2018年 10月 26日
ポルヴェーセ島の秋と夕焼け、トラジメーノ湖
午後4時半の島行きの船に乗りました。船からサン・フェリチャーノの方を見やると、岸辺には、もう紅葉している木があります。
ポルヴェーセ島では、いつものように、時計回りに岸辺を歩いて、島を一周しました。
日当たりのいいところでは、道端にこの金色の花がたくさん咲いていました。めしべから見て、また、葉が見当たらないので、クロッカスに似ているけれども、クロッカスではないように思うのですが、では、キバナタマスダレかと言うと、花とめしべが似ているものの、葉がないので、何の花か見当をつけかねています。
島の東の岸辺には、秋咲きのシクラメンがたくさん咲いて、とてもきれいでした。
島の一周を終えたあと、島のほぼ中心を通る道を北西へと歩きました。水生植物園には、もう咲いている花がなかったのですが、島の高みにあるので、紅葉した木々や湖が見えました。
夕日が沈むのを見るため、そして、かつて宿泊したこともあるIl Poggioで、夕日を眺めながらアイスクリームを食べるために、さらに北西へと歩きました。
残念ながら、宿は閉まっていました。宿の近くからなら、木々に妨げられることなく、夕日が沈むのを見送ることができたのですが、「その頃までここにいたのでは、午後7時20分発の最終便に間に合わないよ。」と夫が言うので、やむなく港に向かって歩き出すことにしました。
南西の空が、茜色に染まっています。小さく見える黒い点は、群れをなすムクドリたちです。
かろうじて夕日と湖が見える場所に立って、午後6時50分過ぎに、沈む夕日を見送りました。空も湖も、いつになく色がきれいなのが、木と木の間に見えました。
午後7時20分発の最終便で、ポルヴェーセ島を後にしました。わたしの好きな場所に座っていいと夫が言うので、2階の最後列に座りました。最初はなぜかといぶかっていた夫にも、まもなく理由が分かりました。
最後列からなら、船がサン・フェリチャーノに向かう間じゅう、夕焼けに染まる西の空とポルヴェーセ島が、席から後ろをふり返っただけで、見えるからです。いつもは、前の席に座っているのに、わたしだけがカメラを手に席を立って、甲板の後部から夕焼け空と島を撮影するのですが、この日は夫も、座席から後ろを向いて、眺めを楽しんでいました。
船が立てる波に、夕日が映る様子もきれいです。
船を追って追うカモメたちを見るのも楽しいです。
奥に見える裾野の広い山は、トスカーナ州にあるアミアータ山です。
島からはきれいに見えずに残念だった夕焼けの空と湖が、思いがけず、船から見えてうれしかったです。
10分の船旅を終えたあとは、駐車場へと歩いたのですが、たそがれの空と湖も、穏やかな湖面に明かりや杭が映って、とてもきれいでした。
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Verso l'Isola Polvese con l'ultimo traghetto del 2018
Belli i fiori gialli e i ciclamini che ornano il sentiero,
nel cielo migliaia di storni con le loro danze.
Magico il paesaggio dal traghetto di ritorno,
lo inseguono volando i gabbiani tra il cielo e il lago
entrambi tinti in color cremisi.
Isola Polvese, Castiglione del Lago (PG) 30/9/2018
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静かな イタリアの湖の島でしょうか。なんて 贅沢な散策。
ポルヴェーゼ島の夕日と、湖の波紋と、美しいですね。
とても静かな良い画像。心が洗われる感じ・・・ありがとうございます!
便りを見させてもらっています。
とりわけ、今回の、島から帰る船からの景色、本当に感動もの
で、この気持ちをお伝えせずにいられませんでした。
ありがとうございました。
toshi
イタリアでは4番目に大きい湖で、自然が豊かなのが特徴です。
ウンブリア州の湖ですが、西の湖畔は、トスカーナとの
州境からそう遠くないんですよ。
こちらこそ、うれしいコメントをありがとうございます♪
サン・フェリチャーノの夕焼けは世界で最も美しい七つの夕焼けの
一つだと、かつて世界的に有名な雑誌か新聞でも取り上げられたことが
あるそうなのですが、この日の夕焼けはとりわけきれいで、
わたしも感動しました。
toshiさんが訪ねられる日本各地の美しい山や川、花や自然の風景を、
わたしも楽しみに拝見しています♪
ムクドリの群れ。
この小さな点ひとつひとつに命があると思うと、
何だか荘厳な気持ちになります。
ひとつひとつが命だけれど、全体でもひとつの命、のような。
私たちも見習うべき何かを語りかけてくれているような、そんな気がします(*^^*)
集団でダンスを踊るように飛び回っている様子が興味深かったです。
一度うちでアイロンがけをしていたら、ムクドリのひなが
部屋に入って、すぐ外に出たのですが、しばらくベランダに
たたずんで外を眺めていたということがありました。
わたしたち人間も全体でもっと美しいものを描けていけたらいいですね。