2019年 01月 15日
夏は蝶 冬は雪舞うシビッリーニ
昨年7月半ば、今から半年前に訪ねたときは、その同じ道の脇には、アザミ(cardi)の花が咲き、たくさんの蝶(farfalla)が群がっていました。
この写真の左手にヴェットーレ山がそびえているのですが、その山頂から吹きつける風に、飛ばされるようにしてやって来た蝶たちが、皆アザミの周囲を飛び交っていました。
照りつける太陽と暑さのために、他に咲いている花が少ないからだろうと、あのとき夫は言っていたのですが、
ひょっとしたら、この周囲だけアザミが群生していたのも、蝶たちがたくさんいたのも、近くに給水場があったからかもしれません。この写真の奥には、色とりどりの野の花が咲く高原と、その右手の丘に建つカステッルッチョの村が、遠いためにややぼんやりとですが写っています。車道の脇には、雪が高く積もったときに車道の位置を知らせるためのポールが、等間隔に立っています。
先週の土曜日には、同じ山と高原が雪に覆われ、給水場も雪に隠れてごくわずかしか見えませんでした。
夏には、ヴェットーレ山の頂上から風に舞って蝶が下りてきたのですが、土曜に山頂を見やると、風が雪を小さな渦のように巻き上げて、その渦が風に乗って山の斜面を下り、
道路を渡って(写真奥)、さらに右の方へと移動していました。
その同じヴェットーレ山の斜面が、夕日が沈む頃には、ピンク色を帯びてきれいでした。
駐車場に戻ると、南西と思われる方向に、やはりピンクに染まったこの美しい山が見えました。土曜以来、この山が気になっています。山頂一帯が雪に覆われているので、標高が2217mあるラッツィオ州のテルミニッロ山かとも思ったのですが、拡大撮影したとは言え、約80km離れた山がこんなにも近くに見えるだろうかという気がするからです。
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In estate volavano le farfalle e fiorivano i cardi
sui Monti Sibillini ora bianchi coperti dalla neve.
A luglio il vento portava giù molte farfalle,
ora dei mulinelli di neve.
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見比べてみたら、面白いですねー(^_-)-☆
アザミのお花に来てるモンシロチョウ?があまりに沢山いて絵になる風景ですよねー☆
雪山に夕日があたってピンク色なのが、とても綺麗で癒やされますね❤
最後の写真の山の名を突き止めようと、夏に訪ねたときの写真に目を通していたら、
雪景色を撮影したのとほぼ同じ場所で撮影した夏の写真があって、おもしろいなと
思って載せてたんですよ。土曜もあの夏の日も、ヴェットーレ山の頂から吹き下ろす
ように風が吹いていて、夏は蝶が、冬は渦巻く雪が運ばれていておもしろいなとは、
土曜の散歩中に思いました♪
カステッルッチョ・ディ・ノルチャの辺りって以前、ひなげしの群生があったところなのですね。
夏の様子と違って、冬になると、こんなにも雪に覆われてしまうなんて、思いもしませんでした。
イタリアって、暖かいイメージなのに、こんなに雪が降るところがあるのに、驚きました。
イタリアは南を除いて色々なところに行きましたが、
都会よりも、こうした自然の中を歩いてみたい・・・そんな気持ちになりました。
アザミにこんなにも蝶が来ているんですね。
思わず、見惚れてしまいました。
雪に覆われた山と青空も対照的で美しいです。
やっぱり自然って良いなあ・・・
カステッルッチョの広大な高原は、標高が約1350mと高く、2千メートル級の高い山に
囲まれているために、平地では4月、5月に咲くヒナゲシが、6月・7月に咲きほこり、
冬は雪に覆われるんですよ。さらに標高が高いアブルッツォの高原、カンポ・インペラトーレは
標高が約1800メートルで、やはり高い山に囲まれ、南にはあっても標高が高いので、
8月にも日陰などに雪が積もっているのを見たこともあります。
イタリアにも自然の美しいところがたくさんありますので、いつか歩かれる日が来ますように♪