イタリア写真草子 Fotoblog da Perugia ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

実るイチゴとそれぞれの懐かしの味

 花壇を取り囲む石のすぐ内側に、数年前に植えたイチゴの苗が元気に育ち、今日は10個ほどのイチゴを収穫することができました。

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 おとといは収穫したイチゴが三つ、さらに以前は、あっても一つで、青い小さな実の方が多かったので、実るイチゴの数が、一気に増えた感があります。

 早春に外国産のイチゴが並び始めたスーパーでは、もうイチゴの季節が過ぎようとしているという印象を受けるので、大好きなイチゴが、庭で育ってくれて、うれしい限りです。

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 ふつうのイチゴと共に、森でよく見かける野イチゴにも、赤くかわいらしい実が、熟しています。

 わたしはイチゴは、そのまま生で食べるのも好きなのですが、夫に喜んで食べてもらうためには、細かく切って、砂糖とレモンの汁を少々加えて混ぜ合わせ、30分以上置いて、砂糖の甘さがイチゴに染み込み、イチゴの果汁が出て、イチゴが柔らかくなるようにしておかなければいけません。森で見つける野イチゴは、その場でそのまま食べる夫も、うちでは、砂糖とレモン汁のおかげで甘く柔らかくなってから、イチゴを食べる習慣が、幼い頃からあるからでしょう、生のままのイチゴを洗っておいても、そのままでは、一向に食べないのです。生クリームを添える場合でも、その前に、切ったイチゴに砂糖とレモン汁を加えておいてほしいと言うのです。

 そういう夫の様子に、やっぱり幼い頃からの習慣で、食べ方の好みが培われるのだなと考えたわたしは、ふと自分自身が、幼い頃から家族と、よくどんなふうにイチゴを食べていたかを、思い出しました。両親や弟、妹と共に、ガラスの器に入ったイチゴを、スプーンの背でつぶして、上から砂糖をかけ、さらに牛乳を加えて、言わば果肉入りイチゴミルクのようにしてから、イチゴを食べたものでした。大学を出てすぐ、同じ愛媛県内ではあっても、通うにはひどく遠い今治の高校に勤め始めたために、以後は日本ではずっと一人暮らしを続け、教員としての毎日の生活が慌ただしかったこともあって、社会人になってからは、友人や同僚たちといっしょに食べようと、イチゴを使ってショートケーキを作ったことは、何度もあったのですが、自分一人がイチゴを食べるために、そのまま食べてもおいしいイチゴを、わざわざスプーンの背でつぶしてから、牛乳をかけて食べるということは、なかったように思います。2、3週間前に、ふとそんなふうに、幼い頃からの家庭でのイチゴの食べ方を思い出し、以後は、今日も含めて、わたし一人だけで食べるときは、イチゴをつぶして、黒砂糖と豆乳を上からかけ、混ぜ合わせて食べています。懐かしい、おいしい味で、生クリームよりはずっとカロリーも低いのがありがたいです。

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Ora stanno maturando le fragole.

Mio marito è abituato a mangiare le fragole
addolcite e ammorbidite con lo zucchero e il succo di limone.
Invece, da piccola le mangiavo schiacciandole con cucchiaino
e aggiungendo un po' di zucchero e molto latte.
Una settimana fa ho mangiato (o bevuto) le fragole in questo modo
dopo tanto tempo. Buono, il sapore mi riporta molti ricordi.
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by coimbra at 2018-06-02 07:22 x
なおこさんBuongiorno!
うちの庭にもワイルドストロベリーがたくさん実をつけていて可愛らしいですよ。
いちごの食べ方は、私の幼い頃も同じでした。いちごをつぶす背が平たくなったスプーンがあった記憶があります。
母がつぶしてくれるのを楽しみに待ちながら、砂糖と牛乳を
かけて食べました。今でも時々そうして食べることがありますが、夫はそのままのほうがいいと言います。
今スーパーに出ているいちごは露地物なのか、先日買ってみたらすごく酸っぱくて困りました。なおこさんのご主人の
好きな、いちごを切ってから砂糖とレモン汁をかけてなじませるのは美味しい方法かもしれない、今度やってみます。
Commented by nonkonogoro at 2018-06-02 08:30
naokoさんの世代でも
イチゴをつぶして砂糖やミルクを
かけて食べていたのですね。

