2018年 06月 10日
1日に組み込みたい大切な七つの時、ディーパク・チョープラ瞑想講座13日目
・身体の時間: 体を動かして活動する時間。
・集中する時間: 自らにとって本当に大切なことのために、一人で集中する時間。
・内観の時間: 瞑想や祈り、内省にあてる時間。
・休む時間: ただ休息し、そこにいるためだけに取る時間。
・遊びの時間: 気がかりなく、心軽やかに楽しめる時間。
・絆つむぎの時間: 大切に思う人たちと過ごす親密な時間。」
木曜に聞いた瞑想講座では、ディーパク・チョープラが、毎日この七つの時間を忘れずに取ることが、健康と内的成長のために必要だと、UCLA医科大学精神科臨床教授、ダニエル・シーゲルの七つの時間モデルを引用して、語っていました。さらに、七つの時間は、単に1日を分割して、うまく計画するための区分ではなく、脳のさまざまな領域を最大限に活用し、知覚が拡大した状態や充実感を得るために必要なのだと、ディーパクは続けました。プージャ・クリスティーナの解説の中では、毎朝、1日の始まりに、この七つの時間をきちんと取れるように、その日の計画を立てようと言っていたように思います。
わたしは、この日の講座を聞いたとき、ただひたすらじっと休む時間と遊びの時間が、毎日欠かせない大切な時間とされていることに、新鮮な驚きを覚えました。
日々が慌ただしいと、あれもしなければ、これもしなければと、手帳にメモをする、あるいは頭の中で認識することは、仕事や家事など、果たすべき任務が中心になるのではないかと思います。睡眠や運動の時間の大切さは、よく言われていますし、瞑想講座を数年受講し、ディーパクの著書を数冊読んでいるので、瞑想や内省の大切さは、時間が取れないときはあっても、分かっています。絆をつむぐ時間の大切さと計画に組み込む必要性は、まだ日本に住んでいた頃、スティーヴン・R・コヴィーの著書で読んで、なるほどと思い、イタリアの人たちが、人生や毎日の中で、家族や友人と過ごす時間を積極的に取ろうとし、大切にする姿がいいなと感じています。集中の大切さについては、また次の機会に掘り下げて書けたらと考えています。
そうなのですが、「休む時間」と「遊びの時間」については、この二つの時間も、日々健やかに過ごすために不可欠であって、だから、意識して毎日取らなければならないということに、驚くと同時に、なるほどと思いました。
ふっと時間の空きができたとき、ついだらだらと不必要にテレビを見たり、インターネットで何かを検索したり、ブログなどの記事を読んだりしがちなわたしは、何かをするということを一切やめて、ただ何もせずにしっかりと休む、心身を休ませる、ただ自分がそこにいるという状態でいる時間こそ、むしろ大切なのだということに、思い至らなかったのですが、言われてみればそうだと、つくづく思いました。常に何かをしていないといけないような、そういう潜在意識がどこかにあったのですが、テレビやパソコンのスイッチを抜けば、画面にいっさい何も映らず、活動が停止する状態になるように、日中起きている間でも、自分のスイッチを少し抜いてやって、ただそこにいる、そこで休む、そういう時間は確かに必要であり、次の活動への切り替えや、休息・充電のためにも大切だろうと思いました。すっかり古くなって、炎天下を長い間走ると、不調になりがちで、以後の安全な走行のためには、しばらく休みが必要な、夫の車のように。車のコントロールパネルには、何か車に問題があれば、それが表示されるはずなのですが、購入後16年経ち、走行距離も30万キロを超える夫の車では、警告表示があるので修理工場に持って行くと、表示はあっても問題はまったくないので気にしないように言われたことがあります。また、今は問題が解決しているのですが、数年前に追突されて以来、修理を受けたあとも、燃料の残量計の針がきちんと動かないので、まだ燃料があるかと思っていたら、燃料不足で車が動かなくなって、夫が困ったことがありました。毎日忙しく過ごしていると、あれこれ不調があっても、疲れがあっても、ついつい年のせいだと思い、忙しいからと無視してしまいがちで、何かしていないと時間が無駄になるような気がする、そういう世の中でもありますが、年を重ねれば重ねるほど、いえ、若いときでも、コントロールパネルには、つまり自分の意識や体調としては自覚できないけれども、心身が休みを必要としているときがあると思うのです。この七つの時間の話を聞いて、これからは、むやみにだらだら何かする代わりに、自分の頭や心・体のスイッチを言わばすべて切るようにして、しばらくでも休む、心身を休める時間を取り、1日のうちに組み込もうと考えました。
遊びの時間も、単に余暇・自由時間というのではなく、童心に返ったように、純粋に楽しめる時間を、毎日必ず持とう、1日の予定に組み込もうという言葉が、新鮮に響きました。日本で大学卒業後、初めて勤めた高校で、先輩の先生が、「石井ちゃん、車のハンドルと同じで、人間にもあそびが必要なんよ。」と、おっしゃったことがあります。よりよい授業がしたいと、がむしゃらになっていたわたしに、もっと休む時間も取るように、それも必要だよと言われているのだと、そのとき、わたしはそう受け取ったのですが、ひょっとしたら、心から楽しめる遊びの時間を持ちなさいという意味も、あったかもしれません。
