
Castelluccio di Norcia, Norcia (PG) 14/7/2018 10:15
ああ、それなのに、実際にカステッルッチョに到着すると、人だかりや混雑が嫌いな夫は、いつになく人の多い高原を見て、写真に写っているシビッリーニ山脈の最高峰、ヴェットーレ山(Monte Vettore、2476m)の中腹にある松の木を指差して、「あそこまで登ろう。」と言ったかと思うと、畑を奥まで突き進み、急な斜面をどんどん登って行ったのでありました。

ノルチャから車で山を登り、高原、ピアン・グランデを一直線に走る車道を、カステッルッチョに向かって進むと、放牧された馬が草を食んでいます。
わたしたちの前を走る車が、急にひどく速度を落としたのは、おそらくは馬の写真を撮るためでしょう。夫もゆっくり車を進めざるを得なかったので、機をとらえて、わたしも車内から、馬たちを撮影しました。

カステッルッチョへ向かう一直線の道を、途中で右折して、アブルッツォ方面への道をしばらく進み、駐車場を見つけて、車を置きました。
わたしも夫も、歩きながら、これはという風景を見つけては撮影しました。

高原は、色とりどりの糸で織った錦のようで、とてもきれいです。

青く見えるのは、ヤグルマギク(fiordaliso)がたくさん咲いているところです。

数年前に参加したワイナリーでの1日写真講座で、朝11時頃までの早朝の光で撮影するのが望ましいと教わりました。けれども、ふだんは土曜はついゆっくり寝てしまい、山へと出発するのが朝10時頃、到着はその1・2時間後になりがちです。
この日は、渋滞と混雑を避けるために、うちを朝7時過ぎに出たおかげで、9時半過ぎにはピアン・グランデに着くことができました。午前11時までの朝の柔らかい日ざしの中で撮った写真の方が、ずっと色鮮やかに撮れているので、教わってはいたものの、その違いに驚きました。

赤く見えるのは、もちろん、真っ赤なヒナゲシ(papavero)が、たくさん咲いているところです。この写真を撮った場所は、首をちょこんと垂れる緑のつぼみがたくさん見えることからも分かるように、花盛りの生き生きとした花や、つぼみが多いのですが、右下の隅には、もう花が散って、種を作る準備を整えているヒナゲシもあります。
1週間前の週末に撮った人たちの写真と、この日に目にした花の様子を比べて、1週間の間に、しぼんだ花や枯れた花、散った花が多いことが分かりました。そのため、近くから撮影するために、元気のいいヒナゲシばかり咲いているところを探すのが、大変でした。
写真を大きく拡大すると、山の緑とヒナゲシの赤の境界線の中央に、ぽつんと黒い一点が見えます。わたしが足を止めては撮影している間に、はるかに先に進んでしまった夫の姿です。

幸い、花の背丈が低いので、夫があぜ道を通って、この写真に写っている緑の木の向こうに行くのが見えました。夫はさらに、木の向こうにあるヴェットーレ山の斜面を登って行きます。写真を見ると、山すその斜面にも、ヒナゲシの咲いているところがあることが分かります。

山の斜面を登り始めると、遠くの方で花が高原を彩る様子も見えてきました。

日かげがいっさいなく、太陽が照りつける下を、野の花と風景に励まされながら、

上へ上へと登っていきます。斜面が急なので、歩きやすいところを選んで、ジグザグに進んでいきます。

こんなに登ったのに、目指す松の木は、まだずっと高いところにあります。

高いところまで登ると、広い高原の向こう側を、花が彩っている様子も、よく見えます。山の斜面に生える木々が、イタリアを描き出しています。

夫がとっくに到着していた松の木に、わたしもようやくたどり着くことができました。

松の木の緑が優しい影を落としてくれる下で、腰を下ろしてゆっくり休み、夫がうちから持ってきたラベンダーケーキを、一人二切れずつ食べました。
この高さからは、ピアン・グランデを見渡すことができます。反対側にある山と違って、ここには車道や広いトレッキング・コースがないので、人もいません。右手の丘の上には、カステッルッチョ(Castelluccio di Norcia)も見えています。日かげで、心地いい風に吹かれて休みながら、大変だったけれども、ここまで登ってよかったと思いました。
Articolo scritto da Naoko Ishii
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