なおこのイタリア写真草子 Fotoblog da Perugia ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

夫摘み洗って煮立てるサクランボジャム、SNSの功罪

 一昨日は、ミジャーナでたくさん収穫したサクランボのジャムを作ろうと、台所でまずはその準備に取りかかりました。

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Facciamo la marmellata con le ciliegie raccolte a Migiana 6/6/2018

 まずは、傷んでいるサクランボを取り除き、

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水でよく洗います。

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 それから、サクランボの種取り器で、種を取り除きます。

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 遠い昔、夫と二人で、このサクランボの種取り器を売る店を求めて、あちこちの店を訪ねたことを、懐かしく思い出します。

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 閑話休題。レモンを切らしていたので、砂糖だけをサクランボと共に、鍋で煮立てます。サクランボだけでは、ジュースのようにとろみがなくなってしまうからと、夫はさらにペクチンも加えて、じっくりと煮つめました。。

 どれだけの空き瓶が必要か、分かりかねたので、翌朝、わたしは家中の使えそうな空き瓶とフタを探し出し、20近くの空き瓶をよく洗い、だいたい乾いた頃に布でも水分をふき取りました。 そうして、おたまでジャムをすくって、瓶に入れようとしたら、ペクチンのためか、ゼリー状に固まってしまっていたため、全体に同じように火が通るようにと、結局再びジャムを煮立てました。

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8/6/2018
 熱々のジャムを瓶につめていくと、20近くの瓶を洗ったのに、瓶は六つで足りました。ちなみに、たくさんの瓶を洗っておいたのは、夫が一昨日ジャム作りに使ったのは、収穫したサクランボ全体の3分の1だったからでもあります。

 瓶のフタをよく閉め、鍋底に敷いた大きな木綿のふきんを、瓶同士がぶつかって割れぬように、瓶と瓶の間のすき間にもつめてから、鍋に水を満たしてフタをし、約20分煮沸消毒しました。

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 こうして無事、おいしいサクランボジャムができあがりました。

 夫はふだんは、「わたしたち二人用の写真ね」と言っても、何か作業をしているときに、わたしが撮影するのを嫌がる方です。にも関わらず、おとといの晩は、自分の方から写真を撮ってほしいと言いました。わたしは、夫がサクランボ作りを始めるまで、一人で食事のしたくをし、食器をすべて洗って片づけてと慌ただしかったので、夜は休んでいようと思ったのに、おとといの晩は、「今、サクランボを洗うよ。種を取るよ。ねえ、写真を取りに来ないの。」と、ずっとそういう調子でした。

 とある親しい友人の一人から、いつも出かけて遊びまわってばかりいて、時間的にも金銭的にも余裕があるのではないかと、やっかみを言われてけんかになったと、夫は言うのですが、彼女がそう判断したのは、わたしがフェイスブックで共有するブログの記事を見てのことだったというのです。最近のアッシジのバラ園やトスカーナの山で川を遡った話に限らず、わたしは、同じ日にあったことを、日数を空けて、思い出したように、3度でも4度でも、切り口を変えて、別の記事として紹介することがあります。アッシジはペルージャから車で30分で、日曜にミサに出かけた帰りにバラ園に寄り道をしたわけですし、トラジメーノ湖も、我が家から車で20〜30分で、たいていは他の買い物や外食ついでに出かけています。夫は役所勤めなので、職場では写真は撮らないし、ミジャーナやうちで、農作業や庭仕事をする様子を写真に撮るのも嫌がる方です。わたしの方も、通訳や翻訳の仕事は職業上の守秘義務があり、日本語の授業も、プライバシーなどの問題もあるので、むやみに写真を撮って載せることも、ブログの話題とするのも、いかがなものかと思います。