日本で働いていた頃は、わたし自身も、また同僚を見ても、毎日この七つの時間を取るには、あまりにも仕事の量が多く、自由裁量で使える時間が少なかったように思います。
人が人としてあるために、健康で幸せに暮らすために必要なこうした時間を、家族や友人と過ごす時間や、一人じっくり休む時間などを、毎日きちんと皆が取れるような労働体制、仕事の環境が、日本でも整ってほしいと切に願っています。
イタリアでは確かに、水道や電気工事が必要になって電話をしても、来てくれるまでに、そして、作業が終わるまでに、かなり時間や日数がかかることが多いように思います。問い合わせのメールを書いても、遅くても返事があれば、それはよかったと感じるほどということもあります。役所にせよ、警察にせよ、銀行にせよ、窓口が受付時間が終わる前に閉まってしまうこともあります。
そういう問題があっても、たいていの場合は、夫が勤務時間が終われば、うちに帰って来て、週末をいっしょに過ごすことができ、多くの家族が、夏休みに家族で海や山、外国に行って、長い旅行を楽しみ、人々がつきあいを大切にして、出会う機会が多い、そういう人間らしい、人の暮らしを重視したイタリアの勤務形態を、わたしは、ありがたいと感じています。働く人の暮らしと市民が受けられるサービスの在り方は、日本式とイタリア式の中間ぐらいが一番いいのではないかと、これはずいぶん前から感じているのではありますが。
閑話休題。このイタリア語版瞑想講座、Giorno 13では、ディーパクの英語による説明と、イタリア語訳が交互に流れました。冒頭には、わたしなりに日本語で訳してみたのですが、最後に、英語・イタリア語で七つの時間をどう言うかを書き添えておきます。
・Sleep time / Tempo del sonno
・Physical time / Tempo del corpo fisico
・Focus time / Tempo per la concentrazione
・Time in / Tempo interiore
・Time out / Tempo a parte
・Play time / Tempo di gioco
・Connecting time / Tempo di relazione
時間の話ということで、今日の写真は、2年前のフランス旅行で訪ねたシャルトルのノートルダム大聖堂内壁にあった天文時計です。
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Foto: Orologio astronomico della Cattedrale di Notre Dame di Chartres, Francia 21/6/2016
L'articolo parla dei Sette tempi essenziali nella giornata per benessere e crescita interiore proposti da Daniel Siegel e citati da Deepak Chopra:
・Sleep time / Tempo del sonno
・Physical time / Tempo del corpo fisico
・Focus time / Tempo per la concentrazione
・Time in / Tempo interiore
・Time out / Tempo a parte
・Play time / Tempo di gioco
・Connecting time / Tempo di relazione
Anche i tempi per riposarsi, divertirsi e stare con famiglia e amici sono indispensabili per una giornata e per la vita. Purtroppo, a causa del sistema lavorativo giapponese molti miei connazionali non riescono ad avere tempo sufficiente per riposarsi e stare con persone care. In Giappone sì i servizi sono di solito veloci, efficienti e puntuali, ma preferirei il sistema italiano che ci consente di respirare e avere più tempo per stare con famiglia e amici anche con diverse inconvenienze. Per me l'ideale sarebbe una via di mezzo fra il sistema italiano e quello giapponese.
