2018-02-15 15:57
なおこさん、私もこの歌は知ってるつもりでしたが
歌詞の冒頭が、「きみたち女の子」なのには驚きました!
知らなかったのです~(;一_一)
この歌は、日本語学習にはとても役に立ちそうですね(^^♪
もはや懐メロのようになっちゃいました~自分が年を取った証拠でもあります(笑)

バレンタインは、リンツのチョコのプレゼント羨ましいです~(^-^)
肉食を避けての野菜ポタージュもとても美味しそうな材料ですね♡
Commented by milletti_naoko at 2018-02-16 02:09
nonさん、かわいいですよね。最近の動画も見て、驚いています。バンビは作家はオーストラリアの人のようですから、ドイツ語ではどうなのか気になります。イタリア語では、今でも小さい子と話すときは子供のことを、男の子ならbimbo、女の子ならbimbaと言うことがあります。
Commented by milletti_naoko at 2018-02-16 02:13
アリスさんもですか! 勘違いしているのは、わたしだけかと思っていたのですが、それではありがちな思い違いのようですね。ふつうは自分たちのことから話すだろうという思いこみからでしょうか。

「別れた人に会った」とか「雪は降る あなたは来ない」など、冒頭やさびだけ知っているような歌も、常体の過去形や「来る」の否定形を身につけてもらうために、聞いたりもしました。
Commented by papricagigi at 2018-02-16 14:08
うわっ、懐かしすぎますっ!ひろみちゃん、かっわいい〜!思わず笑ってしまいました。なおこさんの授業の題材にぴったりの一曲ですね☆ 懐メロを聞いての生徒さんの感想も興味深いです。イタリア語でも昔の曲の方が聞き取りやすいのですか?
なおこさんがイタリア語で説明されているように、io に当たる日本語って本当にたくさんあるんだなぁって、あらためて気づきました。主語を明確にしなくても動詞から「私」であることがわかってしまう言語を話すひとたちにとっては、新鮮でもありややこしいことでしょうね!
Commented by milletti_naoko at 2018-02-17 05:05
Papricagigiさん、そうですよね。授業中に見た映像は、歌詞つきを探したので、大人になってから歌う様子ですが、ブログの記事のために選んだこの映像は見つけたときに驚きました。わたしの記憶の中では、もう少し大人になってからの様子しか記憶になかったからでもあります。

イタリア語話者からすると、二人称や三人称の代名詞を使わないことも、かなり驚きの対象になるようで、新しい生徒さんを教えるたび、こちらも新たにまた日本語について考えることができて、興味深いです、
by milletti_naoko | 2018-02-14 23:56 | Insegnare Giapponese | Comments(6)