 そもそもSNSは、何かいいなと思ったことがあったときに、そういうことを共有する空間ではないかとわたしは考えていたのです。もちろん、皆で考えたり、憂えたりするべきことがあるときにも、そうしたことを共有できる場所でもありますが。日々の暮らしの中ですてきだと思ったこと、イタリアの美しい場所、そういうことやものを共有したいと考えていたのに、とりわけ親しい友人の一人が、そんなふうに受け取って、そんなふうに夫に言ったということを、悲しく思いました。ミジャーナのバラの写真や刈られた芝生、工夫して作られた階段やトイレの写真を載せたこともあり、そういう写真を見たら、その背後にある夫の長時間の何日にもわたる苦労や作業も、同じように庭仕事や農作業を好む彼女には分かりそうなものなのに。そうして、彼女は、つい最近、数週間の外国旅行から帰ってきたばかりで、けれども、その旅行中の写真は、ほとんどフェイスブックには載せていないのです。載せられたわずかな写真や、語られるわずかな記事から、そういうふうに思われていたことを、夫がそう聞いてつらかったことを思い、わたしは、夫には言わなかったのですが、これからは、外出時の記事は、彼女には見えないようにSNSに投稿しようと考えています。

 夫が、ジャムを作る様子を写真に撮ってほしい、記事に載せてほしいと、今回積極的にわたしに頼んできたことには、そういう背景があったのです。まあ、何を言っても、何をしても、結局は、他の人が、本人の意図とはまったく反することを思い描くようになるということは、あるものなのでしょうけれども。

 やけどは、幸い今は痛みが引いています。水ぶくれができて、その皮が厚くなり、周囲の皮膚が若干赤くなっているので、II度熱湯ではないかと思います。水ぶくれが、よく使う微妙な位置にあるので、つぶれないように、気をつけるつもりでいます。皆さん、温かいお心遣い、優しいお言葉を、本当にありがとうございました。

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 やけどでできた水ぶくれの形が、どうもトラジメーノ湖のように見えると思って撮影していたら、にっこり笑っている猫の顔にも見えて、思わず笑ってしまいました。

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Facciamo la marmellata con le ciliegie raccolte a Migiana!

Mio marito raccoglie le ciliegie, fa la marmellata.
Poi io la divido in barattoli da me lavati e la sterilizzo.
Nel frattempo mi sono bruciata un dito
su cui mi si è formata una bolla a forma di un gatto sorridente.
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented at 2018-06-09 11:32
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ayayay0003 at 2018-06-09 11:35
なおこさん、サクランボジャムの手作りシーンありがとうございます(^^♪
種取り器が大きいので驚きました!(^^)!
我が家のは小さくて少量向きです(笑)
水ぶくれ、お気を付けてくださいませ~
Commented by hillfigure at 2018-06-09 14:33
こんにちは〜!
大きなバケツいっぱいのサクランボにびっくり〜(o゚▽゚)
沢山収穫できるのですね〜!
夫さんがジャム作りをしてくれるなんて素晴らしい(*’v`丱)
サクランボの種取り器、そういうものがあるのですね!
美味しそうなジャムができましたネ♩

SNS、私はフリーで仕事をしてるので
うっかりすると電話番号だけでで繋がってしまいかねないフェイスブックは特に手を出せません(^_^;)
もっぱら見るの専門です。
〆切に追われてるはずじゃないの?とか
時間がかかる作業のときに遅れは遊んでたからじゃない?とか思われても困ります。
何事にも良い面悪い面がありますよね〜!
指の火傷、痛みが引いて良かったですね。ニャンコの顔が指先から消えるまではお気をつけて♪(゚▽^*)ノ⌒☆
Commented by tawrajyennu at 2018-06-09 16:33
こんにちは♪
さくらんぼがたくさんですね~
しかも大きいさくらんぼ・・・
実が付きだしたころに、きちんと摘果しているのでしょうか?
我が家のさくらんぼは、小さい上に鳥たちに食べられてしまうか、
雨や風にやられて落下してしまうかで、この何年か口に入ったことがありません。
最初の何年かは、実が収穫できて、ジャムにしましたが、小さい実の種を取り出すのは大変でした。
ジャム作りは、ご主人さまのお仕事なのですね。
美味しそうです。

SNS、特に見る人を限定できないブログでは
嫌なこと、
批判的なことは書かないことにしているので、見た人は、あちこち出かけたり、習い事したり、食べにいったりばかりしていると思っているかもしれませんね。
FBは、見る人を限定できるので、たまに愚痴を書いたり、意見を聞いたりということもあります。
何をするにも良い点、悪い点があるものですね。
指の火傷、だいぶ良くなられたようで、よかったですね。
Commented by milletti_naoko at 2018-06-09 17:49
鍵コメントの方、ありがとうございます。
悪意や嫉妬のようなものを人が持って、それが人生に悪影響を
及ぼすかもしれないと、最初の頃夫もそう言っていましたが、
最近では皆がSNSにいろいろな写真を載せているので、気にならなくなったようで、
自分でも時々写真を載せています。

