イタリア写真草子 Fotoblog da Perugia ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

ひよこ豆スープと夫とわたし

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 おとといは夕食にひよこ豆スープを準備しようと、前日の朝から水につけておいたひよこ豆(ceci 複数形)を、昆布、玉ネギと共にことことと煮立て始めました。マルケの伝統料理のレシピに従って、並行して、豆が煮えたら鍋に加えるトマトスープを、ニンニクやローズマリー、トマトなどを材料に、準備しました。

 夕食なのに早朝から準備したのは、ひよこ豆が柔らかく煮えるまでには数時間かかり、涼しい日が数日続いたとは言え、鍋の中が長い間煮立つような料理は、窓を開けて換気もできる、朝の涼しいうちではないと難しいからです。日本語の授業が午後からなので、朝のうちに調理を済ませておいた方が、いろんな意味で楽でもありました。

 正午過ぎには、豆の柔らかさがほどよい加減になったので、火を止めて、香りをつけたトマトスープと合わせ、さらにいっしょにしばらく煮立てて、ひよこ豆スープができあがりました。火を止めてからも、冷めるまでの間、さらに豆が柔らかくなるでろうということも、あらかじめ計算していました。さて、ようやく夕食の準備が終わったと、夫は職場なので、わたし一人用の昼食を用意しようとすると、夫から、その日の晩は友人たちとピザ屋で食べることになったという電話があり、結局、豆スープを食べるのは、作った翌日、つまり昨日とあいなりました。

 昨日の昼のプリモには、このひよこ豆スープを温め、ローズマリーの枝を取り除いてから、食べました。豆スープにせよ、野菜たっぷりのミネストローネにせよ、わたしは、豆や野菜の形が見えて、それを噛みしめながら食べるのが好きなのですが、夫は、ミキサーにかけて、なめらかにしてから口にするのが好きです。ちなみに義両親も、義母は裏ごしして食べるのが好きなのに、義父は物の形が目に見えて分かるのが好きなので、二人の好みが違います。ふだんは、わたしたちも義父母も、なめらかなポタージュ風にして食べたい人用には、そういうふうに準備して、仕上がりの違うスープをそれぞれの皿で食べるのですが、昨日は、眼科医から遅く帰って、二人とも疲れていたこともあり、柔らかく煮えたひよこ豆の形が見えるスープを、そのまま食べました。そうして食べた方が、ひよこ豆の味や、ローズマリーやニンニクの風味が効いたスープの味、それぞれをしっかりと楽しみながら食べられたような気がします。

 レシピには4人分の分量として、乾燥ひよこ豆400gとあったのですが、最近買った豆の袋には500g入っていたので、おとといは、袋の半分、250gのひよこ豆を使い、他の材料の量も、それに相応する量を計算して、スープを作ったのですが、結果としてできたスープは4人前で、昨日昼食べたあとも、ほぼ同じ量が鍋に残りました。

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 と言うわけで、今晩の夕食も、プリモはひよこ豆スープだったのですが、今回は、夫が好きなように、ミキサーにかけ、

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麻(canapa)の実をふりかけてから、オリーブオイルを回しかけて、食べました。

 イタリア人の夫は、デザート以外に砂糖が入っていると、嫌そうな顔をするので、ペルージャで調達できる材料で、すき焼き風に料理をしたり、肉のしょうが焼きや肉じゃがを作るときも、砂糖は使わず、使ってもごくわずかな量にしていて、みりんは白ワインで代用しています。そうなのですが、去年フィレンツェの日本料理店で、鶏の照り焼きを食べたとき、かなり甘かったのに夫がおいしいと言っていたために、見つかったレシピの中で、砂糖の割合が最も少ないレシピ(リンクはこちら)に従って、今週、黒砂糖とみりんを使い、鶏もも肉の照り焼きを作ってみました。

 それでも、夫にはひどく甘かったようで、「おいしいけど甘いね。」と言い、砂糖を料理に使わなくなったため、そういうわたしの口にも、かなり甘く感じられたので、次回は、このレシピよりも、さらに砂糖の量を減らして、夫の口にも合う味を模索してみるつもりでいます。鶏もも肉の照り焼きの翌日は、夫の好きなポテトフライを揚げました。

 食べるものも、行きたいところも、時にはわたしの好み、時には夫の好みに合わせて、仲よくやっているつもりです。ちなみに、レシピがウンブリアではなくマルケ州の伝統料理なのは、イタリアで初めて暮らして留学をしたのがマルケ州の小村で、通っていたイタリア語学校で、1か月間だったかイタリア料理も学び、その際に、その料理の先生が書かれた本を、サインをしてもらって、購入したからです。

