なおこのイタリア写真草子 Fotoblog da Perugia ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

カゼルタ宮殿広間とアイロンとフランス語

 黄色を基調として全面に使っている広間が、珍しく、そして美しいので、思わず写真を撮りました。イタリアの一般家庭や貴族などの館で、レンガ色や青など、さまざまな色を一面に配した壁を見かけることは少なくありません。けれども、きらびやかな金色の広間には出会っても、黄色い広間は、特に歴史的建造物では、初めて見たように思います。

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Sala dell'Autunno, Reggia di Caserta (NA) 19/9/2018

 こんなに優雅できれいな黄色があるのだと、感嘆しながら眺めていたら、後から入ってきた夫が、「夏の広間…」と言います。その言葉を聞いて、夏の光り輝く太陽の色、ひまわりの色を表しているのかと、一人で納得しながら、ふと広間の案内を見ると、けれども、「秋の広間」(Sala dell'Autunno)と書かれています。どうやら夫は、それまで見ていた広間について言っていたようです。

 カゼルタ宮殿のあまりにも広大な庭園を、数時間かけて歩いて訪ねたあとで、疲れてもいたため、宮殿は、それぞれの部屋や広間の名称を書いた宮殿の見取り図を手にしながらも、駆け足で回っていました。

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 秋の広間と思って見ると、天井に描かれたブドウのつるにはブドウの実が実り、ブドウなどの果物を手にした人物が、そこかしこに描かれています。実りの秋やブドウの葉などの黄葉を、表しているのでしょう。

 天井の壁画には空や緑が見えることもあり、黄色が明るく、そして優しく、いるだけで心が浮き立つような雰囲気を、広間に与えているように感じました。ちなみに、冒頭の写真で、入り口のすぐ向こうに見えている隣の部屋は、

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Sala dell'Estate

夏の広間です。壁にかけられた風景に魅かれて、写真を何枚か撮影しています。

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 天井画では、皆が音楽を奏でたり、踊ったりしていて、楽しそうです。

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 描かれている天使の数が、秋より夏にずっと多いことに、ふと驚きました。

 カゼルタ宮殿の秋の広間は美しかったのですが、この数日、ペルージャの我が家の秋の部屋は、寒いほどです。最近は、何かと慌ただしく、たまっていたアイロンがけを、今日ようやくほぼすべて終えたのですが、アイロンをかけ始める前には寒くて半ば体が凍えるようだったのに、かけているうちに、ほかほかに温まりました。朝晩は寒いほどになり、夏の間は苦行だった、アイロンがけやオーブンを使っての料理が、かえって体や家を温めてくれるので、うれしい季節になりました。

 歌を聞きながら家事をしようと、日本語や英語の好きな歌を聞くつもりで、スマートフォンでYouTubeのページを開くと、つい最近亡くなったばかりのシャルル・アズナブールが歌う英語の歌、『She』があり、映画、『ノッティングヒルの恋人』を思い出しながら懐かしく聞いていたら、続いて、エディット・ピアフやZaz、おおシャンゼリゼ、そして、映画、『La Famille Bélie』で、いいなと思って何度も聞いた歌など、フランス語の歌ばかりが次々に流れました。歌詞つきで流れる歌もあるので、とても好きな歌が流れたり、聞き取れる歌詞があったりするときに、アイロンをかける手を止めて、しばらくは、画面に流れる歌詞を目で追いながら、歌に耳を傾けました。すてきな歌だな、いい声だな、言っていることが分かれば、どんなにかいいだろうと、長い間さぼっていたフランス語の再勉強をしたい気持ちが、わいてきました。


 10月15日からは、ディーパク・チョープラのフランス語版瞑想講座が始まります。英語のディーパク自身の音声に、フランス語訳が続く形になるため、聞き取りはまだまださっぱりのわたしでも、講座を受講することができます。学びの秋でもありますし、そろそろ、フランス語の学習を再開するときが来たということでしょう。昔入門書を数冊終え、小説もいくつか読んだおかげ、そして、イタリア語を知っているおかげで、今日聞いた歌の中には、意味がさっぱり分からないものもありましたが、何となくでもほぼすべて意味が分かるように思えたものもありました。とは言え、文法では基礎の部分でかなり忘れてしまったこと、自信のないことも多いので、もう一度入門書からやり直して、しっかり基礎を固めてから、その上に勉強を積み重ねていきたいなと考えています。

