2018年 05月 16日
あでやかヒナゲシと猫の攻防

数年前に、ピンクの花や蝶を呼び寄せるという花の種をまくと、色も模様も、花びらの数もさまざまに美しいヒナゲシが咲き、以後は毎年、ミジャーナやカステッルッチョなどで、野に咲くヒナゲシの種を集めると共に、庭に咲く、めずらしい色や模様のヒナゲシの茎に糸を結んで、その種を採集して、庭にまくようにしています。

けれども、繁殖力が強いのは、やはり自生のよく見かけるヒナゲシだからか、庭では、年を追うごとに、赤いヒナゲシ、花びらが一重のヒナゲシの数が増え、めずらしい色や模様の花、花びらが幾重にも重なる花は、少なくなり、たとえ育っても、どういうわけか、ひどく小さい花を咲かせるようになりました。
そのため、たまに、色や模様が独特のヒナゲシが咲いているのを見ると、うれしくなります。この写真の、中央を絞り染めで赤く染めたような白い花は、おととい雨の日に咲きました。

この純白のヒナゲシが咲いたのは、5月1日です。
つい最近、わたしたちが住む二世代住宅の、同じ階の隣りに、賃貸でマルケ州出身の若い夫婦が暮らし始めました。そうして、この白いヒナゲシは二輪とも、この隣家の前に咲いたのです。小さな小さな種が、風であちこちに飛んで、無事に育つことができたのが、ちょうどこの隣家の前だったのでしょう。貸しているのは家であって、庭は今までどおり、夫が草刈りをし、花にはわたしが水をやるとは、義父たちに言われていても、隣人が、テラスのテーブルに、自宅の前に咲くヒナゲシを取って活けるのは、自然なことのような気がします。それでも、摘んでしまうと、もう種ができなくなってしまうことになるので、こういうめずらしいヒナゲシは、今後も増やしていくために種を採りたいので摘まないようにと、頼みに行きました。
冒頭の写真の赤いヒナゲシは、わたしたちのうちの前に咲いてくれたので、それもうれしかったのです。

やはりかつての種から育ってきた茎や葉の形を見て、夫がニゲラだと教えてくれた緑も、ようやく花が咲き始めました。

最近は雨の日が続いて、気温がかなり下がりましたが、太陽と雨水のおかげで、次々に花が咲き、春らしい庭になってきました。

数年前に、鉢から庭へと植え替えたサルビアも、毎年春から、きれいな花を咲かせています。巫女さんたちが並んで空を飛んでいるような、この赤と白の花が好きで夫が選んだのに、不思議と、赤一色の花だけが咲いたときも、過去にはありました。

ナデシコも、こんなに勢いよく元気に咲いたのは、今年が初めてだと思います。雨も降れば日も照る、そういう変わりやすい天気がいいのでしょうか。

今日も昨日も雨が降り、昨夕窓の外を見ると、茜色の雲の隣に、渦を巻くような黒い雲が見えました。

庭には、まだ咲いているヒナゲシがある一方で、花びらが散り、残っためしべの柱頭の中で、種を準備しているヒナゲシも、たくさんあります。

問題は、このヒナゲシの長い茎や、キンセンカやニゲラなどを踏みつけて、猫たちが歩いたり、居すわって、そのまま眠りこんだりしてしまうことです。
今日、窓から冒頭のヒナゲシの花を見つけて、写真を撮りに行こうと外に出ると、庭の花の上でくつろいでいた猫たちが、わたしが見ただけでも4匹いました。猫たちがいたところだけ、猫の形の跡が残り、花の茎は倒れ、花が咲く間際の植物や咲いた花が、押しつぶされてしまっています。
言っても猫には分からぬだろうと思いつつも、皆追い払って、居心地が悪くなるように、雨が降りそうな空模様ではありましたが、水をまいて、花壇の花や草を濡らしておきました。倒れた花たちの根元に石などを置いて、まっすぐ立つようにし、同時に、猫には居心地が悪くなるようにもしておきました。