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あ、話し変わりますがなおこさんは、松山にお住まいだったことがあるのですね?わたしは愛媛在所です。これからもブログを楽しみに読ませて頂きますね
一番感じることは、意識の問題です!家の夫なども、自分がやらなくては!という意識が強すぎて、私が出来ることでもまかせてくれないこともしばしば!これでは、休む時間が少なくなります。まずは、意識改革が必要かな?と個人的に思うのであります。もちろん、法律で定めるのも大事ではありますが・・・
人が幸せを感じる暮らしが出来る世の中であって欲しいものです(^-^)
先日記事のアウトドアは自然が相手なだけに大変なことも多々あるものですね!
夫さんは山歩きでリフレッシュして無事戻られましたか?
先輩の先生の「車のハンドルと同じで、人間にもあそびが必要!」は素晴らしいコメントですね〜♩
こんな素敵な先輩を企業で見つけるのは難しい気が。。。。
何しろ皆さんどう見ても余裕が無さそうだし友人らの話を聞いていても
どうも日本企業の労働体制はますます劣悪になりつつある気がしてしまうのが残念無念ε=(。・д・。)フー
でもその一方ではネットの普及のおかげで
自分の好きなことで地道に生業を立ててる方も増えつつあるようだし
希望を捨てずにこの七つの時間を念頭に刻んでおこうと思いました(o^∇^o) v♩
それでも こうして瞑想講座を聞かれたり
山歩きなどされてるし
それに 素晴らしい湖の夕日をじっくり眺めることが
できているので とても心にゆとりのある方だなあと
思っています。
私は若い頃には 季節の移ろいや 風景に
今ほど関心がなかったように思います。
私は暇だらけの専業主婦なので
家でぼ~っとしている時間は結構あります。
あまり暇すぎても 脳の活性化にはマイナス要因になるのではないかなと不安に思うほどです。
仕事上の、あるいは休めないためのストレスが病気につながることもありますし、
企業利益ばかりの追求や従来の働き方の慣習を見直して、もっと皆がゆったりと暮らせる社会に
日本がなってくれたらと願っています。
愛媛にお住まいなんですね。道後の写真、懐かしく拝見しました。
松山には高校・大学の計7年間暮らしたのですが、その後12年間は三つの愛媛県立高校、
東予の高校一つと南予の高校二つに勤めたので、愛媛には19年間、幼い頃から転勤が
多かったので、日本では一番長く住んだ県です。
まだまだ職場にも社会にも根強く、ただそれが当然の権利である休めるはずの日や時間、
働く人の心身の経験を奪いがちであるかと思うのです。
わたしが勤めた高校ではどこも、わたしが休むと、ただでさえ忙しい同僚の先生方に
さらに迷惑をかけてしまうからと、病気のときでも、休むのが難しい状況で、しかも
「わたしは一度も有給休暇を取ったことがない」と自慢するように言う校長の下で勤めたこともあり、
本来は40日間取れたはずの有給休暇も、年に3、4日取るのが関の山でした。
イタリアでは、役所勤めの夫も、私企業に勤める義弟も、年の有給休暇を消化しないと、
職場の方から圧力がかかるそうで、そういう、当然の権利である休みの日が取りやすい
労働環境づくりが大切だと思います。
日本の自殺の数の多さについて、よくこちらで聞かれることもありますが、こういう労働環境や
労働意識も、きっとその大きな一因ではないかという気がしています。
夫は幸い、無事に山から戻って来ました。連絡が日曜の大家族での昼食に帰宅するまで
いっさいなく、電話をしても返事がないので、心配しましたが、ほっとしました。
ちなみに、森には倒木がまだあるものの、トレッキングコースに落ちていた木々はすべて取り除かれ、
橋もきちんと架けられていたそうです。ただ、野外で空の下寝袋で寝たので、ほとんど眠れなかった
