2018年 05月 20日
古の女神の森のバラの庭園、Vacunae Rosae
ラテン語名の庭園は、イタリア風の発音をカタカナで表記すると、ヴァクーネ・ローゼとなります。この一帯には、かつて古代サビーニ人が住んでいたのですが、バラ園、Vacunae Rosaeは、古代サビーナの女神ヴァクーナの森があった場所にあり、2万平方メートルの庭に、5000種以上のバラが栽培されています。
ガイド付きでの1時間ほどの訪問が、大人一人10ユーロで、訪問できる日時や予約方法は、ホームページに詳しく書かれています。夫は10日ほど前にメールで申し込み、庭園側から、「予約は受け付けましたが、訪問できるかどうかという連絡は、二日前に行います。」という返事があったので、返事を待っていたのに、前日の金曜日になってもメールが来なかったため、電話で尋ねると、「訪問は決行することにしたので、ご予約どおり訪問できることになったのですが、お返事のメールを書く時間がありませんでした。」という返事が返ってきたとのことです。
ガイドについてバラ園の中に入ると、バラの香りが一面に漂っています。敷地内には昼食が食べられるレストランもあり、バラの美しさや香りなど、五感で感じて楽しめる庭園であり、また、精神的向上を意図して、設計されているのですという説明が、ガイドからありました。
バラは品種、歴史、地理など、さまざまな観点から配置されています。興味深かったのですが、庭園の完成を待たずして、設計者が亡くなってしまい、庭園の設計図が見つからなかったというそのためでもあるのか、バラの名前さえ表示がなかったのが、残念です。
バラを地域ごとに配置してある場所の近くには、こんなふうに枯山水もありました。禅寺風の庭に、バラの色が映えてきれいです。
訪問客の中には、小さい子供たちもいれば、高齢者の方もいました。多くの訪問客を相手に、ガイドは、要所要所で立ち止まり、皆がそろうのを待って、説明をします。庭園は広大で、時間は不足したため、おそらくは精選されていただろう案内を、わたしは撮影に夢中になって、時々聞き逃してしまいました。
この写真は、ガイドの案内が終わり、20分間自由に回ってもいいですよと聞いたばかりのときに、撮影したものです。
クリーム色や藤色のバラ、黄色と赤など一輪に二色ある花、花びらに模様のあるバラなど、バラの種類は多かったのですが、わたしが撮影したもののうち、さらにきれいに撮れていそうなものを選ぶと、どうしてもピンクが多いのは、わたしが好きな色だからでしょう。
バラの花びらに覆われた地面も、きれいです。バラがきれいと思って撮影したのに、割愛しなければならなかった写真が多いのは、季節が過ぎて、枯れたバラが混じり、目立つようで気になったからでもあります。
せっかく美しい香りの高いバラの庭園にいられるので、時間を気にせずに、いつまでもゆっくりと散策したり、花を眺めたり香りを楽しんだり、撮影をしたりできればよかったのですが、広いバラ園を、最初はガイドについて歩き、そのあとは、好きな花のところに行けると言っても、自由に訪問できる時間は、20分しかありませんでした。そのため、目でも舌でも心でも、ゆっくり味わって食べたい食事を、時間がないので、慌ててかき込んだかのような消化不良の訪問という印象も若干はありました。
けれども、炎天下を、正午前後という最も日が高いときに歩いたため、つらくもあり、時間制限がなかったら、わたしも他の人も、いつまでも大勢が庭にい続けたでしょうから、1時間では心残りがありますが、それでよかったのかもしれません。
わたしたちを案内したガイドさんはカナダの方だったのですが、なんと日本に滞在したことがあり、日本語も話せるため、カナダで日本人観光客のガイドをした経験もあるとのことです。サビーナ地方に魅せられ、何度か旅行で滞在したあと、バラ園の近くに住むことに決めたそうです。
英語やフランス語など、さまざまな言語が話せるガイドさんも、わたしたちが訪ねた際は、知る言語の中では最も苦手な、暮らしながら独学で学んでいるイタリア語で、案内をされていましたが、日本人観光客の方が団体で予約訪問されるときには、喜んで日本語で案内してくださるはずです。
Roseto Vacunae Rosae
Tenuta La Tacita
02040 Roccantica (RI)
Tel. +39 0765 639031 - 0765 63626
Sito http://www.vacunaerosae.it
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Roseto Vacunae Rosae, Roccantica (RI) 19/5/2018
Passeggiata tra bellissimi fiori e profumi delle rose
nel roseto immenso con oltre 5000 varietà
nei boschi sabini della Dea Vacuna.