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Sala dell'Autunno della Reggia di Caserta

Brillante ed elegante la sala decorata con il colore giallo.
Non immaginavo che il giallo potesse rendere
una sala, una stanza così nobile e bella.
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by ayayay0003 at 2018-10-06 08:01
なおこさん、ガゼルダ宮殿の秋の間、ほんとに鮮やかな黄色が優雅ですね~(*^_^*)
黄色というと派手さが目立ちますが、ココは優雅と言う言葉が似合う不思議な空間になっています☆
壁の絵や、調度品も素晴らしいので全体の雰囲気もあるのでしょうね~♫
見せていただいてありがとうございます(^_-)-☆

朝晩、冷え込んできましたか?
こちらは、また週末に台風が近くなり温かい風を連れて来たのか、気温が高めです~
もうヤレヤレの台風ですが、この秋は、秋晴れがあまりなく残念な天気続きです(>_<)
Commented by hillfigure at 2018-10-07 01:43
こんにちは〜!


私もこんなふうにに黄色を基調にした美しいお部屋を見るの初めてです((o(*゚▽゚*)o)
壁に施された図柄や天井の壁画、装飾など見事なバランスで調和していて素晴らしい広間ですね〜(*ฅ́˘ฅ̀*)!
音楽を聴きながらの家事はとっても楽しそう♪
そんな好きな物事がきっかけで湧き上がる”勉強したい気持ち”ってステキですね(๑˃̵ᴗ˂̵)و
そちらは肌寒いほどの陽気なのですね。
こちらは台風通過のフェーン現象でまた30度越えの夏日に逆戻りで、
なかなか心地の良い秋の季節が楽しめずやれやれです〜(^_^;)
Commented by milletti_naoko at 2018-10-07 18:12
アリスさん、太陽やヒマワリなどの花、実る稲や麦の黄色はきれいですが、
黄色は、屋内の装飾としてはどうかなという印象がありました。
その黄色をふんだんに使った広間が上品ですてきなので驚きました。
台風の被害がありませんように。せっかくの週末だと言うのに、残念ですね。
こちらは寒いほどで、あまりの寒さに夫が昨晩から風邪を引いてしまったほどです。
Commented by milletti_naoko at 2018-10-07 18:15
Cocoaさん、こんにちは♪
こんなに優雅で上品な黄色を基調にした広間があり得るのだと感嘆しました。
写真はそれほど撮らずに歩いていたのですが、ここでは思わず撮影しました。
たまたま流れてきて久しぶりに聞いたフランス語の歌、いいなと思わず
聞きほれました。日本はまだそんなに暑いとは驚きました! 昨夕は、
ペルージャに帰宅すると、室温が19度まで下がっていたんですよ。
Commented by sacromonster at 2018-10-07 18:54
黄色のお部屋、と聞いて、フト想像したものとは異なる、
華やかで気品のあるお部屋ですね。
カゼルタ、聞いたことがある名前のような気がします。
観光でイタリーには数回訪れていますが
記録も残さなかった為
20年もたつた現在、、皆忘却の彼方に消えました。
なお子さんは語学の才能がおありで
人生が普通の人の何倍も楽しめますね。
若し、リ・インカーネーションがあったならば、、、語学に力を入れてみたい、と思っています。(笑い)
Commented by milletti_naoko at 2018-10-07 22:25
sacromonsterさん、黄色の秘めた美しさと気品が
いっぱいに発揮された広間の優雅さに感嘆しました。
昔むかしナポリ王国の王が、できれば行政の中心を
ナポリからカゼルタに移そうと、ベルサイユをしのぐ
王宮と庭園をと構想した宮殿の広大さと壮大さに
目を見張りました。豪華絢爛には聖堂やベルサイユ宮殿
でも見慣れているのですが、この黄で彩られた部屋の
美しさに驚きました。

