2018年 04月 15日
花も葉もハートの形 シクラメン、スポレート山歩き
春に咲くシクラメンは、秋咲きの自生のシクラメンに比べて、花のピンクが鮮やかで、夫によると、香りも強いそうです。
どこを歩くかは、手持ちのスポレートの山とネーラ渓谷中域のトレッキング用地図を見て、夫が決めました。ペルージャの南方にあるスポレートの中心街よりもさらに南に進んでから、無料高速道路を降りて、細い道路を進んで着いた村、ピンカーノ(Pincano)から、まずは山道を歩いてサン・レンツァーノ(S. Renzano)を目指します。
ピンカーノの村を出て、山道をしばらく登ると、アネモネの花が一面に咲いています。
サン・レンツァーノの少し手前で、トレッキングコースが、山道から車も通れる砂利道に変わります。その砂利道を歩いていたら、山でも時々見かけた野スミレ(violetta selvatica)が、かつて見たことがないほど、たくさん群生し、いっせいに咲いていて、とてもきれいでした。撮影のために歩み寄っただけで、もうスミレの香りがします。
サン・レンツァーノはトレッキングコースから逸れて、坂道を上ったところにあります。古い教会があって、きれいに違いないからいっしょに行こうと夫は言うのですが、かんかん照りの太陽の下、長く歩いてすっかり疲れていたわたしは、体力を消耗したくなかったので、途中まで夫について、やむなく坂を上ったものの、村の方から犬の鳴き声が聞こえてきたため、坂道をトレッキングコースまで下りて、そこで待つと言いました。崖の上に建つ歴史ある教会に魅かれていた夫も、放し飼いの犬が3匹広場にいて夫に吠えかかり、近くに人が見当たらなかったからと、しばらくすると戻ってきました。
砂利道を歩いて、さらにモンテビービコ(Montebibico)を目指します。こちらの写真に写っているのが、そのモンテビービコで、昨日の山歩きの往復の折り返し地点でもありました。まだ小さく見えるこの村まで歩いて、さらに山道を通ってピンカーノまで戻らなければいけないため、わたしは体力を温存したかったのです。
住む人がほとんどいない山あいの小さな村では、犬が放し飼いにされている場合があることを経験的に知っていて、かつてミジャーナで隣人の犬に噛まれたことのあるわたしは、そういう犬と出会うのを避けたかったからでもあります。ピンカーノとモンテビービコは、どちらもスポレート市に属する山中の小さな村です。わたしたちが歩いた距離は、どこにも記載が見当たらないのですが、地図から見当をつけると、片道約5km、往復約10kmではないかと思います。
自生のシクラメンは、砂利道を歩いたときにはまったく見かけませんでした。山道で見かけた花はアネモネが最も多く、続いて、スミレ、そして、シクラメン、プリムラの順に、多く見かけたように思います。
シクラメンは、ピンカーノの栗林の近くや、山の標高の高いところに、咲いていました。上の写真は、わたしたちが歩く山道よりも2メートル高いところに咲いていたシクラメンを、光学ズームで撮影したものです。
枯れ草の中から、元気に顔を出し、日の光を浴びている花もあれば、この奥に写るシクラメンのように、
岩から咲いているように見える花もあります。
シクラメンの花も葉もハートの形に見えて、撮影していて、何だかうれしくなりました。
小さなつぼみは、外灯のランプのようです。
シクラメンは、垂直より若干下方に傾いた茎の先端から、下を向いて花が咲くのを、上から見ることが多いので、
昨日、上方の急斜面に咲くシクラメンを下から、つまり、いつもとは違う角度から眺めると、花が吹き流しのように、あるいはタコの口のように見えて、何だか不思議でおもしろかったです。
写真の撮影時間を参考にすると、ピンカーノ出発が午前11時40分、折り返し地点のモンテビービコ到着が午後2時過ぎで、ピンカーノに戻ったのは午後4時20分頃ですから、5時間近く歩いたことになります。出発前に、トレッキングコースを確認するために、村の人に尋ねると、通るべき道筋を、親切に指で指し示してくれたので、助かりました。と言うのも、迷いやすい箇所こそほとんどなかったものの、24番トレッキングコースの道案内が、二村にもトレッキングコースの途中にも、まったく見当たらなかったからです。それでも不思議と、山道は問題なく歩けるように整備されていました。
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Ciclamini, anemoni, violette, primule e non solo.
Tanti bei fiori selvatici lungo il sentiero CAI 24
Picano-Montebibico, Spoleto (PG) 14/4/2018
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このように自生するお花がたくさんあると楽しいトレッキングになりますね~(*^_^*)
アネモネは、日本では自生は多分なく、スイスのお山のトレッキングで見かけた時を思い出します~(^^♪
でも、スイスは寒いから6月のことでしたが・・・(笑)
シクラメンのお花、確かに下から眺めるとふきながしのようですね~ハート型、見えますとも~
スミレは、あるにはあるのですが、匂いまでする野スミレは、見かけたことはありません!
そう言えば、スミレの香水とかもあるので、匂いスミレという園芸品種は確かあったと思います♫
放してる犬に出会わなかったようで何よりでした!(^.^)
家もベンが居た頃の山散歩で、時々放してる人がいて、怖い思いをしたことが記憶に残ります~^^;
マナ―は守って欲しいですね!
往復5時間の山歩きは大変そうだけど
花々が代わる代わる応援してくれてるようだから、楽しく頑張れそうですね(✿ฺ-ω-)ゥンゥン
この時期の山歩きは気持ちよさそうですね!
野生で群生しているシクラメンを見るのが新鮮でヵゎゅぃ…..φ(・∇・`〃 )です♪
ここまでたくさん咲いているおかげで、花粉症のわたしにも近づいただけで、特有の香りが分かりました。放している犬にも実は歩いている途中何匹かあったのですが、幸い近くふりをして距離を置いて吠えるこわがり犬だったり、甘えん坊の犬だったり、飼い主がいっしょだったりしたので、大丈夫でした。そうそう、放し飼いの犬が、つながれた他の犬に迷惑をかけているのも、よく見かけます。日本でもいるのですね。困ったものです。
緑にシクラメンの花の色が映えて、きれいでした♪