イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

そして世界が明るくくっきりと

 近くにいた夫の顔も、周囲の物も、何もかも急に輪郭がはっきりとして、きれいに見えたので、びっくりしました。注文していた新しい眼鏡ができたと聞いて、今日の夕方店に取りに行き、その眼鏡をかけてみたときの話です。

 数年前から両目に飛蚊症の症状があり、2年前に左目の後部硝子体剥離が起こったわたしの目の網膜は、ひどい状態だと、その年、ウンブリアでは評判が高いという眼科医に言われてしまいました。その眼科医に、老眼が若干入ったとは言っても、眼鏡はこれまでと同じように近視用のみのものを、今の眼鏡と同じ度数で作るようにと言われていました。わたしの漠然とした記憶では、今まで使っていたペルージャの眼鏡専門店で購入した眼鏡は、当時使っていた日本の眼鏡と同じ度数のレンズを使って作ってほしいと頼んで、作ってもらったように覚えています。フレームが壊れたのが買い替えの理由だったこともあって、そんなふうに言ったではないかと思います。

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Tramonto al Lago Trasimeno, San Feliciano, Magione (PG) 11/9/2018 19:21

 今回作り変えることに決めた眼鏡は、長年使い続けて、レンズに細かい傷がかなり入っていた上に、フレームまでゆがんでしまっていました。それにも関わらず、新しい眼鏡を作らなかったのは、視力を回復するのに役立つという眼鏡を数年前に買ったために、「いつかきっと毎日この眼鏡で目を訓練して、視力が少し回復してから、新しい眼鏡を作ろう。」と考えていたからです。「いつかきっと」のその日が来ないままに日が過ぎ、年が過ぎて、視力回復はあきらめ、新しい眼鏡を時間があるときに作りに行こうと思いながら、ついつい先延ばしにしていた先月のある日、何かの拍子に床に落ちた眼鏡の上に、うっかり足を乗せてしまい、フレームがさらにゆがみ、レンズの一つが飛び出し、そのレンズに目立つ傷が入ってしまって、すぐに眼鏡屋に行かざるを得ない状況になりました。それで、ようやく機会を見つけて店に足を運び、夫にも助けてもらって、フレームを選び、「これまでのレンズとまったく同じ度数の眼鏡を」と明言の上、新しい眼鏡を注文していました。

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19:33

 店で新しい眼鏡をかけて、何もかもがあまりにも、きれいにくっきりと鮮やかに見えるので驚いたのは、レンズの度は、直前までかけていた古い眼鏡と同じはずだったからです。夜間夫の運転でうちに戻る途中にも、夜の道路が今までになくきちんと見えるので、そのことにも驚きました。

 ただ、最初は、古い眼鏡は細かい傷がたくさん入り、レンズの汚れもあって、視界がはっきりと見えなくなっていたのだろうとだけ思っていたわたしも、夜の道路があまりにもよく見えることに驚き、ひょっとしたら、レンズの度を変えてあるのではないかと、疑問に思い始めました。そう言えば、店で眼鏡をかけかえたときの見え方の違いは、眼科医の診療室で、レンズを変えて、再び視力検査をしたときの見え方の違いに、よく似ています。

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19:52

 それで、帰宅してから、眼鏡の処方箋を探してみたら、2006年に日本で作った二つ前の眼鏡の処方箋が出てきました。今まで使っていた眼鏡は、この眼鏡と同じレンズの度数で作ってくださいと頼んだように覚えているのですが、そうだとすると、右のレンズの度数には変化がないのですが、左のレンズの度数が変わっていて、矯正の度合いが強くなっています。

 今まで使っていた、ペルージャ中心街の店で作った眼鏡のレンズの度数を記した紙は、今のところ残念ながら見つかっていないのですが、その紙が見つからずとも、眼鏡屋に行って、レンズの度数を変えたかどうか聞いてみるべきか、それとも、まずはその紙を探すべきか迷っています。

 「今度作り変える眼鏡も、レンズの度数は今と同じがいい。」と、ペルージャで腕がいいと言われる眼科医が言ったのは、もう2年前のことですし、日本で作った眼鏡の処方箋に至っては12年前のものですから、眼鏡の注文を受け、いろいろ相談に乗ってくれた、信頼できそうな眼科医が、検査の結果、最もよいと思われる度数のレンズを採用することに、自己判断で決めたとしても、その方が結果的にはよかったのかもしれません。実際、これまでの眼鏡では、レンズの傷と汚れのためだけか、それとも、度数が違うからか、暗い夜道ではあまりよく見えず、運転が不安だったのに、今夜は夜道でも、車の進む先がかなりきれいに見えたので驚きました。

 ちなみに、レンズの度数の問題もありますが、今回は、夫や眼科医の勧めに従って、これまでとはかなり大きさや形、色が違うフレームを選んだため、新しい眼鏡をかけた自分の顔にも、まだ慣れることができていません。今控えの二つ目の眼鏡を作れば、レンズが半額になると聞き、今日は二つ目の眼鏡を注文しました。控えの眼鏡については、これまで使い慣れたフレームを、そのまま使い、新しいレンズは、調光レンズを入れてもらうことになっています。太陽の光が目に飛び込んでまぶしいときにも、近視用眼鏡の上からでは、サングラスをかけるわけにもいかず、困っていたので、そういう機会はそれほどしばしばあるわけではないのですが、夫の勧めで、確かにこういう機能がある眼鏡も一つあると便利だなと思いました。

 写真は、友人たちと待ち合わせて、今日見に行ったトラジメーノ湖の夕焼けです。いつものピザ屋の砂浜なのですが、ピザ屋は休みだったので、夕日を見送り、夕焼けと二日月(3枚目の写真)を愛でてから、マジョーネの町中にある別の店に行って、そこで夕食を食べました。夕焼けがとてもきれいで、冒頭の写真で、夕日が湖水に映る様子が眼鏡のようにも見えるので、今日の湖の写真を添えることにしました。2枚目の写真でも、沈む夕日とポルヴェーセ島の上にあるピンクの雲が、大きい瞳のように、そして、さらにその上、やや左手に、その瞳の眉毛のように見える横に細長く伸びた雲があります。3枚目の写真では、よくよくご覧になれば、空に浮かぶほっそりと白い二日月が見えるはずです。

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Da ieri sera tutto il mondo mi sembra molto più nitido e bello.

Ieri sono andata a prendere i miei nuovi occhiali :-)
Devo ancora abituarmi al mio nuovo look.
Foto: Lago Trasimeno al tramonto, San Feliciano, Magione (PG)
Si vede la luna bianca e snella sopra il Lago Trasimeno
nella terza fotografia dell'articolo.
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2018-09-11 23:58 | Umbria