わたしはかなりの近視なので、眼鏡のおかげで行動範囲が
広がり、風景も、よりよく見て、楽しむことができるのですが、
外国を旅したり暮らしたりするにあたって、その土地の言語を
学ぶということは、ちょうど暮らしや交流にあたって、心や
人間関係に眼鏡をかけるようなものではないかなと思います。
言葉や言語を少しでも学ぶと、より見えてくるものがあり、
世界が広がる気がします。今からでもまだまだ学べる可能性大ですよ。

外国語教育研究結果によると、年齢が高くなるにつれて、音声を
より聞き取り再現するのは難しくなりがちですが、経験を重ねる
からか、単語の記憶力などは向上するということで、若い方が
外国語の上達がいいとは必ずしも言えないということだったように
覚えています。
Commented by sacromonster at 2018-10-07 23:04
なお子さん、
私達は戦争の真っただ中で育ち英語廃止の時代でした。海外旅行をする年齢になり不自由さに困り果て、60歳から英語学校に行きました。少し覚えて二級まで取りましたが
外国の人を恐れなくなった事と
少しばかりのコミニケーションが出来るようになりました。
色々の国から英語教師が現われ、
英語を覚えるだけでなくアメリカ原住民の悩みも、その他いろいろ人生勉強になり、
日本人の改めたい特徴も知りました。
此れからでも勉強したいのですが、老化が
容赦なく進んでいます。視力、聴力、脚力
急傾斜で衰えていて残念です。
家の夫95歳はテレビでフランス語を
学びましたが
フランスのホテルでもどこでも発音が悪くて通じませんでした。
教科書に出てきたお話の影響で、、毎朝
パンを焼き、コーヒーを淹れ、目玉焼きを作るようになったので私は口には出さないけれど愉快、愉快、と胸の中で笑っています。
フランス語習得の結果でした。
Commented by milletti_naoko at 2018-10-07 23:53
Commented by sacromonster at 2018-10-08 11:09
お断り。
夫は今95歳で
ヨーロッパ旅行に行ったのは70歳代でした。文章の書き方が悪く分かりにくかったでしょうね。
フランスの習慣と「女心は秋の空」を少しだけ理解したみたいですがフランス語はもう消え失せたようです。
Commented by milletti_naoko at 2018-10-08 17:38
Sacromonsterさん、うちの義父母も父も、飛行機に乗っての
外国旅行はしたことがないし、夢にも思わないようなので、
お二人の世代での好奇心や冒険心、すばらしいなと思います。
Commented by snowdrop-momo at 2018-10-12 06:31
秋の広間、夏の広間それぞれに趣きがあって麗しいですね。季節の模様替えも要らないです。
フランス語だとSalon d'automne、サロン・ドートンヌ展になるのも面白いです。
ヴェネツィアングラスのシャンデリアがイタリアしていますね!
週末、フランス2のニュースのトップがシャルル・アズナブールの葬儀でした。
フランスに住む日・仏のブロ友とイタリアのなおこさん、三者三様の歌を紹介しておられて
色んな名曲を生んだ歌手さんだったことを感じました。
わが家はグレイ一色のヤモリさんが屋内に出没します。^^
Commented by milletti_naoko at 2018-10-13 19:16
snowdrop-momoさん、豪華なお屋敷の広間やお部屋は
あちこちで見ているのですが、ぱっと目に飛び込んできたとき、
きれいだなと感動しました。なんてきれいなんだろう、と。
夏の広間の色合いもすてきですよね。風景画にも魅かれました。
シャルル・アズナブールは、フランス語の歌曲集を買って、
何度か聞いたのですが、聞き取りが難しかったので、特に
この歌が好きというものがまだ見つからず、たまたま聞いた
歌の中に彼の歌があったので、驚きました。

まあ、お宅にもヤモリさんが出没するんですね!
by milletti_naoko | 2018-10-05 22:32 | Campania | Trackback | Comments(12)