2019年 01月 10日
燃える夕雲と驚きの山影
その約15分前には、上空の晴れた空に、
ほっそりと白い月が見えていました。
その月がはるか上方にごく小さく見えるこちらの写真では、まだ夕日が沈む前なので、地平線近くの雲や空だけが、茜色をしています。そして、左下の奥の方に、遠くの山が小さく写っています。
日の入り直前のこの写真では、左手奥にある大きな建物が夕日を浴びています。この建物は、小高い丘の上に建つペルージャ郊外の公立の大病院で、俗にシルヴェストリーニと呼ばれています。この大病院の後方から右へと連なる山並みが、冬は空気が澄んでいるためか、我が家の窓から時々見えるので、いったいどこの山だろうと、ずっと気になっていました。
この写真は、拡大撮影した写真の一部を、さらに切り取って拡大したものなので、肉眼で見るよりも、ずっと山影がはっきり見えます。今日、そうやって拡大してみて、謎が解けました。
In fondo a sinistra il Monte Cetona (1148m), a destra il Monte Amiata (1738m)
トラジメーノ湖(Lago Trasimeno)の東の湖畔からも南西の方向に見えるトスカーナのアミアータ山です。この写真で右手に見える山がアミアータ山(Monte Amiata, 1738m)で、左に見えるのはチェトーナ山(Monte Cetona, 1148m)です。
ご覧のように、トラジメーノ湖畔からは、チェトーナの町に近いチェトーナ山の方が、アミアータ山よりも近いために、実際にはかなり標高が異なる山の高さが、上の写真では、ほぼ同じに見えるのです。
上の夕暮れの湖と山の写真は、今年9月30日に、ポルヴェーセ島からサン・フェリチャーノの港へと向かう船から撮影したものです。
Radicofani (SI) 19/10/2018
ちなみに、アミアータ山とチェトーナのほぼ中間地点にあるラディコーファニ(Radicofani)の城塞の塔のてっぺんからは、南西に、富士山のように裾野が広がるアミアータ山が、
北東にはチェトーナ山が、きれいに見えました。天気がよければ、さらにトラジメーノ湖も見えるはずだったのですが、この日は残念ながら、霞に覆われていて見えませんでした。
ペルージャからだと、チェトーナ山の手前に、さらに他の山があって、その山がアミアータ山のすぐ左手に見えるようですが、それにしても、まさか我が家から、約100km近く離れたアミアータ山が見えるとは思わなかったので、驚きました。美しい夕焼けの空と三日月と、驚きの発見のある夕べとなりました。
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Sorpresa! Piccolissimo ma si vede il Monte Amiata (1738m)
della Val d'Orcia della Toscana da casa nostra di Perugia.
Ho ingrandito molto la foto e dopo averla confrontata con
quella del Monte Amiata visto dal Trasimeno e da Radicofani,
ne sono certa. Sì, è il Monte Amiata che dista a 100 km da noi.
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そして、時間を追うと、茜色がどんどん広がって建て物にもと素敵な夕暮れタイムになりましたね~
こういうのを観察出来るって素敵なことですね~(^_-)-☆
トラジメ―ノ湖からの遠くのお山の見え方もよく気が付かれましたね!
見る位置によって形や大きさが変わる山、自然の雄大さに感動します(^^♪
きれいです。日が沈むところこそ見えないものの、移り変わる
空の色が楽しめて、ありがたいです。
アミアータ山は登ったり村を訪ねたりしたことが何度かある上、
形が特徴的なので、遠くからでもはっきり認識しやすいんですよ。