そうなので、うちに残ってよかったと思いました。
わたしも、企業に勤める友人から、リストラのために、さらに仕事が増えて大変だという話を聞いていました。
学校は学校でまた、土日も部活動の監督や引率、模擬テストの監督などで休めないということがあります。
今はいろいろな働き方の選択肢が増えてきましたね。わたしもこの七つの時間をいつも頭に
置いておきたいと考えています♪
週末はゆっくりとすることができました♪
主婦のブログの先輩やお友達の、それはていねいに食材や家の中で使うさまざまなものを
選ばれ、ていねいに向き合って、心と手間と時間をかけて準備をされている様子に、
そうして、食やご家族や暮らしのために捧げられる多くの時間を楽しまれているようで、
お忙しいであろう中、一つひとつのことに込められる愛情やいたわり、こだわりの気持ちと
すばらしい技に、感嘆しています。
わたしは幼い頃から、大学に進学できず主婦となった母の、自分には果たせなかった夢もあってか、
とにかく勉強をしなさいと言われて育ち、社会人になってから、仕事に追われて、家事は
必要最低限という形になりがちだったので、かつてに比べて時間に余裕がある今、家事や庭との向き合い方を
変えていかなければいけないと、先輩方やお友達のブログを拝見しながら、つくづく感じています。
人間はホモ・ルーデンス、遊ぶから人なのでしょうね。
遊びと仕事の境界があいまいな私は、翻訳もブログもつい
全力で行いがちで…
たとえば雨の日はテレビもパソコンも消して雨の音を聞く時間をこさえたりします。
なおこさんのように瞑想というほどではないのですが…
なおこさんは昔から頑張り屋さんでいらしたのですね。
だからこそ、お仕事と家庭とブログ(+SNS)という現在のご活躍があるのでしょう。
どうぞお体に気をつけて、末長いご活動をと祈っています。
かりにリア友でしたら、「長生きしてね~!」と肩を叩きたい気分です。^^
知らなかったので驚きました。この記事は、数日遅れでディーパクの13日目の講座を聞いた
6月7日から書こうと考えていたのですが、長くなりそうなので、やけどのため延期をして、
夫が週末留守のおかげで時間に余裕があったので、日曜日に書き上げて送信したんです。
遊びと仕事の境界があいまいということは、それだけ仕事がご自分の好きなことでもあるということで、
すてきなことですね。写真も美しく、さまざまな分野の芸術への言及の多い、けれど知に走るのでなく、
感性と思いが響くすてきな記事、全力で書かれる様子、目に浮かびます。
雨の音を聞く時間、いいですね♪
わたしはブログは、きっと授業の準備と同じできりがないので、1日に一記事とノルマを課すおかげで、
限られた時間の中で書き上げてしまうことができているような気がします。書いてみたいこと、
ご紹介したいことや、書き出したらきりがなさそうなことがいろいろあるのですが、
あまり文が長くなっても読む方は大変だし、また、そんなに書く時間がないからと、
ふだんは自重していますが、時々こうして長い文が散発します。
ありがとうございます。お互いに元気で頑張りましょう♪
饒舌になります。
天智天皇の漏刻を模したものが近江神宮にあります。
近江神宮は、百人一首かるた全国大会の会場…そう、「ちはやふる」の舞台なんです。
(枕詞は「ちはやぶる」と濁音ですが、漫画は清音です。以前まちがえてお伝えしたのが気になっていました。この機会に訂正させてください)
なるほど、百人一首の第1首目は天智天皇の「秋の田の」ですものね。
それにしても、定家は人生の大半を鎌倉時代に生きた人で、選ばれた歌の
大半は平安時代に詠まれたものだと思うのですが、それでも、近江神宮が
大会の会場とはおもしろいですね。近江と言うと琵琶湖と人麻呂の
の歌を思い浮かべるわたしです。