
山道にも、そして周囲の森にも、カエデ(acero)の木が多いので、驚きました。

この写真の奥に見えるのが、フィオンキ山(Monte Fionchi)です。これまでは、雪が積もる冬や、クロッカスが咲く早春などに訪ねていたため、歩いたときには、まだ若葉が育ったいなかったので、森にカエデの木が多いことに、気づかなかったのだと思います。

カエデは、葉の大きさも形もさまざまで、こんなふうに花が咲いているカエデの木も、たくさんありました。

こちらの写真では、カエデの小さい黄色い花が、木から落ちて、トレッキングコースを覆っています。幸いわたしは、カエデの花粉は平気なようで、この山歩きの途中で、花粉症に苦しんだのは、フィオンキ山の山頂から急坂を下る途中からしばらくの間だけですみました。ただし、ドライブ中は、低地でもトネリコ属の木(frassino)の白い花が花盛りのスポレートからモンテルーコまでの山道でも、症状があって、つらかったです。

イタリアの山は、牧畜が盛んで、放牧された牛や馬が草を食べるために、木々が育たず、草原となってしまっている高原や山頂付近が、少なくありません。フィオンキ山を目指す途中にも、牛が草を食むために木が育たない草原がところどころにありましたが、こんなふうに、大きいみごとなカエデの木にも、出会いました。

2枚目の写真の奥に見えるフィオンキ山の急傾斜の手前までは、新緑や時折り出会える野の花の美しい森の中を歩きました。

最後の登りがどれほどの急傾斜かは、その急坂を登り始めたときに撮影したこちらの写真で、お分かりかと思います。下方、後方には、急斜面の下に広がる草原で草を食む牛たちが写っています。写真は、それまでまったく見当たらなかった自生のスイセンを、この斜面を登り始めたとたんに見つけて、夫が観察しているところです。

このあとは、斜面のあちこちに自生のスイセン(学名 Narcissus poeticus L.、イタリア語名 narciso selvatico)が咲きほこっていて、そのほとんどが白い花だったのですが、

ごくまれに、柔らかなクリーム色のスイセンもありました。

一方、この珍しいユリ科の花には、今回初めて出会いました。夫がいろいろ調べた結果、日本ではバイモ属と呼ばれ、学名でもイタリア語でも、属名をFritillariaという属の花のようです。わたしも、フィオンキ山周辺の植物について記したウンブリア州などのサイトで調べてみて、その中でもFritillaria tenellaの亜種であるFritillaria orsinianaではないかと思っています。フィオンキ山にあるとの記述はないのですが、わたしたちも登ったことがあるマッジョ山など、フィオンキ山周辺の山に生息するという記述を見つけたからです。

閑話休題。カエデの木が多いので、秋はきっと紅葉が美しいのではないかと思います。紅葉の時期は、イタリアでは狩猟が解禁であるため、銃弾や猟犬、喧騒と危険を避けて、例年は狩猟が禁止されている自然公園の山に行っているのですが、今回フィオンキ山頂への山道を歩いてみて、少なくとも途中までは、狩猟が禁止されていることが分かったので、一度また紅葉の頃に歩けたらと考えています。
山頂を目指す本来のトレッキングコースとは違う道を、かつて夫と登ったことがあり、そのときにみごとな桜の木を見かけたために、夫は、サクランボが実る頃に、その山道を歩きたいと言っています。どのあたりでコースから外れて歩いたかが、漠然としているために、場所がはっきり分からないという問題がありはするのですが、そのときの写真が見つかれば、場所を確定する手がかりになるかもしれません。

さまざまに緑の美しいカエデの若葉を愛でつつも、とりわけ魅かれたのは、日本でよく見かける形の葉をしたカエデでした。
Articolo scritto da Naoko Ishii
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