なおこのイタリア写真草子 Fotoblog da Perugia ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

この壁画あなたにはどう見えますか

 13世紀に描かれたというこちらのフレスコ画、皆さんにはどう見えますか。

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 観光案内などのサイトには、「聖母の戴冠」(incoronazione della Vergine)」という題名が書かれています。

 けれども、日本語にせよイタリア語にせよ、上記のキーワードで画像を検索すると、ずらりと並ぶ画像では、たいていの場合、イエス・キリストや神が、少し離れた位置にいる聖母の頭に冠を載せようと、冠を手にしています。ところがこの絵では、壁が欠け落ちている部分もあって判断が難しいのですが、冠を頭に載せるところにしては、二人が寄り添い過ぎているように見える上、左手の肩は女性の右肩に載せ、右手の近くに見えるのは冠ではなく、女性の衣装の袖口が冠のように見えるだけではないかという気がするのです。

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 聖母戴冠よりは、思い合う男女が互いに寄り添っているように見えて、そうすると、最近、イエス・キリストの実は妻であったという説が話題になっているマグダラのマリアではないかという気がするのですが、無知なわたしの単なる妄想でしょうか。

 元修道院だった、勤めている学校の壁画を見るたびに、最近気になっていたことを、記事にしてみました。

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Il titolo dell'affresco è "L'incoronazione della Vergine", ma quello che sta nella mano destra di Gesù mi sembra il lembo della manica piuttosto che la corona, in più non sembra naturale posare la mano sinistra sulla spalla della figura femminile nel momento dell'incoronazione.
Poi questa atmosfera tra i due...
Voi, come interpretate questo affresco?
Affresco del Monastero di Santa Giuliana (XIII sec), Perugia
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LINK
- UmbriaTurism.it - Perugia - Chiesa e Monastero di Santa Giuliana

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by accaesse at 2018-02-16 09:43 x
私も、マグラダのマリア?と思いました。あの「ダ・ヴィンチ・コード」の受け売りですけどね^^
Commented by ayayay0003 at 2018-02-16 09:45
なおこさん、もと修道院の建物とはいえ、このような古い壁画が学校の中にあるというのが素晴らしいですね☆
壁が落ちて絵が抜けた部分を想像するのもまた良いです~
残っていれば、もっとよく分かるのでしょうけど、想像する部分があるということも素敵だと最近は思います~♫
マグダラのマリア、ダヴィンチコードの映画を見て初めて知ったのですが、昨年、久しぶりに見たミラノのサンタ・マリア・グラツィエ教会の「最後の晩餐」を鑑賞するにあたってもその名前が出てきて(絵に描かれた一人がマグダラのマリアではありません!という説明ですが)、今では、マグダラのマリアは皆さんよくご存知という添乗員さんの認識です~(^-^)
Commented by nonkonogoro at 2018-02-16 14:01
そうですねえ。
私の目にも 女性の袖口の模様(装飾)に見えますねえ。
それにマリア様が イエス様に対して 若すぎる?

タイトルが残されてないのなら
作者だけが 真実を知っているのですよね。

「最後の晩餐」も 今でも あれこれ解釈が変化していて
そういう話題は 楽しいですね。

Commented by milletti_naoko at 2018-02-18 02:29
accaesseさん、こんばんは。皆さん、ダ・ヴィンチ・コードの話をされているのですが、わたしはまだ本を読んだことも映画を見たこともないので、一度読むか見るかしてみようと思いました。
Commented by milletti_naoko at 2018-02-18 02:34
アリスさん、古くからある修道院や教会が今もさまざまな用途に利用されている例は、イタリアでは多いのですが、美しい回廊を歩いたり、フレスコがが見られたりするのがうれしいです。ペルージャでは他にも、サン・ピエートロ教会の修道院だった建物が大学の農学部に使われたり、サン・ドメーニコ教会の修道院だった建物が、考古学博物館になっったりしているんですよ。

この記事へのコメントをきっかけに、日本でも皆さんがマグラダラのマリアをご存じと知って、驚いています。
Commented by milletti_naoko at 2018-02-18 02:36
nonさん、女性の袖口に見えますよね。衣服の首回りとも装飾が似ていますし。聖母が若く見えるフレスコ画はかなり多いのですけれども。題名が後からつけられたものか、最初からそう名づけられていたのか気になるところですが、戴冠ではないように、素人のわたしには見えてしまいます。

いろいろな解釈の変化、おもしろいですよね。
Commented by snowdrop-uta at 2018-02-18 12:22
西洋美術史は専門外なので何とも言えませんが、たしかに不思議な絵ですね。

マリアが青の衣を着ているのなら聖母の可能性が高くなりますが、ゴシック四つ葉を思わせる模様はあまり見かけないものの、皆無とも言い切れません。

イエスとマリアが寄り添う場面としては、13世紀のイタリアの神学者ボナヴェントゥラの著作に基づく「聖母マリアへのお別れ」も考えられますが、これも他にはあまり描かれていません。

前後の場面はあるのでしょうか。もしあれば、他の絵との関連(順番など)で主題が特定しやすくなるはずですが…。

お察しのとおり、タイトルは後付けかもしれないので、やはり、何がどう描かれているかが問題になりますね。

先週、映画「奇跡の丘」を久しぶりに見たこともあって、ここ数日思いをめぐらせました。
Commented by milletti_naoko at 2018-02-18 16:20
snowdrop-utaさん、深い造詣に基づき、いろいろと考えて、ていねいにコメントをくださって、ありがとうございます。おっしゃるとおり、イタリアでよく見かけるものとは聖母の衣装がかなり異なっています。実は同じ廊下の左手に、最後の晩餐の絵はあるのですが、この絵は上部が三角になっているので、本来はたとえば教会の屋根の下、あるいは元修道院の礼拝堂などで、天井近くの壁が三角であるところにあった壁画が、一度剥がされて美術館などに保管されていたのが、本来あった元修道院である学校に戻され、ただし場所としては、人目にあまり触れない場所よりも、人が目にする機会の多いこの廊下の壁が選ばれて、本来とは異なる場所に配置されたのではないかという気がしています。と言うのも、校内には他にも保存状態のいい美しい壁画が多いのですが、そんなふうにかつて壁から剥がされて美術館の倉庫などに保管されていたのが、最近になって学校側に戻されたという話を、別の壁画についてですが、学校の人から数年前に聞いたことがあるからです。

というわけで残念ながら、前後の絵との関連を調べるには、元来配置されていた場所とそのとき周囲にあった絵が分からないといけないのですが、すべての壁画が学校に戻っているとも限らず、難しいところです。
by milletti_naoko | 2018-02-15 23:43 | Umbria | Trackback | Comments(8)