私も実家では
イチゴをつぶして
コンデンスミルクとか 砂糖とかかけて
甘いものだと信じていましたが
夫の方は 何もかけないで そのままパクッ
だったので ずっとそうしています。

でも 朝食の時は 
小さくして ヨーグルトに入れています。

コープのイチゴ売り場の横には
コンデンスミルクのチューブが置かれているので
今でもそうして食べる方は いらっしゃるのでしょうね。
昔は缶入りしかなかったです。
Commented by ayayay0003 at 2018-06-02 09:00
なおこさん、お家で実ったイチゴはさぞかし美味しいと思います♪
家は、以前イチゴの苗を頂いたりしたことが有り、庭にあったはずが、猪等の被害で土地を掘り起こされて、さっぱりなくなってしまいガッカリです~(;一_一)
イチゴを食べる習慣、確かに、そのお家に寄ってあると思います!
今は、生で洗ってそのまま食べる方が多い私ですが、子供の頃は、練乳をかけて食べてました!
それは、今ほど、甘いイチゴではなかったという事もあるちは思うのですが・・・
今の日本のイチゴの糖度はすばらしく甘いので、そのままが一番美味しいと思います。
でもイタリアやヨ―ロッパでいただくイチゴは、果肉が固く、酸味が勝ってるので、なおこさんの御主人の食べ方は、納得のいく食べ方だと思うのです(^-^)
イタリアのデザート、マチェド二ア?は、良い食べ方だと思います(^_-)-☆
お国柄、お家柄があってそれも文化かな?と楽しいですね♫
Commented by tawrajyennu at 2018-06-02 10:02
こんにちは♪
お庭に植えた苺、赤く美味しそうに熟していますね。
我が家も数年前から、自宅と田舎で苺を育てていますが、
スーパーで買う苺に比べ、味が濃くて美味しいです。