一度は他の猫たちといっしょに逃げて行ったものの、また我が家の中に入ってきたミミは、ごめんなさいと訴えているのならよいのですが、いけないことをしたとは気づかず、カメラを不思議そうに眺めているだけだったのではないかと思います。
気温が下がって、肌寒いほどだった今朝は、猫たちも寒い思いをし、朝の日がいっぱいにさす庭の花たちの間は、日の光で草が乾き、暖かくなって、きっと居心地がよかったのでしょう。これからはまた少しずつ気温が上がるようでもあり、そうすれば、猫が花壇を踏みつぶすこともなくなるだろうと、期待しています。もしそれでも来るようであれば、しばらくの間は水やりを、夕方ではなく、早朝にすることにします。
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Papaveri particolarmente belli
ogni tanto ne troviamo uno nel nostro giardino.
Ora fioriti anche nigelle, escolzie, salvie e garofanini.
Purtroppo, i gatti non sanno che non devono dormire sui fiori e a volte li schiacciano dormendo o camminandoci sopra. Questo è il problema. Che cosa posso fare per impedirglielo?
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どれも素敵ですね。
なでしこも 元気良くいっぱい咲いていて
いい眺めですね。(^^)/
なおこさんのお家の庭は
とても日当たりが良いのでしょうね。
こんにちは
美しいですねぇ、こんなにたくさん咲くのですね
種をまいて咲くのは嬉しいことですね
ねこちゃんが寝床にするのは困ります
表情を見てると可愛くてだっこしたいです
写真がいつも美しくて見とれます
いつもご心配いただきありがとうございます
冒頭3枚のひなげしは上から見るごとに♪(o=゜▽゜)かわい〜、って思っちゃいました♪
お隣さんにもお願いした事だし、たくさんの種を採取できて
スペシャルバージョンのひなげしをお庭にどんどん増やしていけたら素敵ですネ!
お庭の手入れもしてくれるなんて、良い大家さんだにゃ〜♪
大変そうだけど借り主さんに好き勝手されちゃうよりその方が安心かも?
草むらで眠るミミちゃん、かわい〜(●´艸`)!!
外ニャンは何かとガーデニングする人の敵になっちゃいますよね〜、
ご近所さんもいろいろな防御手段を施してます(´∀`;A
ミミちゃんはごめんなさいって言いに戻って来たんだよねっ?ネッ(=・ェ・=)(∀・;)!!
最初の頃に比べると、めずらしい花の数が少なくなりましたが、
真っ赤なヒナゲシもそれぞれに個性があり、色もきれいでうれしいです♪
おいたはしますが、かわいい猫です♪
こちらこそ、いつもありがとうございます。
ありがとうございます。この花、小さくて、とてもかわいらしかったです♪
草むらで眠るミミはかわいいのですが、花のために困っています。
なるほど、Cocoaさんのお宅のご近所でもいろいろ対策を取られているんですね。
昨夜、寝る間際に、イタリアでも庭の猫対策を書いた記事がいろいろあるのに
気づいたので、目を通して、参考にしたいと思います。
今朝は昨夜の雨で濡れているので、たぶん花たちは無事でしょう。
このあと、もう一度花の上から追い払ったら、そのあとはミミ、
戻ってきませんでした。戻ってきてほしいけれど、お花の上はだめですよ。
ウンプリアのもっとも美しい季節を楽しませていただいています。
猫たちって、植物の上でくつろぐのが好きですよね^^
私も、去年まで庭に来ていた猫が庭の花の上でいつもくつろいてでいて、
その姿があまりにも可愛いので 花をあきらめて猫のベッドに進呈したことを思い出しました。
そうそう。ダメだと言ってもわかりようもなくて。
でも、気持ちよさげな姿をみると、とても癒やされていました。
なおこさんのところは4匹ですか。
それだとお花がダメになってしまいそうですね~。
色々な工夫でお花を守ることも大事ですものね。
ミミちゃんは 性格も表情も可愛いので、何をしても許せちゃいますね。
お庭に残った猫ちゃんのおすわり跡、覚えています。一匹の猫がいつもいつも同じ場所にいてくれるならいいのですが、うちの猫たちは、大目に見てしまうと他にも数匹いるので、皆が庭でくつろぐ恐れがある上に、こちらからあちらへと場所を変えたりもした形跡があるので、被害が大きいのです。
今日は暑くなりそうで、明日からは雨が降りそうなので、猫たちは花の間は避けてくれると思うのですが、いろいろ対策を立ててみるつもりでいます。ミミ、かわいいです♪