イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

おいしいびっくりレストラン、ラッツィオ州でアブルッツォ・サルデーニャ料理

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Trattoria del Compare, Roccantica (RI) 19/5/2018

 ラッツィオ州の山あいにある広大なバラ園、Vacunae Rosaeのガイド付き訪問が終わったとき、ちょうど昼食の頃だったので、カナダ人のガイドさんに、ロッカンティーカ(Roccantica)の中心街でお昼を食べられるいい店がありますかと尋ねました。その返事を聞いての意見が、4人全員一致して、紹介してくれた2店のうちの一つ、トラットリーア・デル・コンパーレ(Trattoria del Compare)で、食べることにしました。

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 前菜の味見をと、4人で二人分を頼み、小皿に取り分けて食べました。チーズや、薄くカリカリに焼けたサルデーニャのパン、パーネ・カラサウ(pane carasau)がおいしく、また、ニンジンや焼いたズッキーニもあり、野菜も食べられて、うれしかったです。

 店を営む夫婦の奥さんがサルデーニャ、だんなさんがアブルッツォの人なので、サルデーニャとアブルッツォの郷土料理がおいしく食べられるとガイドさんから聞き、また、もう一つの店は、地元の郷土料理の店なのだけれども格式が高いということだったので、このレストランに決めました。炎天下のバラ園を歩くため、皆歩きやすい楽な服装をしていましたし、疲れてもいたので、気を張らずに、ゆっくりとくつろいで食事が楽しめる店がいいとも考えたからです。

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 前菜のあと、夫たち3人は、プリモとして、サルデーニャ独特のラビオリ、クルルジョネス(culurgiones)を頼みました。おもしろいのは、一つひとつのラビオリの風味が、ミントなど、それぞれ違っていることです。夫たちは、これがおいしい、わたしはこれが好きなど、味見を楽しみながら、食べていました。

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 天気がいいので、花粉症のわたしはチーズを避け、ラグーソースのフェットゥチーネ(fettuccine al ragù)を食べました。ウンブリアではあまり聞かないパスタなので、どういうパスタかと思ったら、パスタの生地がかなり薄いものの、タッリャテッレとよく似ていました。一人前があまりにも多いのでどうしようと思ったのですが、おいしかった上、夫も食べるのを手伝ってくれたので、食べきることができました。

 パスタはどれも、アブルッツォ出身のだんなさんが手で打って作ったものです。おしゃべり好きのだんなさんは、時々わたしたちとの(への)話が長くなり、厨房の奥さんや他の客に呼ばれては、わたしたちのテーブルに戻って来たため、話を途切れ途切れに聞いたこともあり、話題もあちこち飛ぶのではっきりは分からなかったのですが、アブルッツォ出身と言っても、だんなさんは、両親はアブルッツォ出身だけれども、両親がラッツィオ州、ひょっとしたらローマに暮らしているときに生まれ、ラッツィオ州で育ったのだと聞いたような気もします。

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 満腹ではありましたが、どれもおいしいのでデザートも食べてみたいと、夫たち3人は、サルデーニャのビスケットを、わたしはティラミスを食べました。花粉症は、チーズを食べると症状が悪化するからと、ラビオリを避けたわたしではありますが、好きなデザートを食べられるように考えてとのこと、ということにしておいてください。どのデザートもおいしかったです。

 サルデーニャの料理とデザートの後はやはりと、夫と友人の一人は、食後のコーヒーの前に、サルデーニャのリキュール、ミルトも飲みました。

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 ロッカンティーカの中心街は、急斜面の丘の上に、城壁に囲まれて建っています。このトラットリーアの入り口は、中心街手前のヘアピンカーブを左に曲がり、坂道を上って、丘の高みにある城塞を通り過ぎたところにあります。見晴らしのいい路傍に車を停め、

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この看板の立つアーチをくぐり、

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緑のトンネルの中、階段を下りて、

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花の間を歩くと、トラットリーアの建物が見えてきます。

 絵も描き、楽器も演奏するという、おしゃべりが大好きで、もてなしの心に富むだんなさんと、夫妻のおいしい料理のおかげで、わたしたちも、思いもかけず、とてもおいしく楽しい昼食のときを過ごすことができました。

Trattoria del Compare
Via Piagge, 1 - Roccantica (RI)
Tel. : 0765 63583
Email: tratt.ilcompare@tiscali.it
Sito : Trattoria del Compare - HOME
FB : Facebook - Trattoria del Compare

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Trattoria del Compare, Roccantica (RI) 19/5/2018

Locale ospitale con ottimi piatti sardi e abruzzesi
a Roccantica, bel borgo medievale della provincia di Rieti.
Mio marito e un nostro amico hanno preso pure il mirto, liquore sardo
dopo aver mangiato i culurgiones e i biscotti sardi.
Un'esperienza rara nel Lazio. Ci ha consigliato il locale
la guida canadese del Roseto Vacunae Rosae.
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- バラが彩る美しい村、ロッカンティーカ / Roccantica, borgo medievale di Rieti
- 古の女神の森のバラの庭園、Vacunae Rosae / Roseto Vacunae Rosae, Roccantica (RI)
- バラ園の階段・迷宮 びっくりトイレ、 Vacunae Rosae / Ponte & Labirinto del Roseto Vacunae Rosae

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by nonkonogoro at 2018-05-25 08:16
どのお料理も 本当に美しく おいしそうに撮れてますね。

日本にある
イタリアンのお店のメニューは 見知らぬ用語ばかりで
いちいち尋ねてしまいます。
ラグーソースとは ミートソースのことなんですよね。
何度聞いても忘れてしまいます。

イタリアン料理用語マイ辞書を作らなくては~(^^)/
Commented by hillfigure at 2018-05-25 10:58
ひゃ〜、これはどれもほんとに美味しそうですね〜 (●>艸<)
特にクルルジョネスに目が釘付けです!!
イタリアは多種多様なラビオリ料理がありますよね〜(*´u`*)
作る側にしてもラビオリは手の込んだお料理だから
おもてなしの心のこもったお料理って感じがしますね♪
見晴らしも素晴らしいし緑のトンネルもとっても素敵!
いつか行ってみれたらいいな〜リストに加えとこ〜っと(*´∀`)ノ!!
Commented by milletti_naoko at 2018-05-25 19:02
nonさん、こんにちは。

確かに、イタリアのパスタにはいろいろな種類があり、それがそのままイタリア語で
メニューに記されていると、どんなものか分かりにくいですよね。
ラグーソースは、本場ボローニャの店の方から、じっくり3時間は煮詰めないとと聞き、
今ざっと調べると、約2時間煮込んでと書いてあるサイトが多いようですが、
スパゲッティと合わせるというのも、イタリアでは本来まずない取り合わせなので、
日本で言うミートソースとは別物かなと感じて、ラグーソースとしましたが、
なるほど、同じソースだというふうに書いてあるサイトもありますね。
確かに肉が入ったソースではあります。
Commented by milletti_naoko at 2018-05-25 19:05
Cocoaさん、ラグーソースのタッリャテッレは、食べられる店が
イタリア中部では多いので、わたしもクルルジョネスにしておけば
よかったかなと、皆がおいしそうに食べるのを見て、思いました。

道は遠くはありますが、バラ園はきれいだし、村も風情があり、
レストランがおいしくて、訪ねたかいがありました♪

いつかバラの季節にぜひ。
by milletti_naoko | 2018-05-24 19:11 | Lazio | Comments(4)