特に旅行や夕食会をいっしょにしたときなどに、記事の写真を楽しみにしてくれる友人が
多く、写真や名前を出してもいいという人が、ペルージャの友人には少ないのですが、
他州の友人には不思議と多いのです。

泥棒が参考にする場合があるから、旅行中の記事や侵入のヒントになるような屋内の写真は
載せるべきではないとは、こちらでも聞いていて、後者は気をつけているのですが、
前者は、わたしたちがいなくとも、義父母など、二世代住宅には他に人がいるので、
あまり意識していません。

名前は、以前から公表していたイタリア語学習メルマガにも記載していて、それは
そうしないと当時同じ職場で働いていた同僚の先生が、勘違いで迷惑を受ける可能性
があるという配慮もあったからなのですが、もともとその副教材的位置づけで始めた
ブログなので、実名で始めました。姪の写真を載せることも、義弟が問題ないよ
と言ってくれたので、復活祭のイタリアの家族の過ごし方の一例として、写真を載せたら、
かえって義弟夫婦や姪たちが喜んでくれて、楽しみにしてくれたという事情もあります。

受け取り方は人さまざまなので、本当に難しいなと、改めて思いました。
職場の人ではないのですが、長いつきあいのある人だけに、残念です。
Commented by milletti_naoko at 2018-06-09 17:50
アリスさん、こちらこそコメントと温かいお言葉をありがとうございます♪
種取り器、さくらんぼの数も多いので、手早く作業が進んで便利です。
アリスさんもお宅で少量用のものを使われているんですね。
Commented by milletti_naoko at 2018-06-09 17:54
Cocoaさん、こんにちは♪
家や野山で果物を集めてのジャム作りは、夫は昔から好きなので、助かります。
瓶詰めとか煮沸消毒とか、あまりおもしろみがなさそうな仕事は、わたしに
回ってくるのですが、こういう形の共同作業もいいなと思います。

お仕事上のつながりの方に見られると、つらいですよね。
実はわたしも、最近ようやく提出した仕事の書類の仕上げと送信が終わるまでは、
その仕事の関係者には記事が見えないようにしていました。締め切りを過ぎたと
いうわけではないのですが、なんだか気になってしまったので。
お優しいお心遣い、ありがとうございます♪
Commented by milletti_naoko at 2018-06-09 18:02
タワラジェンヌさん、こんにちは♪
うちのサクランボも、山の家は、年によってはだれか近くを通った人が、あるいは
隣人が収穫してしまったり、野鳥がつついてしまったりして、あまり食べられない年が
よくあるのですが、今年は夫が、完全に実る少し前に、鳥たちの被害が少ないうちに
収穫をしました。

SNSやブログにはそういうことがあるのだと改めて感じました。
面と向かって言うほど、親しい友人ではあるから、彼女にはそう受け取られていたと
分かり、お互いをよく知っていて理解し合えていると思っていただけに
残念だったのですが、イタリア人の彼女は写真だけを見ていたからということもあるかもしれません。

ありがとうございます。痛みがなくなって、ほっとしました♪
Commented by nonkonogoro at 2018-06-09 18:27
私も以前は4口コンロを使っていましたが
あれは便利なようでも 同時に4つを使うと
危険なことも起こりますよね。

やけどにはアロエ~
私はアロエが好きなので
ずっと育てています(勝手に育っていますけれどね)
実際にやけどした時も すぐ試してみました。
すぐ膜が張ったように思います。

naokoさんも痛みがおさまって
良かったですね~(^^)/



naokoさんのブログは
いつも美しい湖や 草花の画像がいっぱいで
まだイタリアを訪れたことのない私は
本当に毎日楽しませて頂いています。

私も海外旅行をした時などは
自慢と思われないかな~と思うこともありますが
自分の記録としても残しておきたいので
気にいらない方は その記事はパスしてもらえば
良いなと思っています。
私は孫がいないので 孫やペットの話ばかりだと
パスすることもありますしね~

