2018年 12月 15日
雪のシビッリーニ山脈はらはらドライブ
雪で白く装った山や木々が美しいのですが、
除雪が中途半端で、こんなふうに雪が残った坂道もあります。かつて愛媛で、雪に覆われた肱川渓谷をスノータイヤで走っていて、時々つるりと車が滑って怖い思いをしたことがあるわたしは、銀世界に感嘆しつつもはらはらしました。
何とか峠を越えて、シビッリーニ山脈の高峰に囲まれたカステッルッチョの広大な高原が見晴らせるところまで、車でやって来ました。本来なら右手に見えるはずの山々の頂が、雲に隠れています。高原はすっかり雪に覆われていました。写真中央の奥に見える小高い丘の上に、カステッルッチョの中心街があります。
写真を拡大して、カステッルッチョの丘と木々で描いたイタリアの地図が見える部分を切り取ってみました。
せっかくなので、カステッルッチョや高原を歩いてみたかったのですが、わたしたちが車を停めた先の道路が凍結してしまっていました。今日はひどく寒い日で、最高気温がペルージャでさえ3度、カステッルッチョよりはるかに低地にあるノルチャで2度でしたし、空も曇っています。そこで、残念ながら、この先へは進まず、来た道を引き返すことにしました。
カステッルッチョの高原へは、ウンブリア州のノルチャからだけではなく、マルケ州のヴィッソからも登ることができます。2016年のイタリア中部地震までは、例年冬の積雪時には、ウンブリア側から登ると、道が雪に覆われたり凍結していたりする箇所が多いのに対し、マルケ側から登ると、除雪がきちんとされていて、問題なくカステッルッチョまで行くことができました。マルケ側から登る際に通る主要な村、ヴィッソやカステルサンタンジェロ・スル・ネーラが、地震で大きな被害を受け、少なくともつい最近まで、週末以外はマルケ側からカステッルッチョへの道路が閉鎖されていたことを知っていたわたしたちは、今日は迷った挙句にウンブリア側から登ったのですが、果たしてマルケ側からなら除雪がされていて問題なく登ることができたのかどうか、気になるところです。
坂道を下る途中で駐車をし、眼下に広がる聖スコラスティカ平野(Piano di Santa Scolastica)を撮影しました。雲間からもれる日の光がきれいです。聖スコラスティカは、聖ベネデットの双子の姉妹です。2016年のイタリア中部地震で、正面を残して崩れ落ちてしまったノルチャの聖ベネデット教会は、聖ベネデットと聖スコラスティカの生地の上に築かれたため、地震前には、教会の地下にあった生家の跡を訪ねることができました。
今日は、今も地震の爪痕が大きいノルチャとヴィッソも訪ねましたので、後日二村の様子もご紹介できたらと考えています。
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Il mondo bianco vestito di neve
mentre salivamo sui Monti Sibillini verso Castelluccio.
Purtroppo la strada era gelata e siamo tornati indietro,
ma belli e candidi i Sibillini e il Piano di Santa Scolastica
illuminato dai raggi crepuscolari.
Norcia (PG) 15/12/2018
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日本も12月に入ってからは、少しの間異常に気温が高い日がありましたが、12月8日くらいから急に寒くなり、北の方では、雪になったりしているみたいです。
愛媛は、まだ最高10度最低が4~5度の日が多くそれほどでもないのですが、それでも寒く感じます~
シッビリ―二山脈の雪、凄い綺麗ですね~☆
車からのお写真、とても綺麗で見入りました(^-^)
凍結してたら怖いので引き返して正解でしたね~
続き楽しみにしています(^^♪
木曜にはウンブリアの町でも、フォリンニョやトーディなどには
雪が降ったそうです。標高の高いシビッリーニ山脈の高みや
カステッルッチョの高原の雪の量に驚きましたが、帰りに
マルケ側を通って戻ると、積雪量が低地でもかなり多いので驚きました。
今度はマルケ側からカステッルッチョもぜひ訪ねられたらと考えています♪