C'è pure il giardino zen che esalta i colori delle rose
e il signor guida canadese sa parlare anche il giapponese!
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広大な敷地なのは、1枚目からよ~く分かります(^_-)-☆
遠くの建物がレストランとかのある建物でしょうか?
色とりどりの薔薇が咲き乱れていて、まるで楽園ですね♫
なおこさんがお好きな色のピンクの花が多く写ってたというのは解りますよー(^-^)
どうしても好きな色を撮りますから~
ヴァク―ナという女神様の場所を薔薇園にしたからという名前も素敵ですよ☆イタリアはそういう場所が多いような?
薔薇園の案内人がカナダ人で、日本語が出来るとは驚きです☆
最近は、日本人観光客も超有名観光地ではなく、このような地方の知る人ぞ知るという素敵な場所に行きたがると思いますので需要があると思います♪
ここは、必ず、メールで申し込まないと入れないのでしょうか?
それにしても、1時間20分は短いです(@_@;)
が、暑い日の1時間は熱中症の恐れもありますから、かえって時間制限は良かったかも?
先日、京都の植物園で薔薇を見た日は29度、あまりの暑さに家の夫、「△の布を頭に巻かなくてはいけなくなりそう~^^;」と言うので、涼しい場所を通りながら出ました!
あまりの面白いセリフに怒る気にもなれず、笑いが込み上げて来たのでした!
そう言ってもらわないと、私が熱中症になるところで有りました(@_@;)
せっかくの美しい薔薇に囲まれたなら
長い間 眺めていたいですよね~
それにしても 返事する時間がありませんでした~
というのは日本ではありえませんね。
でもイタリアの方は そういうのに慣れているので
問題ないのでしょうね。
私も もっと小規模なバラ園に行ったことがありますが
素晴らしい光景でも 写真におさめるのは難しかったです。
動画の方が 情景がうまく記録できるのかもしれませんね。
2万平方メートルの敷地に5000種以上のバラのあるとは、壮観ですね〜ヾ(*´∀`*)ノ゛
敷地内はさぞかし香りがいいでしょうね〜〃⌒ー⌒〃 ウ~☆・:.;*♪
様々な言語が話せるガイドさんもいて頼もしい限りですね♪
こんな広い敷地ならせめて2時間ぐらいあってもよさそうな気もしますが、
確かにキリがないような気もするし、バラが咲く時期には訪問客も多いだろうから
たくさんの人に見ていただくための時間制限なのかもしれませんね。
人数の調整もあり、結婚式などで入園できなくなる場合もあるので、事前の申し込みが必要なようです。サイトでは、ページ内のフォームを使って予約を申し込むほか、電話やメールでも可能とあるのですが、電話よりはメールの方が、申し込んだという証拠がきちんと残るので、安心かと思いますし、サイトには英語の案内もあります。ホームページには、英語でのガイドも可能としか書かれていないのですが、あらかじめ日本の観光客の方が20名以上で団体で申し込めば、このカナダ人のガイドさんが都合のつく日でさえあれば、日本語でガイドを受けることも可能だと思います。
予約は午前11時だったのですが、実際に庭園に入ったのは11時20分過ぎで、自由時間のあとの集合時間が、12時半でした。時間に間に合うようにと、名残惜しく思いながら集合場所に着いて、すでにベンチに座っていた夫や友人の隣に腰を下ろしたとき、頭がくらくらしましたので、ひょっとしたら熱中症になりかけていたかもしれません。あら、だんなさま、そんなことが。本当におつらかったのでしょうね。予約は午前11時か午後4時なので、この時期は天気がよければ、どうしても暑い時間帯ですし、1時間でよかったのかもしれません。実際には、午前11時前から、建物の近くを歩いて、バラや風景を撮影したりもしていましたので。
2日前には返事があるとのことだったのに返事がないので、夫もやきもきしていました。約束はきちんと守ってくれないと、予定が立たないので、困りますよね。
今なら、バラ園サイトのホームページの下の方に、ドローンでバラ園のバラや風景を撮影した3分38秒の映像が埋め込んであって、そこから動画で見ることもできるんですよ。YouTube上のその映像へのリンクはこちらです。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=1&v=L5TOuyva6q4
訪問は午前11時と午後16時の2度だけなのですが、そうやって時間を決めることで、一度にできるだけ大勢を案内しようという意図もあるのかもしれません。