古のローマ街道歩く午後、イタリア ウンブリア

　７世紀から８世紀にかけて、当時存在していた古代ローマの建造物の上に築かれたこのサンタ・マリーア・イン・パンターノ教会（Chiesa di Santa Maria in Pantano）は、マッサ・マルターナにあります。マッサ・マルターナは、ペルージャの南方、トーディの東に位置する、ウンブリア州のイタリアで最も美しい村（I Borghi più Belli d'Italia）の一つです。

Chiesa di Santa Maria in Pantano, Massa Martana (PG) 10/2/2018
　わたしたちが訪ねた先週の土曜には、教会は閉まっていたのですが、教会の左手の壁下方にある小さな窓の下に、


古代ローマ時代の骨壺がはめ込まれているのを、見ることができました。案内看板によると、この骨壺に描かれているのは、イーピゲネイアの生贄（sacrificio di Ifigenia）で、教会内部でも、古代ローマ時代の建造物に用いられていた柱頭や碑文などが再利用されているとのことです。


　そして、ここにかつて古代ローマの建造物があったのも、わたしたちが先週この教会を訪ねたのも、古代ローマ時代に、ローマと主要都市を結んでいたローマ街道の一つ、フラミニア街道（Via Flaminia）が、ちょうどこの教会付近を通っていたからです。ちなみに、現在では、ローマとアドリア海岸の町、ファーノを結ぶ国道３号線がVia Flaminiaと呼ばれています。マルケ州でも、この国道の近くに、古代ローマ当時のフラミニア街道が残っている場所があり、かつてマルケの小村に留学していたときに、村の友人たちと訪ねたように記憶しています。


　古代ローマ時代に築かれたフラミニア街道を、風景や自然を楽しみながら歩ける場所が、マッサ・マルターナにあることを、夫が発見したのが、先週この街道を散歩したきっかけです。マルターニ山地を車で周遊したあと、上記の教会を訪ね、教会付近から、「紀元前220年に築かれた」と案内標識もある古代ローマのフラミニア街道を、歩きました。


　古代ローマ時代に敷きつめられた石が、今も残っているところも、わずかながらありました。


　緑の中を、風景を楽しみながら歩くことができ、このあとは、趣のある村や古代ローマの石橋も訪ねて、充実した1日になりました。

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Camminare per la Via Flaminia antica,
strada romana tracciata nel 220 a.C.
in campagna, in natura visitando luoghi interessanti.
Nella Chiesa di Santa Maria in Pantano e nel monastero furono utilizzati molti materiali dell'edificio romano preesistente e nella parete è murata l'urna funeraria romana.
Massa Martana (PG) 10/2/2018
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LINK
- UmbriaTourism.it - Massa Martana - Chiesa di Santa Maria in Pantano

Articolo scritto da Naoko Ishii

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