イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

カタツムリ粘液 シミ消し効果はいかに

 できるだけ合成化学薬品を使わない、薬草を主成分とした化粧品や日焼け止めで、シミの予防やシミ消しができればと、この数年あれこれ試していました。けれども、夫や友人と共に、日中長時間山を歩くことも多く、皮膚科医からはSPF100の日焼け止めを使うように言われるほど、肌が紫外線に弱いわたしは、年を重ねたためもあってか、シミが年々増えて、しかも目立つようになってきて、気になっていました。

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Marche 21/6/2014

 かつて、いつも日焼け止めや化粧品を買いに行っていた薬草専門店は、親切にいろいろ教えてくれた店の方が、数年前に退職し、店の経営者が変わってから、あまり足を運ばなくなりました。そうして、実は、その店の方が、効果があるからといつも勧めてくれていたのに、そのときには買って使う気になれなかった美白クリームがありました。と言うのも、主成分が

bava di lumaca

だと聞いたからです。いくら効果があると言っても、「ナメクジのつば」を顔につけることには、ひどく抵抗があったのです。ところが、その後、いろいろなクリームや美容液を、シミ消し効果を期待して使ってみても、まったく効果がないどころか、真夏の昼に町や山を長く歩くこともあるため、シミが増えて、濃くなっていくような気さえします。SPF100は肌に刺激が強すぎるだろうと、SPF50の日焼け止めを塗ってから夫たちと歩くようにはしているのですが、汗をかいて日焼け止めの塗り直しが必要なときも、すでに他の皆から遅れて歩いていることが多いために、リュックから日焼け止めを取り出して、落ち着いて塗るひまもなく、そのまま歩いてしまうからでもあります。

 そんな中、先日、アッシジ郊外のサンタ・マリーア・デッリ・アンジェリ教会のミサに参列したあと、境内のみやげ物屋を訪ねると、

カタツムリ粘液 シミ消し効果はいかに_f0234936_7502889.jpg

こちらの「bava di lumaca」を主成分とする有機のクリームや美容液などが、薬局に並んでいます。

 不思議なもので、「ナメクジ」だとかなり抵抗があるのですが、「カタツムリ」なら、効果があるのなら、一度試してもいいかという気になって、修道院内の薬局は値段が高かろうと思いつつも、購入しました。lumacaは、正確には「ナメクジ」を指すそうですが、「カタツムリ」を指して使われることも、多いのだそうです。

 そうして、購入してから調べてみて、どうもこういう化粧品が主成分としているのは「カタツムリの粘液」らしく、かつ、アマゾンイタリアでは、わたしが購入したのではない別の化粧品の方が、かなり評価が高いことも分かりました。せっかく買ったのですから、とりあえずは少しでも効果があることを期待し、その結果が今ひとつであれば、次回はやはりカタツムリの粘液を成分とした、できれば有機の別のクリームを試してみたいと考えています。次回の買い物の際に参考にしようと、記事末に、検索結果のリンクを付しています。そういうクリームの種類や、利用者が多いことに驚きました。

 写真は、Google Fotoで、「カタツムリ」をキーワードに検索したら、いくつか並んででてきた写真の一つです。2014年に、ウンブリアとの州境に近いマルケの川を遡って歩いていたら、自生の蘭にカタツムリがいるのを見つけたようです。この日の他の写真を見て、当時のことを思い出しました。

参考までに
- amazon.co.jp - かたつむり 粘液90% オールインワンクリーム 50ml
- amazon.it - Bava di lumaca crema

*2020年7月追記
 このクリームは、残念ながら思ったほど効果が感じられなかったので、使ったのは一度きりとなりました。また、最近この追記のすぐ上のリンク先にあるアマゾンイタリアで評価の高い業者のカタツムリ粘液入りクリームや美容液を使っているのですが、それもこれという効果は今のところ感じられません。50歳を過ぎて、日焼け止めをしてはいても、炎天下で山を歩くことも多く、就寝時間も遅いので、わたしの場合はそのために効果が見えにくいということがあるのかもしれないのですけれども。

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Foto: Chiocciola & orchidea selvatica, Marche 21/6/2014

Di recente ho acquistato il crema alla bava di lumaca.
Spero che renda meno visibili le macchie solari sul viso.
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関連記事へのリンク / Link all'articolo correlato
- 朝、芳しい花の力を浴び、マルケ州で花と緑を愛で散歩 / L'acqua di San Giovanni & Passeggiata tra i fiori, Marche (21/6/2014)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by paradiso-norina at 2018-02-20 13:50
えええ~!
アンジェリ教会は最後の最後に列車までの時間もない中訪れてきました。
そんな、、シミに効く化粧品が売っていたなんて、、、
私もシミには悩まされ今回はネット検索で知ったフィレンツェの薬局で購入しましたが成分を見てもlumacaの表示はありませんでしたね~
、、にしてもやっぱりナメクジ、、カタツムリの唾って少し抵抗がありますねぇ、、もともと苦手なぬめぬめ系だから。。
なおこさん、効果のほどのご報告をぜひお願いします^^/
Commented by ayayay0003 at 2018-02-20 14:14
なおこさん、「ナメクジのつば」確かに聞くと随分、引いてしまいます~(笑)
カタツムリ?たしかに、その姿が特殊なので、もしかしたら効能があるのかもしれませんネ(^。^)
だってカタツムリは食用があるくらいですから・・・(^-^)
いずれにせよ、効能があると良いですね♪
Commented by milletti_naoko at 2018-02-20 16:59
のりーなさん、サンタ・マリーア・デッリ・アンジェリ教会も訪ねられたんですね! 境内が広く、修道院のみやげもの屋も充実しているんですよ。薬局と言っても、売り出したのはつい数年前からで、他の修道院や外部の業者が作ったものを売っているように思います。アマゾン上には評価がもっと高く値段もお手頃なクリームがあるのですが、目の前に商品がなければ、検索して探してまで買い求めることはしなかったでしょうから、もし効果があれば、ありがたいです。

イタリア語のオンライン百科事典でbavaを調べると、ある種の動物が出す粘液のようなものといいう定義もあったのですが、その説明の中にカタツムリはなかった上、イタリア語でこの効果を語る記事を探しても、bavaが何かを特定できなかったのですが、日本のサイトの説明を見ると、どうも唾液ではなく粘液のようです。まぎらわしい書き方をしてすみません。
Commented by milletti_naoko at 2018-02-20 17:03
アリスさん、ナメクジはやっぱり何だかなという気がしますよね。

カタツムリは重い殻を背負いながらも、粘液のおかげで、ガラスなどにぴったりはりついて、垂直方向に登っていくことができるわけで、その粘液なので、いろんな意味で肌にいいのだと説明するイタリア語の記事をいくつか読みました。記事を書くにあたって調べると、日本ではその問題点を伝える記事もありはするのですが、イタリアではこれだけ多数商品が出て売れているということは、効果もあって、安全なのではないかと思いたいところです。
by milletti_naoko | 2018-02-19 23:57 | Fiori Piante Animali | Comments(4)