2018年 07月 24日
湖の激動の雲と夕暮れの空、トラジメーノ湖
「混雑する村祭りも、平日だし初日だから、それほど待たなくていいと思うよ。」と夫が言うので、雨の予報と、黒雲が覆う空を気にかけながら出発したのですが、この辺りまで来たときには、あれほど曇っていた空が、ほぼ晴れ上がったように見えました。
雨雲と太陽がせめぎ合いをして、押しに押されているような、一方では太陽が輝き、他方では雨が降っているような、劇的で躍動感ある雲と眺めが印象的でした。結局その日は、わたしたちがいる場所には雨が降りませんでした。村祭りの食事は、たいていの場合、安くておいしいのですが、食べられるまでの待ち時間がひどく長くなります。
早めに行けば、村祭りの会場で夕食を終えたあと、桟橋に行って、夕日が沈むのを見に行けるだろうと考えていたのですが、7時半頃に会場に着いて、すぐに夕食の注文をするための列に並んだのに、料理がテーブルに運ばれてきたときには、午後8時半を過ぎてしまっていました。
幸い、あかあかと夕日が傾いていくその一瞬を、緑の木々の間に、テーブルから見ることができました。
ようやく桟橋まで駆けつけたときには、日はとっくに沈んでしまっていましたが、地平線近くには、まだ茜色が残って、それがトラジメーノ湖(Lago Trasimeno)に映り、きれいでした。
桟橋の奥の方だけが、かなり濡れて、水たまりができています。わたしたちは雨に遭わなかったのですが、祭りの会場からそう遠くない桟橋の奥には、雨が降ったようです。
この桟橋や岸辺で、時に沈みゆく夕日を愛で、時に釣り人の近くに陣取って魚がもらえるのを辛抱強く待つ、このいつもの猫の君が、この日は湖に背を向けていました。
黒いシルエットに夜明かりがともり始めた村は、湖の西岸にあるカスティッリョーネ・デル・ラーゴ(Castiglione del Lago)です。湖の東方に位置するペルージャからは遠く、また、西の岸にあるため、湖に夕日が沈むところが見られないこともあって、湖畔の他の村に比べて、訪ねることが少ないのですが、イタリアで最も美しい村の一つです。
北東の空は、もう青がかなり深くなっています。外灯に引かれてやって来た虫たちが、白い光に輝きながら舞い飛ぶ様子も、青を背景にきれいでした。
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Nuvole drammatiche sopra il Lago Trasimeno,
le abbiamo viste mentre andavamo verso Sant'Arcangelo.
Non siamo riusciti a vedere il tramonto, alla sagra l'attesa è lunga.
Il Trasimeno è bello anche dopo il tramonto,
all'orizzonte il cielo era ancora rosa, si rispecchiava sul lago.
Interessanti i disegni che facevano gli insettini volando
intorno alla luce abbagliante nel blu del cielo.
Montecolognola & Santa'Arcangelo sul Trasimeno, Magione (PG) 6/7/2018
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天使の梯子も見えてるような?雲間から射す光は幻想的です☆
村祭りのお食事、そんなに美味しくて羨ましいです♡
こちらは、お祭といっても、蛸焼きや葱焼き、くらいがメインであまりお食事と言えるものがないです!
しかも、最近は、蛸焼きも葱焼きも常設のお店で食べられるし、その方が安価で美味しいからわざわざお祭の屋台で食べる人は少ないのでは?と思います。
私が子供の頃からとは随分違うように思います。
トラジメーノ湖の夕焼けが綺麗で、陽が沈んだ後にこんなに綺麗に見れて良かったですね~
猫ちゃんも、ここで背を向けているのが写真的には絵になってて素晴らしいです~(^-^)
なんて素敵なストーリーをいつも見せてくれるのだろうと思います。きっと動いているからなのでしょうか、引き付けられて、虜にされられてしまいます(^^♪
本当に美しいイタリアの夏をご主人様と楽しんでいらっしゃるご様子楽しく拝見しています。
こちら日本はご存知とは思いますが、猛暑が続いています。
我が家は今月になってリビングのエアコンが壊れてしまい、
新しいものに替えるまで他の部屋へ避難しなければなりませんでした。日に日に空気も家も熱気を帯びて、毎年こんな夏になってしまったら大変だ!と思います。先日の西日本の大雨の被害もまだ全く片付かず、人ができるだけ安全に暮らすには?ということをもっと真剣に考えなければいけないのに。。と思います。。今年は見ることができないヨーロッパの空をなおこさんの写真で楽しんでいます、ありがとうございます。
イタリアの村祭り、楽しそうな響きですね〜(๑˃̵ᴗ˂̵)ワクワク♪
桟橋を照らす外灯と湖の夕日がとても心地よく響きあっていて美しい風景ですね♪
暗闇に溶け込みそうな猫の君は空と湖の美しい色合いを邪魔することがなく
とってもお行儀の良い猫さんのようで可愛いです!
なおこさんの説明のおかげで
イタリアで最も美しい村の明かりと思いつつ眺める夕焼け空の湖はより感慨深く、
穏やかな湖面の揺らぎが動画のように感じられて涼やかな気持ちになりました♪
暗い、その対象もいいなと思いました。共感してくださったと知って、うれしいです♪
ウンブリアの村祭りは、食事そのものが主体の場合が多いんですよ。
露店はこの祭り会場にはなかったのですが、食後に踊りたい人のためにダンス会場が設置され、
地元の少女たちが食事前にステージで新体操かダンスか何かを披露していたようです。
猫ちゃんが、珍しくこちらを向いていくれているおかげで、いい写真が撮れました♪
日本の猛暑の様子を知り、ただただ驚いています。
40度近い気温は、昨年も確かウンブリアでなどイタリアの各地であったように
覚えているのですが、日本ほど湿気がないので、それでも何とかしのべるのです。
それが湿度の高い日本でとなると、どれだけ、特に高齢者の方などにはおつらい
ことでしょう。
西日本の大雨の被害も、この暑さでは被災地が大変な状況になっていることでしょう。
ウンブリアでも各地で土砂崩れが起こるようで、昨日の地方ニュースで、ウンブリアは
イタリアで6番目に、大雨などの際に洪水や土砂崩れなどの災害が起こりやすい州なので、
対策を立てなければと報道されていました。日本でもこんなふうに、大災害が起こる前から、
調査が行われ、地方行政が対応してくれますように。
こちらこそ、コメントとご愛読をありがとうございます♪
ウンブリアでも、中世の露店が並ぶ祭りに、ウンブリア・ジャズ、湖で地区ごとに舟で対抗など、
伝統のある独特の祭りがある一方で、ポルケッタやスパゲッティ、トリュフや湖の魚などの
食事が主体の村祭りが各地で、立て続けに催されます。義父はそういう村祭りの食後のダンスが楽しみで、
週に一度は義母や友人たちと出かけるのを楽しみにしています。
この猫の君、どういうわけか、少なくともわたしたちが見かけるときは、いつも他の猫たちから
離れたところにいるんですよ。まあ、他の猫たちが暑いからとベンチの下で動かないからでも
あるのですが。たそがれの湖も独特の雰囲気があって、きれいでした♪