2018年 12月 01日
たそがれに魔法がかかる断崖の町、オルヴィエート
ほんのりと桜色に染まる空と見晴らし、断崖の眺めが美しい場所に出会うことができました。
わたしはここで空を飛んでいるわけではありません。
こちらは、冒頭の写真の4分前に撮影したものです。断崖の真上を通るこの道をしばらく進むと、道が左へと少しカーブを描いているのがお分かりかと思いますが、このカーブの先まで行って、ふり返って写真を撮りました。
山の端の上の空が茜色になっていて、とてもきれいでした。
たそがれの空の下、町の明かりが灯り始めた美しい眺めを楽しみながら、この通り、Via Ripa Mediciをさらに進んで、ふり返って撮影してみます。
夫が通りかかった教会の中をのぞいている間に、さらに先に進むと、街灯の光に照らされて、凝灰石の壁と鐘楼が美しい、こんな一角があります。
ふり返ると、たそがれの空の下、町並みとどこまでも続く岩壁、下方に広がる緑の平野の眺めがきれいです。
夫がのぞいていたのは、正面に見える目のように見える窓がある教会です。
同じ場所から右の方を見やると、思わず下って行きたくなるような道の向こうに、趣のある町並みが見えます。駐車していた広場までまだ遠かったので、今回はこの道を通らずに、町の中を通って広場に向かうことにしました。
先ほど調べると、今日の日の入りは午後4時38分だったようなので、日が沈んでから30分経っても、まだ空が明るかったわけです。
このあと町の内部に入り、高い壁の間を進むうちに日が暮れて、駐車場に着いた頃には、真っ暗になっていました。
参考までに、断崖の上に広がるオルヴィエートを、長めのいい場所から撮影した4年前の写真を添えておきます。
わたしは、夫ともう10年以上前に、一度だけオルヴィエートを訪ねたように記憶しています。夫は、一度だけではなく二度か三度と言うのですが、仕事で出張の際に訪れたのではないか、あるいは、わたしと二人で旅行中にオルヴィエートの近くを通ることが多いので、勘違いをしているのではないかと思います。ペルージャからは、ソラーノ、ピティッリャーノなど、トスカーナの古代エトルリア文明の跡が残る地に向かうときにも、ボルセーナ湖やヴィテルボ方面に向かうときにも、オルヴィエートのすぐそばを通るからです。
オルヴィエートを再訪する機会があったら地下遺跡を訪ねてみたいと、もう長い間思っていて、今日も考えたのですが、道中何度予約を申し込もうと電話してもつながらず、わたしは天気がいいので外を歩きたいと考え、夫もドゥオーモを再訪したがっていたので、見合わせました。今日は本当は、ボルセーナ湖に行こうとうちを出たのですが、コルバーラ湖周辺のテベレ渓谷の紅葉や眺めがそれはきれいなので、予定を変更して、まずはコルバーラ湖周辺を訪ね、そのあとオルヴィエートに行くことにしました。前回は、ドゥオーモとサン・パトリッツィオの井戸などを訪ねたことを、ぼんやりと覚えているのですが、今回は、最初駐車場が見つからずに、別の駐車場に車を置いたおかげもあって、オルヴィエートの観光客があまり訪ねないような、けれどもとても美しい場所を見つけることができたように思います。いつか近いうちにまた訪ねてみよう、今度は断崖の外を歩く遊歩道も歩いてみようと、夫と二人、同じように思いました。
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Rupe & Porta Romana di Orvieto
che al crepuscolo diventa ancora più magica.
Orvieto (TR) 1/12/2018
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オルヴィエートの街は、チヴィタ・ディ・バニョ・レッジョへ行くために、立ち寄りました。
大聖堂がとても素晴らしかったです。
なおこさんたちが歩いたのは、どの辺りかなと思いを馳せながら、読みました。
私は、時間がなくて地下遺跡は観てないんですよ。
ふつうの旅行者がめったに歩きそうにない場所を、夕日の方向を
目指して歩くうちに門を出て、さらに歩いて見つけることができました。
大聖堂もすばらしいですよね。日の入りの少し前だったからか教会の中が
暗かったのが残念です。
地下遺跡、いつか訪ねられる日が来ますように♪