子どもの頃からの食生活というのは、大人になっても
なかなか変えられるものではないですね。
そういう意味では、どういう食生活を送るかって
とても大事だと思います。
苺をつぶして砂糖をかけ、ミルクを入れて食べる・・・
私も子どもの頃は、ずっとこの食べ方をしていましたよ。
我が家の子ども達は、コンデンスミルクをかけて食べるのが好きですね。
Commented by hillfigure at 2018-06-02 10:28
こんにちは〜!
お庭の苺を収穫、楽しいそうですね〜♪
私も子供の頃はお父さんが酸味のあるものが嫌いで大の甘党だったので
苺とか夏みかんとか皮を剥いて砂糖づけにしてタッパーに入れておくのが習慣でした(o^ ^o) /
今も夏みかんや檸檬などはそうしておく冷蔵庫の必需品です〜!
高校生の頃にお友達のお家で出された苺が牛乳とコンデンスミルクがけで
ギザギザのスプーンで潰して苺ミルクにして食べる食べ方を初めて知って
それ以来、家でもそうやって食べるようになりましたヨン♪
そういえば、うちのお父さんはトマトにも砂糖をかけて食べてたけど
昔はトマトも苺ももっと青臭くて酸っぱかったんじゃないかな〜って思います(~・・)ゝ
今やお野菜も果物もいろんな品種が増えましたよね〜(✿ฺ-ω-)
Commented by mahoroba-diary at 2018-06-02 11:53
なおこさん、こんにちは。
苺の食べ方、私の家でも、なおこさんのお宅と同じように、スプーンの背で潰して、お砂糖とミルクをかけて食していました。今日の記事を拝見して、懐かしさと共感でいっぱいです。当時は苺用のスプーンてありましたよね♪懐かしい、、、、。
近所の公園沿いになっていた野イチゴを食べて、育てている方に叱られたり、、、笑笑、苺っていろんな思い出があるものですね♪
ご主人様のように、お砂糖とレモン、これは美味しいでしょうね♪特に欧州の苺には合うでしょうね♡イタリアだと苺のジェラートなんかも美味しそうです。
Commented by milletti_naoko at 2018-06-03 23:50
Coimbraさん、こんにちは。お宅にも、小さく甘いイチゴがたくさん
実っているんですね。ひときわ赤くて、かわいらしいですよね。
そう言えば、底が平たいスプーンが特別にあったようにも思います。
やっぱりそれぞれに、幼い頃から慣れた味や好みというものが、
イチゴの食べ方ひとつとってもあるんですね、おもしろいです。
確かにイチゴは、たまになんだか酸味が強いものがありますよね。
そういうときは砂糖とレモン汁、おいしく食べるのに、役立つかもしれません。
Commented by milletti_naoko at 2018-06-04 00:00
nonさんたちのコメントを拝見して、各家庭によって、日本でも
いろんなイチゴの食べ方があるのだなと改めて思いました。
わたしは親といっしょによくそうして食べたのを覚えていて、
社会人になって他の町に引っ越してから、店先でコンデンスミルクが
イチゴの脇に置いてあるのを見て、一度試しておいしいなと
思った記憶があるような、ないような。
Commented by milletti_naoko at 2018-06-04 00:08
アリスさん、それは残念ですね。うちでもミジャーナでは、
イノシシが、果樹の若木の皮に体をすりつけて傷めたり、
野生の蘭の球根を食べたり、鹿が若木の皮を食べてしまったりすると、
夫が憤慨しているのですが、お宅のお庭にまで、イノシシがやって来て
食べてしまうなんて! 練乳とイチゴもおいしそうです。
そう言えば、練乳入りのイチゴのアイスクリームがおいしかったような。
内子高校に勤めていた頃は、地域で生産されたばかりの
甘いイチゴを買って、そのまま食べるとおいしかったので、牛乳や砂糖の
必要を感じなかったのかもしれないと、アリスさんのコメントを拝読して、
思いました。
なるほど、イチゴをスプーンでつぶそうとして、なかなかつぶれないので、
子供の頃使っていたスプーンは、底が平べったかったようなと思いつつ、
こちらではフォークでかなり力を入れてつぶしているのですが、
日本のイチゴに比べて、果肉が固いのかもしれませんね。
マチェドニアは、もともとイタリアは果樹を植えている家庭が多いので、たくさん
収穫できた果物が、少々傷んでからでもおいしく食べられるようにそうしたなんて、
義弟が言うのですが、はてさて。
国や家によって食べ方が違うこと、確かにそれぞれの文化と思うと、楽しいですよね♪
Commented by milletti_naoko at 2018-06-04 00:16
タワラジェンヌさん、家で育てたイチゴは安心して食べられますし、
摘みたてが食べられて、しかもおいしいので、うれしいですね。

タワラジェンヌさんも、そんなふうに食べていらしたんですね!
コメントを拝見して、他にもそういう方、ご家庭が多かったと知って、
何だかうれしいわたしです。
Commented by milletti_naoko at 2018-06-04 00:18
Cocoaさん、そう言えばうちでも、グレープフルーツは、
砂糖漬けにして食べていました。酸味がかなり強いので、
わたしも砂糖なしでは食べられなかったような記憶があります。
レモンも確かに、砂糖もいっしょの方がおいしそうです。
Cocoaさんのお宅もですか! うちも、母がトマトに砂糖をかけて
食べていたので、どうしてかなと思っていたのですが、なるほど
昔のトマトやイチゴはもっと酸味が強かったからかもしれませんね。
Commented by milletti_naoko at 2018-06-04 00:24
まほろばさん、こんにちは。まほろばさんのお宅でも、そんなふうに食べられていたんですね!
こういう食べ方って、お客さまが来たときや、よそのお宅ではしないものなので、うちだけかなと思ったら、
意外とそうやって食べられていたご家庭が他にあったようで、何だかうれしくなりました。
イチゴ用のスプーン、確か底が平たくなって、イチゴのつぶつぶ模様もあるものが、あったように、
ぼんやりと覚えています。
うちでは母が、トマトにも砂糖をかけて食べていて、どうしてかな、うちくらいかなと思っていたら、
Cocoaさんたちのコメントから、ひょっとしたら、昔のイチゴやトマトは酸味があったので、そういう
食べ方をしていたのかもしれないなと考え始めました。果物や野菜ひとつにも、いろいろな思い出や家・国による
慣習があって、おもしろいですね。
by milletti_naoko | 2018-06-01 23:17 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(12)