それでも その方にとっては
楽しい出来事をアップされているので
それに文句を言う権利はないなと思っています。



Commented by milletti_naoko at 2018-06-09 19:50
nonさん、特に大きい鍋やフライパンが並ぶときは、
注意しなければと、つくづく思いました。
義母も最近やけどをしたばかりだと言っていて、やっぱり
台所での仕事というのは、時間と心に余裕を持って、
ジャム作りのときは、ジャム作りだけに専念するべきだったと
反省しています。

アロエもいいんですね。うちにもありますので、今後のために
覚えておきます。セイヨウオトギリソウをオイルにつけて日にさらし、
赤くなったオイルも、西洋では昔から皮膚の薬、特にやけど用として
使われてきたので、よく効くんですよ。イタリアでは店で売っている
ところもあるのですが、うちのは数年前に、夫が花を摘むところから
始めて、うちのオリーブオイルを使って作ったものです。
痛みがなくなって、ほっとしました。

nonさん、温かいお言葉をありがとうございます。
ブログでもSNS投稿でも、わたしも、気になった記事だけ
興味のある方に、読んでもらえたらいいなと考えています。
Commented by シミズマサト at 2018-06-10 05:32 x
サクランボジャム作りに反応しています。関東地方は梅雨に入り紫陽花の美しい季節になりました。毎年この時期には梅酒、梅干し、らっきょう、そして大好きな梅ジャム作りしています。日本では高価なサクランボのジャム作りは羨ましい限りです。昔北海道で野生のグズベリーで酸味の強いジャムを作りをした事がありました。御地の季節感あふれる投稿を愉しんでいます。アッシジの記事は興味深く拝読。生臭人間ですが小生の霊名です。
Commented by milletti_naoko at 2018-06-10 05:47
シミズマサトさん、紫陽花の写真、ブログやインスタグラム仲間の写真で愛でながら、今日本は紫陽花がきれいなのだなと思いを馳せています。梅酒作りに、梅干し、らっきょう、梅干しまで作られるなんてすごいですね! 梅酒は、最近映画と漫画の『海街diary』を見て、なるほど、こんなふうに作るのかと、作る様子を初めて見たところです。こちらは、日本のように観賞用の美しい桜を春にあちこちで愛でることができない代わりに、庭のある家では、サクランボ目当てに桜の木を植えることが多いので、サクランボがなる桜のある庭は、比較的多いのではないかと思います。イタリアでも店頭のサクランボは高いんですよ。北海道でもジャムを作られたんですね! 記事を楽しみに読んでくださって、ありがとうございます。すてきな霊名ですね。わたしはカトリック教徒ではありませんが、アッシジの聖フランチェスコは、宗教、カトリック教の壁なしに、すべての人や動物をも包む愛があるようで、とても敬愛しています。
Commented by snowdrop-uta at 2018-06-10 07:06
おはようございます。
やけどはだいぶん回復されましたか。
指先の腫れをねこちゃんに見立てるなおこさんのエスプリ、さすがですね♪(イタリア語ならスピリトー?)

ヒナゲシ、あれで数が減った情景とは驚きです。
アッシジのバラのアーチ、聖堂の絵の額縁のようでした。
日本の描き表装を思い出しました。

アッシジのバラ園の記事も何日かに分けてアップされてますよね。
よく見れば分かりそうなものですが…
お友達は旅行から帰ったばかりで落ち着かぬままご覧になったのかもしれませんね。

私もわずか数時間で撮った写真を何回にも分けて
あるいは何か月もかけて記事にしてゆくので
ブログやSNSをそのまま実生活とは思っていませんし、思わないのが普通ではないでしょうか。
なおこさんがお忙しいなか日々記事を書き継いでおられる大変さ、お察しします。
何をしていても、良く見る目半分、悪く見る目半分ですから
これまでの書き方を変えないでほしい、と一読者として感じました。

スローなsnowdropは、読むのも、お見舞いも、エールも、遅ればせながらで済みません。
Commented by milletti_naoko at 2018-06-10 16:39
by milletti_naoko | 2018-06-08 22:24 | Gastronomia | Trackback | Comments(14)