イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

要注意 ピザ屋・空港・スーパーも、イタリア

 今晩、夫と義弟と久しぶりに行きつけのピザ屋で夕食を終え、会計の際にレシートを確認していたら、3人で食べたというのに、なんと「Servizio 4 X 1.50 EURO 6,00」とあり、4人分のサービス料が請求されているではありませんか。すでに支払いが済んだあとだったのですが、すぐに払い戻してくれました。行きつけの店ではあっても、今日レジで会計を担当した若者を見たのは初めてだと思います。つい数か月前に、やはり同じ店で、合計金額が26ユーロだったのに、カードでの支払い金額にはなぜか36ユーロと店の人が打ち込んでいたのに気づいて、現金で払い戻しを受けたことがありました。その晩の担当も初めて見る顔だったので、どちらにせよ悪意があったわけではなく、慣れないためだったと思いたいのですが、困ったものです。うっかり信用していたら、多めに払ってしまうところでした。

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Lago di Bolsena, Bolsena (VT) 4/12/2918

 一昨日ペルージャにいらしたお客さんは、仕事でもう24年もイタリアに来ているのに、ローマのフィウミチーノ空港で、借りようとするレンタカーに荷物を積み込んでいる最中に、助手席に置いてあったバッグを盗まれてしまい、パスポートや多額の現金が入っていたので、パスポートに代わる書類の発行などのためにローマにしばらく残ることを余儀なくされ、大変な思いをされたようです。そして、そのことを通じて、イタリアで盗みの被害に遭った人が多いことを知って、驚かれていました。コートにしみがついていますよと言われて、確認しようとコートを脱いでいる間に財布を盗まれた方もいるようです。わたしも最近では、長く住んでいるがために、かえって油断してしまっているきらいがあるので、特にローマなどの都会に行くときは、注意しなければいけないと改めて思いました。

 車と言えば、今年から我が家の二世代住宅のアパートに賃貸で住み始めた若夫婦の奥さんは、ペルージャの大きな公立病院に勤めているのですが、数か月前にその病院の広大な駐車場に駐車していた車を盗まれてしまったそうです。幸い盗難でもお金が受け取れる保険に入っていたようで、ひょっとしたら車が見つかるかもしれないという1か月ほどの猶予期間ののち、保険金を受け取って、新しい車を購入したようです。恐ろしいのは、そのペルージャの俗にシルヴェストリーニと呼ばれる大病院では、駐車場で新しい車が盗まれた件数が、彼女の車が盗まれた時点で数十件もあったそうで、彼女の同僚もやはり、新しく買ったばかりの車を盗まれたのだそうです。これだけの数の車を盗みおおせるのは、かなり大がかりな犯罪組織ではないと思うのですが、こんな盗難が公立病院駐車場で頻発するとは困ったものです。

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 おとといは、午後3時にスーパーの駐車場で待ち合わせをしていたのですが、お客さんからかなり遅れて来るという連絡があったので、そのスーパーで切らしていた豆乳を買うことにしました。お客さんが到着する5分前には戻れるようにと、それでもいくつか食料品を買ってレジに並び、わたしの番が来たときに、6.88ユーロと言われたので、20ユーロ札を渡し、頭の中でおつりは13.12ユーロになるなと暗算をして待っていると、なんと渡されたのは3.12ユーロだけです。わたしは、渡したのは20ユーロ札だと言ったのですが、レジ係が10ユーロ札だったと言って譲らないので、もめている間にお客さんが来てはいけないとも思い、あきらめましたが、悔しい思いをしました。こんなことなら、キャッシュカードで払うべきでした。大きいスーパーなどでは、個人の小さい店と違って、カード払いの手数料をレジの店員本人が払うわけではないので、釣り銭を渡す必要がないカード払いは、かえって喜ばれる傾向があるように思います。

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 昨晩は夫と映画を見に行くことになっていたので、必死で映画館の会員カードを探しました。誕生日から1週間は、映画を一つ無料で見られるという特典があるからです。結局見つからなかったので、映画館の窓口で、「本来なら誕生日で無料で見られるはずなんですが、残念ながらカードが見つからないんです。」と言うと、親切な窓口の方が、すでに鑑賞券を発行していたにも関わらず、「あら、カードの再発行なら無料で今すぐにできますよ。」と、その場で無料で再発行をして、印刷済みの鑑賞券は無効にして破棄し、誕生日祝いの無料の鑑賞券を印刷してくれました。優しい窓口の人のおかげで、こうして無事カードの再発行を受け、無料で映画を鑑賞することができて助かりました。見たのは『ボヘミアン・ラプソディー』で、歌も映画もすばらしく、夫もわたしも感動しました。

 と言うわけで、親切で機転も利く人もいてありがたいものの、盗難や間違った会計に悔しい思いをする可能性が、イタリアではありかねませんので、飲食店でも空港でも病院でもスーパーでも、そうしてそれ以外のあらゆるところで、用心をするに越したことはありません。皆さん、お互いに十分気をつけましょう。

 お金の話ということで、写真は火曜日にボルセーナで見た、ボルセーナ湖の向こうに沈もうとする金色の夕日です。

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Esce il sole dalle nuvole e subito il cielo
e il lago sono dorati dalle luci dorate.
Lago di Bolsena, Bolsena (VT) 4/12/2018
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2018-12-07 23:50 | Lazio | Comments(0)