なおこのイタリア写真草子 Fotoblog da Perugia ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

中世の町と絵を愛で町歩き、イタリア ピエートラルンガ

 2月17日土曜日は、中世の町並みが美しいピエートラルンガ(Pietralunga)の村を訪ねました。ピエートラルンガは、ペルージャの北方、ウンブリア州の北の端にあります。

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Pietralunga (PG) 17/2/2018

 夫が調べてよさそうだと考えたトレッキングコースが、村の近くを通るので、ついでに、以前から訪ねたいと思っていたピエートラルンガの中心街を、訪ねることにしたのです。

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 古い城塞の跡にも、風情があります。手前に駐車されている市警の車がなければ、いい写真が撮れるのにと思いながら撮影したのですが、あとで、この車を置いたと思われるおまわりさんが、それは親切に、わたしたちが求めた地図やトレッキング情報を見つけ出そうと、動いてくれました。

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 山に囲まれた丘の上にあるので、こんなふうに背景に緑や木々が見える場所もあります。

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 石畳の長い階段を上れば、壁を覆う緑やアーチがきれいで、後ろを振り返れば、緑の丘が見えて、眺めを楽しめます。

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 この町角がすてき、あの眺めもと、撮影しながら歩いていたら、夫とはぐれてしまいました。この風景は階段を少し下りたところにあるのですが、その階段の手前にいたときに、夫から、「どこにいるの。ぼくはもうさっきの教会の広場に戻ったよ。」という電話がありました。

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 夫はこの階段の下の通りもすでに散歩したと言うので、夫には広場でしばらく待ってもらうことにして、わたしも階段を下り、さらに村を散歩しました。曇り空ではありましたが、そのまま絵になりそうな眺めに、あちこちで出会いました。

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  ピエートラルンガは、聖フランチェスコの足跡をたどって、ラヴェルナからローマを目指して歩く巡礼路、Via di Roma (詳しくはこちら)が通り、その宿泊地なので、上の写真の右手にあるような巡礼の案内表示を、村でいくつか見かけました。この巡礼路、Via di Romaは、リエーティ・ローマ間の約125kmだけですが、わたしも夫と歩いたことがあります。(関連記事はこちら

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 ラヴェルナやリエーティを目指す巡礼路には、けれども、上のVia di Roma以前に、すでにこちらの道しるべで記された、ほぼ同じ道筋を通る巡礼路が存在していました。町には、その案内表示もあります。

 注意深い人は、すでに一枚上の写真で気づかれていたかもしれません。ピエートラルンガの大きな魅力の一つは、こんなふうに町じゅうに散りばめられたガスや水道のメーターボックスに、絵が描かれていることです。

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 聖フランチェスコの足跡を慕う巡礼路が通る道のメーターボックスには、こんなふうに、聖人と鳥たちの絵が描かれています。

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 石造りの壁に紛れ込んだ、ガスメーターの殺風景な金属の扉を利用して、そこにキャンバス代わりに絵が描かれています。無骨な金属扉が、見て楽しく美しい絵画に代わり、

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あちこちの壁に描かれた絵を探しながら、愛でながら歩くことができるので、村全体が、美術館のようです。

 きれいに描かれた絵のその中央部を見ると、たとえば上の写真では、ACQUA(意味は「水」)と書かれているので、水道のメーターボックス扉だと分かります。

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 こちらは中央下方にGASと書かれているので、ガスのメーターボックス扉です。単に扉を隠すばかりではなく、見てはっとするような、すてきな絵がたくさんあります。

 おかげで、散歩がとても楽しく、撮影に夢中になって、夫とはぐれたのでありました。ちなみに、このあと夫が待っているはずの広場に行くと、夫はおらず、車で村の中心街に来る途中に見かけたパン屋に、パンやピザを買いに行っていたので、今度はしばらくの間、夫を捜し歩くことになりました。

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Carino il paese di Pietralunga, galleria d'arte all'aria aperta.

Bellissime le pitture dipinte sugli sportelli dei contatori!
Pietralunga (PG) 17/2/2018
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by pintaro23 at 2018-02-25 08:47
中世のたたずまいを残す町、良いですね~。
観光化されていなくて、石畳が続き、古い建物がそのまま残っていて、静かに教会が建つ姿に心が落ち着きます。

水道メーターボックスの扉に各々趣向を凝らした絵が描かれているなんて!!!素晴らしいですね。
誰からともなく始まったことなのでしょうね。

Sabio
Commented by ayayay0003 at 2018-02-25 11:33
なおこさん、ピエールトランガの街並素敵ですね~(^_-)-☆
こういう中世の街並が大好きな私、いつか訪ねてみたい街に追加です~(^^ゞ
メーターボックスに描かれた絵も街に合う雰囲気で、とてもお洒落ですね☆こういうのはまだ見たことがないです!
ご主人様とはぐれても電話が有るので便利ですね(笑)
パン屋さんで待ち切れずにお買いもののご主人様、何どんなパンを買われたのでしょうか?(*^_^*)
Commented at 2018-02-25 11:37
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by hillfigure at 2018-02-25 18:29
初めまして、cocoaと申します!

いつも楽しく閲覧させていただいてます♪
いかずしてイタリアの、しかも観光では知り得ないような美しい街並や文化が垣間見れてうれしいです♪
今回は何から何まで絵のようでうっとりと見入ってしまいました!!
さぞや美味しいだろうパンやピザを抱えた夫さん探しもこんな素敵な街なら楽しそう(●´艸`)
Commented by milletti_naoko at 2018-02-27 06:25
Sabioさん、こういう風情ある町並が残る小さな村は、過疎化で人の住まない家や売りに出されている家が多いこともよくあるのですが、この村は人が住み、よりよい環境づくりにと、村全体で取り組んでいるようで、いいなと思いました。

絵もきれいですよね。どうやら村が企画したらしいのですが、また詳しく調べて、続きを書くつもりでいます。
Commented by milletti_naoko at 2018-02-27 06:29
アリスさん、中世の町並みが残る市町村が、ウンブリアには多いのですが、石造りの建物や村の雰囲気にもよく合うメーターボックスに描かれた絵、すてきですよね。一つひとつの絵にいいものが多くて、つい見入っていたら、先を歩いていた夫が見当たらなくなりました、

車で中心街に向かう途中に、天然酵母で作ったパンというパン屋の看板があったので、そこに買いに行ったようです。残念ながら、買ったパンとピザは今ひとつだったのでありますが。
Commented by milletti_naoko at 2018-02-27 06:34
鍵コメントの方へ

息子さんが観光を楽しまれているようで何よりです。確かに冬は、雪や凍結で交通がまひしたり、夜が長かったりはしますが、おかげで、宿もお得な値段で利用できるし、ゆったり観光できるという利点もあります。雪や凍結はあるかないか、どの時期になるかが直前まで分からないので、行ってびっくり大変ということもあり得るのではありますが。なるほど、ローマパスですか。わたしも覚えておきます。
Commented by milletti_naoko at 2018-02-27 06:38
cocoaさん、はじめまして。楽しみにしてくださって、ありがとうございます。「教会の近くの広場にいるから」と言われても、広場や教会が、同じ市町村にいくつもあるので、夫を探すのが大変でしたが、おかげで、城壁のまわりや遠景も楽しむことができました♪
by milletti_naoko | 2018-02-24 23:34 | Umbria | Trackback | Comments(8)