イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

花の香り・自然の力浴びる朝、聖ヨハネの水

 明日、6月24日は、イエス・キリストに洗礼を施した洗礼者聖ヨハネ(San Giovanni Battista)を記念する祝祭日です。6月24日は、夏至に近く、自然が最も活力に満ちている時期でもあることから、また、洗礼には水がつきものであるためもあってか、その前夜、6月23日の晩から当日、24日の朝にかけては、イタリア各地に、水を通して自然の力や癒しを得る、さまざまな慣習があります。ロマーニャの友人からは、24日の夜明け前に、朝露に濡れた野の花の上に寝そべると、病や災難を遠ざけることができるという言い伝えがあると聞いたことがあります。ウンブリアでは、23日の晩に花を摘んで水に浮かべ、その水を一晩、月の光を浴びられるように外に置いて、翌朝、その水で顔を洗うという慣習が古来あったそうです。夫も幼い頃にしていたというその慣習を、義家族でも皆がすっかり忘れてしなくなっていた4年前、2014年から、夫の発案で、再び行うようになりました。

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 そこで、聖ヨハネを記念する祝祭日(Festa di San Giovanni)の前日である今日は、花をいっぱいに浮かべた香りのいい聖ヨハネの水(l'acqua di San Giovanni)を用意しようと、バラの花や野の花、山の花がきれいに咲くミジャーナに、花を摘みに出かけました。

 2015年に通ったラッツィオ州の薬草学講座では、薬草に使うために花や実、芽を摘むには、その植物のエネルギーが最も高まっている時期に行う必要があり、夏至の頃は、エネルギーが最高に達する植物が多いと学びました。植物が活力や香りに満ちるこの時期に、花を摘んで一晩水につけておき、さらに、月の光の力も得て、聖ヨハネの水は、自然の活力や香りに満ちたものになり、翌朝は、その聖ヨハネの水で顔を洗うことによって、自然の活力や香りを、心身に取り込むことができるのだと思います。

 今年は張り切って、ミジャーナの花盛りの美しい、香りも高いバラの花もいくつか摘み、薬草でもある野の花も、山で摘んで帰ったので、聖ヨハネの水が、いつにも増してきれいです。明日の朝には、花の香りと自然の力にあふれ、心にも体にも元気を与えてくれる水になっていそうで、今から楽しみです。

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L'acqua di San Giovanni
,
profumata con i fiori raccolti il 23 giugno a Migiana e
messa fuori sotto la luce della luna per tutta la notte.
Domattina ci laveremo il viso con questa acqua profumata e
piena dell'energia della natura.
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- 芳しい花の力を浴びる朝 (2014/6/21)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2018-06-23 23:57 | Feste & eventi