イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

実もたわわ冬イタリアの柿の木々

 イタリアでも柿が実るのは秋で、最近では柿を果実として食べる人も増え、義家族も庭の柿を、十分に熟して甘くなりゼリーのようにとろりとするようになってから、スプーンですくって食べています。そこまで柔らかくなる前、まだ少し固い頃もおいしいはずだと、一度その頃に口にしたら、柿が渋かったので驚きました。と言うわけで、わたしも今では、柿は、とろとろに熟して甘くなってから食べるようにしています。

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1/12/2018

 甘くておいしいし、日本を思わせる柿の実がわたしは好きなのですが、晩秋から冬にかけてイタリアで遠出すると、オレンジ色が美しい柿の実でいっぱいの柿の木に出会うことが少なくありません。実の色の美しさから、庭園の彩りのために植えているからでしょうか、それにしても、あんなにおいしい柿が、こんなに摘まれずに放置されているなんてもったいないと、そう思いながら眺めるのでありました。

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 写真は、オルヴィエートで駐車場から階段や坂道を上って、ようやく中心街にたどり着いたときに見かけた柿の木です。道路の脇に生えていて、木の下に駐車してある車があり、熟して落ちた柿の実が一つ、地面に落ちてしまっていました。放置していては、車の上に落ちてしまう可能性もあり、もったいないなあと思いながら、柿を横目に見て、通り過ぎました。

実もたわわ冬イタリアの柿の木々_f0234936_8163640.jpg

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Belli da vedere e buoni da mangiare
,
è peccato lasciare i cachi sull'albero;
molto buoni anche per la salute.
Orvieto (TR) 1/12/2018
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by ayayay0003 at 2018-12-07 12:00
なおこさん、イタリアの柿は、渋柿じゃなくても
熟してないと渋いのですか(・・?
そういう種類なのかな?ところ変わればですね~
秋にイタリアへ行ったことがないのでイタリアで柿を見たことはないのですが、日本でも最近は柿の木はあっても放置してるところが多いかも?
木の高いところになる柿は、採りにくいし、お年寄りには危ない?
若い人は、柿を好まない人が多いようです~
食べ物があふれる時代、もったいないことです∼(>_<)
最後のお写真、城壁の一部と黄葉が晩秋の雰囲気を醸し出して素敵ですね~♡
Commented by milletti_naoko at 2018-12-08 05:51
アリスさん、渋柿なので、熟していないと渋いのだと思います。
確かに木の高いところばかりに実がなっていると、取るのはお年寄り
には危ないですよね。若い人が柿が好きではないなんて、驚きました。
イタリアの町並みにも柿や黄葉が似合っているなと感じることがあります。
ありがとうございます♪
Commented by snowdrop-uta at 2018-12-17 20:09
こんにちは。
うちの甘柿は前の家から植え替えると渋柿に変わってしまいました。土壌によるのでしょうか。
早く熟させるためには、焼酎(イタリアでこれに似たお酒があれば…)をおしりに塗って置いておくといいです。焼酎柿をお皿に並べ、袋に入れて冷蔵庫へしまっておけば、熟す時期を調節できます。
高い枝にある柿は鳥が食べに来ます。わが家の木守り柿は年々多めになります。^^

谷崎潤一郎は『吉野葛』で、吉野で一番印象深かったのはとろとろの「ずくし(熟し)」柿だと綴っています。
Commented by milletti_naoko at 2018-12-17 21:22
snowdrop-utaさん、こんにちは。そんなことがあったんですね!
確かに、イタリアで見かける柿やうちの庭の柿は、見かけは日本でよく
見る甘い柿にそっくりなのに、口に入れて渋くて驚いたほどなので、
アルカリ性土壌のイタリアでは、渋柿になるということが可能かもしれませんね。
また今度、調べてみたいと思います。

柿を熟させるには、こちらで義父母に教えてもらって驚いたんですが、リンゴ
といっしょに置いておくだけでも、熟し方が格段に早くなるんですよ。
友人宅で、オーブンで乾燥柿を作っていたので、日本の干し柿の写真を見せたら、
驚いていました。谷崎潤一郎も食べたと思うと、とろとろのイタリアの柿が、何だか
さらにとっておきの乙なデザートのように感じられます。ありがとうございます♪
by milletti_naoko | 2018-12-06 23:57 | Umbria | Comments(4)