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Zuppa di ceci al rosmarino
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a me piace mangiarla senza frullarla,
mentre mio marito preferisce la crema di ceci.
Ieri abbiamo mangiato la zuppa come piace a me,
stasera invece la crema come piace a lui :-)
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by hillfigure at 2018-06-30 13:13
こんにちは〜!
ひよこ豆大好❤️ ひよこ豆のスープ、美味しそうですね〜♪
裏ごししてない&裏ごしした、どちらもそれぞれに美味しいでしょうね!
なおこさんのあの手この手の工夫がとっても甲斐甲斐しくて微笑ましい(´ω`*)ウフ
お互いの好みを尊重しあって生活する、
比重がどちらかに傾いたりしないようにそのバランスを保つ努力をすることは
長く生活を共にする上でとても大切なことですね!
マルケの伝統料理にも興味津々です(*≧▽≦)ワクワク♪
Commented by ayayay0003 at 2018-06-30 16:24
なおこさん、マルケの伝統料理のレシピに従って作られるヒヨコマメのスープ、さぞや美味しいことでしょうね~
スープひとつとっても、ミキサ―にかけるか?粒を残すかで好みが分かれるというの分かりますよー(^_-)-☆
伝統的なイタリア料理、愛情込めて作られるなおこさんは素晴らしいです♪
なおこさんも、御主人様に合わせる時と、ご主人様がなおこさんに合わせる時と、そんなハーフ&ハーフが夫婦円満の秘訣なのでしょうね~♫
家も、同じだなあ~と思います、映画一つ観るにしても好みが違いますから~(*^_^*)
Commented by snowdrop-nara at 2018-07-01 16:20
こんにちは。
お忙しいなか工夫して時間をかけたお料理を計画的にこさえておられるんですね!
私はつぶつぶ派、お菓子以外はお砂糖無し派です。^^
かぼちゃのスープなら、皮も入れちゃいます。
粒あんとこしあん、どっちが好きか
学生時代友達と話したことを思い出します。

乾燥したイタリアなら、きっと大丈夫でしょうが
湿度の高い日本ではウェルシュ菌というものが悪さをします。
4人以上の家族のための煮込み料理を
室温で冷ましている間に、低温に強い菌が繁殖してしまうのです。腹痛の原因になります。
冷蔵庫に入れる前に汚染されてしまうわけで
作り置きを控えたり、かき混ぜながらしっかり温め直すことが勧められています。

それにしても、おいしそうですね!
レンズ豆って、映画にも時々出てきて、憧れです。
トスカーナの豆料理(リッボッリータ)を思い出します。

飛蚊症、症状が進まないようにお大事になさってくださいね。
Commented by milletti_naoko at 2018-07-01 19:29
Cocoaさん、調理時間の長い豆は、夏は台所が
暑くなってしまうため、涼しかった朝に作りました。
ゆるやかにお互いの好みを主張して、お互いにそれを
尊重し合うこと、大切だなと思います。
マルケ・ウンブリア・トスカーナは、特に州境に近い辺りは、
食文化に似たところが多いんですよ。パンが塩気のない
パンであることも、その共通点の一つです♪
Commented by milletti_naoko at 2018-07-01 19:35
アリスさん、昔の農家では冬、豚肉や豚から取れるものが
大活躍していたからか、ラルドの使用量がかなり多いのですが、
オリーブオイルで代用し、香りのついたラルドはなかったので、
少なめのラードも少しだけ使いました。

アリスさんのお宅もなんですね!
好みが分かれるものって、日常生活の中でいろいろありますよね。
義父母も、テレビ番組がかなり違うので、お互いに譲り合って
いっしょに見ている様子がほほえましいです。
Commented by milletti_naoko at 2018-07-01 19:41
snowdrop-naraさん、こんにちは。
いえいえ、ていねいに小麦粉からパンやパスタを作られる若い日本人の奥さまも
多いので、わたしは夫がタッリャテッレは好きではないこともあって、
ふだんは楽をしてしまっているなと思いつつ、たまにはりきって、いろいろ作ってみます。
粒あんかこしあんかも、確かにつぶつぶかつぶしたかの違いですよね。
そう言えば、『海街diary』で、おはぎの好みをおばさんが四姉妹に電話で訪ねていましたっけ。

その菌の話、わたしもどこかで読んで、まだ冷め切らないうちに冷蔵庫に入れたり、
銀イオンで表面が覆われていて、菌が繁殖しにくい鍋を使うように気をつけています。
リボッリータもおいしいですよね。店によって作り方や味にかなり差がありますが、
約10年前、夫がとびきりおいしいリボッリータを宿で食べて、以来トスカーナで、時々
期待しながら注文するのですが、あのおいしさに再会できたことはまだないようです。

ありがとうございます。目を労わり、水分を多く取るように気をつけます。
Commented by nonkonogoro at 2018-07-02 19:55
私もスープは具沢山で 形の残っている方が好みです。
でもポタージュは何も無しでもOK.
たしかに 夫婦でも食べ物の好みは違いますよね。
ポテトサラダも 私は少しじゃがいもの形の残る位のが好きですが 夫はなめらかなのが好き。
かぼちゃも夫は黒川ナンキンと言って日本のかぼちゃが好きですし 私はあまい西洋系のが好きなので
交替にしています。
おはぎも 粒あんが好きですよ~
Commented by milletti_naoko at 2018-07-03 07:16
nonさんも形が残っているスープの方がお好きなんですね。
自分とは違う好みのある人と対峙して初めて、ああ、自分はこういう好みなんだ
と気づけるところもあるので、おもしろいです。
ポテトサラダでもなるほど、なめらかさの好みに違いがあるんですね。
夫は、つぶし具合にはこだわらないのですが、かけるのは塩とオリーブオイルと、
幼い頃から慣れています。一方わたしは、それでもおいしいのですが、たまに
具を混ぜて、マヨネーズも使って、ポテトサラダにもしてみます。
イタリア語ではどういうわけか、ポテトサラダと言わず、「ロシア風サラダ」と
呼ぶのでありますが。
みんなの好みがいろいろなので、いろいろな商品がある、そういう意味では、
好みの違いも大切ですね。
by milletti_naoko | 2018-06-29 23:38 | Gastronomia | Trackback | Comments(8)