イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

オリーブの古木の穴からアスパラガス、ウンブリア

 昨日、日曜日は、大家族での昼食のあと、夫と二人でミジャーナに行きました。周囲に異常はないか、ひょっとしたらもう自生の蘭の花がどこかに咲いていないかと、オリーブ園の地面を眺めるうちに、いつしか二人とも、野生のアスパラガス(asparago selvatico)を見つけては、摘んでいました。収穫を始めてすぐに、おもしろい発見がありました。

オリーブの古木の穴からアスパラガス、ウンブリア_f0234936_611412.jpg
Cresce un asparago selvatico nel cavo dell'olivo, Perugia 15/4/2018

 オリーブの古木に空いた穴から、大きなアスパラガスが一本、顔を出しているではありませんか。

オリーブの古木の穴からアスパラガス、ウンブリア_f0234936_6161362.jpg

 時を経て、風雨にさらされて、古いオリーブにできたほらに、野スミレが咲いていたのを、きれいだなと愛でたのはつい最近のことです。このオリーブは根元付近にも空洞があるため、そこにアスパラガスの親木が育ち、親木の根元から育ったアスパラガスが、より広い場所を求めて幹に空いた小さな穴から、外に出たのでしょう。

 おもしろいなと思い、写真を何枚か撮影してから、収穫しました。夫と二人でたくさん摘んだアスパラガスを、昨夜はすべて義弟の奥さんにあげました。わたしたちは、金曜の晩に野生のアスパラガスの卵料理を食べ、土曜は山を歩きながら、時々目に入った野生のアスパラガスを摘んで、生のまま食べ、さらに日曜の昼食でも、お義母さんがパスタの具にアスパラガスを使っていて、最近アスパラガスを食べ過ぎていた上、義弟の奥さんが、めったに食べる機会がないと、昼食時に言っていたからです。

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Sorpresa!
Spunta un asparago selvatico dal cavo dell'olivo.
Perugia 15/4/2018
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by ayayay0003 at 2018-04-17 08:59
なおこさん、珍しい写真をありがとうございます(^^♪
自生のアスパラガスの逞しさを感じる写真ですね~
食べると、身体に良さそうですね(^_-)-☆
山歩きをされるなおこさんご夫婦は食べる機会が多いけど義弟さん御夫婦は趣味が違うのかな?
たくさんの自生のアスパラガスを貰って嬉しかったことと思います~日本で言えば、筍のような旬のものと感じます☆
Commented by hillfigure at 2018-04-17 13:28
こんにちは〜!

陽にあたる方ににょきにょき伸びるアスパラ、そんなに長〜く成長するものなんですね(^m^ )クスッ
我が家のご近所さんは代々その土地に暮らしてきた地主さんが多いので
春先は皆さんよく山にタケノコを掘りに行かれるんですヨン。
おかげでよくそのお裾分けに預かります((´▽`*))ルンルン♪
イタリアではアスパラ摘み、日本ではタケノコ掘りってところかな〜。
新鮮な旬の食材は美味しいですよねv(●´ω`●)v
Commented by milletti_naoko at 2018-04-17 16:00
アリスさん、ありがとうございます。空洞から、小さい穴をうまく見つけて、顔を出す様子に、自然の不思議とアスパラガスのたくましさを、わたしも思いました。このアスパラガスには、オリーブの古木の力も分けてもらえそうです。

義弟夫婦は自然の中よりも町や店の中を歩く方が好きなようです。まさに日本の筍に当たると思います♪
Commented by milletti_naoko at 2018-04-17 16:07
Cocoaさん、このアスパラガスの育ちぶりと育ち方には、びっくりしました。今はまだ野生のアスパラガスが育ち始めたところなので、10〜15センチの小さなアスパラガスを摘むことが多いのですが、雨のあとなどは、ぐんと伸びることが多くあります。

筍のおすそわけ、おいしくうれしい春の味ですね。おっしゃるとおり、日本の春は筍、イタリアの春はアスパラガスだと思います。地面から顔を出す、春のエネルギーいっぱいの若芽が、おいしいですよね。
Commented by kazu at 2018-04-17 17:43 x
なおこさん、大変ご無沙汰しています。ブログはいつも読ませて頂いていて、お元気な様子なので嬉しく思っています。ミミも変わらずいるし、最近は変化のないことに妙に安心します。

アスパラガスですが、北海道のいとこが作っています。何度か送ってくれたことがあるのですが、なおこさんの記事でそんな季節が来たことを改めて思いました。又、野生のアスパラガスが、そんなに採れるとは、驚いています。先のいとこが、アスパラガスは、新鮮さが命だと言っていましたが、収穫してすぐに食べられるなんて、羨ましいです。私などは、古木から顔を出しているのが、アスパラガスだなんて気付かない、穂先の姿からそれらしいと思っても、野生のアスパラを見たことがないので、多分怪しむだろなと思います。お恥ずかしいですが…
Commented by madeleine_lee at 2018-04-17 18:29
なおこさん、こんにちは。はじめまして♪
先日は、ブログへのいいねをありがとうございました。

オリーブの古木から伸びるアスパラガス。
小さな生命は、古木によって強くやさしく守られているのか?想像が膨らみます^^
それにしてもアスパラガスの摘めるイタリアの山、いいですね!

急にアスパラガスが食べたくなってきました(笑)。わたしはマヨネーズで♪
Commented by milletti_naoko at 2018-04-18 17:22
かずさん、お久しぶりです。いかがお過ごしですか。

野生のアスパラガスは、筍やキノコに似て、雨が降ったりすると、特にすくすく育つんですよ。先週は義父もたくさん収穫していました。摘んでも摘んでも、しばらくの間は、野生のアスパラガスが顔をひょこりと出す季節が続きます。わたしも、日本の山菜やイタリアの山菜で、知らずにいたり、教わったはずなのに、気づかなかったり自信がなかったりして収穫できないことがあるので、これは慣れかと思います。かずさんも、コツを覚えればきっと見分けらえるようになりますよ。
Commented by milletti_naoko at 2018-04-18 17:25
madeleine_leeさん、はじめまして。こちらこそ、いいねとコメントをありがとうございます。

この冬は、氷点下になったり雪が降ったりと、ひどく寒い日が多かったので、そういう意味では、古木が寒さから親木を守ったのだと思います。自然が豊かで、おいしいアスパラガスを摘んで食べられるのが、ありがたいです。

マヨネーズとアスパラガス、おいしそうです♪
Commented by ムームー at 2018-04-18 18:09 x
なおこさん
こんにちは
素晴らしいですねぇ、このようなところからアスパラが
出てくるなんて素敵すぎますね
新鮮なアスパラは美味しさが違うでしょうね
夕陽の美しさにも見とれています
綺麗~神秘的
なおこさんいつも気にかけて下さって優しい
言葉をかけて貰えて嬉しいです
これから治療も増えますが取り組んでいきますね
Commented by milletti_naoko at 2018-04-18 19:30
ムームーさん、こんにちは。生命力のたくましさと自然の知恵にびっくりしました。摘みたてのアスパラガスは、独特の苦味がさらに強くて、おいしいです。湖の夕日は、琵琶湖もトラジメーノ湖も、ほんとうに神秘的と言えるほどにきれいなときがありますよね。

こちらこそお忙しい中、ありがとうございます。どうかお大事にお過ごしくださいね♪
by milletti_naoko | 2018-04-16 23:26 | Umbria | Comments(10)