2018年 12月 27日
連休明けにばたばた、ペルージャ
イタリアの大きな公立病院では、予約時間から1、2時間経って、ようやく診察室に呼ばれることも少なくありません。午前11時という微妙な時間からだったため、今日は他の予定は入れていなかったのですが、どうせ出かけるのだからと、検診を受けに行くついでに、コートをクリーニングに出し、クリスマスに贈ってもらったズボンの裾上げを頼みに、中心街の店に足を運びました。イタリアでは、12月25日と26日は国民の休日でも、24日は平日なのですが、24日月曜日には、近所のクリーニング屋が閉まっていたからです。中心街の洋品店を夫と二人で訪ねて、互いにセーターやズボン、靴下などを贈り合い始めて、今年で3年目になります。クリスマス当日に、包装した贈り物を交換し合う方がいいだろうと、裾上げは休み明けに頼むことにしていました。
マンモグラフィー検診は、15分ほど遅れたものの、幸い11時半過ぎには、検診を終えて地方保健所を出ることができました。今年の担当者だった女性からは、検診の際に、去年の担当者に比べて、腕や肩がかなり不自然な形になるような姿勢を取るように言われたため、左肩の癒着性関節包炎(凍結肩)が、まだ完全には治っていないわたしは、検診中に左肩がひどく痛みましたし、今もその痛みが残ってしまっています。
地方保健所での検診を終え、さあ、中心街の店に裾上げを頼みに行こうと思い、連なるエスカレーターを乗り継いで、最後のエスカレーターに足を載せたときになって、肝心のズボンを駐車場の車に置きっぱなしだったことに気づいて、エスカレーターで到着した地点から、今度は逆向きのエスカレーターを乗り継ぎ、車まで戻りました。エスカレーターを走りながら下ったので、疲れてしまいましたが、それでも店に着く前に思い出すことができて、本当によかったです。無事店にズボンを預けて駐車場に戻り、駐車料金を払ってから、車を置いたはずの場所に行ってみたら、愛車のアイゴが見当たらないので、一瞬盗まれたのかと思って、どきりとしました。今日利用したヨーロッパ広場の駐車場にせよ、学校に最も近いパルティジャーニ広場の駐車場にせよ、階がいくつかあるのですが、勾配のある坂道の傍らにあるためもあって、駐車するときに、どの階に置いたかを覚えておくのが難しく、車が見つからずに慌てることが、わたしの場合、恥ずかしながら時々あるのです。幸い、毎回しばらくしてから別の階に行って探すと、きちんと車が見つかるのではありますが。
検診と裾上げ依頼を終えて、駐車場からクリーニング店に向かい、店が昼休みになる前に、コートをクリーニングに出すことができました。うちに帰って食事を終え、洗濯物も片づけて一息ついていたら、夫から電話があり、約30分後にうちに戻っていっしょにゴミ処理場に行くから、処理場に持ち込まないといけないゴミを準備するようにとのことです。
ゴミ処理場のカードがないために、ずっと持ち込めないでいた電気製品などのゴミを、夫に手伝ってもらって持ち込もうと考えていたのですが、オリーブ収穫などで夫が忙しいために、ずっと頼めずにいました。これでようやく大掃除の一歩が踏み出せるとうれしくはありましたが、そういうわけで、その後すぐにゴミをまとめ、夫と二人でゴミ処理場に行きました。そして、処理場の係りの人から、1年間に最低100kgのゴミを持ち込めば、翌年ゴミ処理税の割引が受けられるのだけれども、その1年間のゴミの重量は、毎年1月1日から12月31日までの期間に加算して、来年1月からはまた新たにゼロから始めなければいけないと聞きました。もう年末まで日がなく、今日持ち込んだゴミは100kgには及ばないだろうと夫が言うので、今回は重量は計らずに、ゴミを分別して置いてきました。後になってから、よく考えてみると、今日は夫がミジャーナから持ってきた大きなゴミもあり、重いものもあったので、せっかくだから計ってみればよかったと思いました。まあ夫は、オリーブを搾油場に持ち込む際に、どのくらいの重さが50kg、100kgだという目安を感覚的に知っているはずなので、夫が言うのだから100kgには足りなかったのでしょうが、年内に他のゴミを持ち込んで、合計100kgにすることはできたようにも思います。
12月25日・26日がイタリアでは連休で、家族などでにぎやかに1日中過ごす場合が多いと言っても、日本では平常どおりの勤務の方が多いことでしょう。そのためかどうか、どういうわけか12月25日に、日本から1件、イタリアから1件、仕事の打診がありました。受け取ったのは朝ですが、メールを読んだのは、夕方のミサから戻ったときです。昨日も1日出かけていたため、きちんとお返事をしようと、朝出かける前、そして、夕方ゴミ処理場から帰ったあとに、2件のメールへの返事を書いて送りました。
というわけで、今日は1日何かと慌ただしかったのですが、気がかりだったゴミの持ち込みやズボンの裾上げ、クリーニングの依頼などをすべて終えることができて、ほっとしています。
今日は、中心街で写真を撮る心と時間の余裕がありませんでしたので、この記事に添えている写真は、2週間前に撮影したものです。青空に浮かぶ白い雲のすき間からこぼれる日の光が、ペルージャ中心街の中世の町並みを照らし出していて、不思議な美しさがあるように感じました。