2019年 01月 20日
肩滝打ち奔流あらがう天然温泉、サトゥルニア
Manciano (GR) 19/1/2019 15:41
土曜は午後5時前、沈む夕日に西の空がオレンジ色に染まり始める頃に、この無料で温泉を楽しめる滝の駐車場に到着しました。宿泊予定だった宿であらかじめ水着に着替えておいて、その上に服やコートを着込み、駐車場で、服を脱ぎ、バスローブをはおり、靴をサンダルに履き替えて、写真に見えるて建物の左手の石の上にバスローブとサンダルを置いて、お湯の中に入りました。源泉温度は37.5度あるので、日本の温泉のように熱くはなく、ぬるいくらいという感じですが、その代わり、長い間つかっていることができます。夫や友人の一人はマリンシューズを履いていたので、すたすたと歩いていったのですが、わたしは裸足なので、ぬるんだ岩の上で足が滑ったりしないように、気をつけながらゆっくりと歩きました。
最初は、建物の右手に見える大きな滝のすぐ下ではなく、そのもう一つ下の岩でできた天然の浴槽に肩をもたせかけてみました。上の浴槽から、お湯がいくつもの小さな滝になって、肩の上に落ちてくるのが、ちょうど水中マッサージのようで心地よかったです。他の人の邪魔にならぬよう、夫と二人、いくつか場所を変えて、温泉を楽しみました。盗難を避けるために、カメラは車内に置いていたため、温泉を近くから撮った写真はありません。夕日が沈むところは見えませんでしたが、沈んだあたりの空がオレンジ色から赤に変わっていく様子を見ることができました。このあと、いったん温泉から出て、バスローブとサンダルを身につけてから、建物の左手に見える坂を登り、流れ落ちる滝のすぐ上にあたるところまで行きました。
友人たちがそこにいたからです。上流の方がお湯が温かく、また流れがひどく激しく、水深が深いところもあります。流されずに温泉を楽しめるようにと、特に流れの強い箇所いくつかに設けてある綱につかまって、押し寄せる奔流に力強いマッサージをしてもらっているような、けれども、流されないように必死につかまって修行をしているような不思議な温泉体験を楽しみました。滝の上に着いてしばらくしてから、たそがれの空が暗くなり、木々の向こうに明るく輝く月が見えました。外が寒いので、お湯から出るのに勇気が入りましたが、午後7時頃に温泉を出て、再びバスローブとサンダルで、車まで急ぎ、そこで着替えました。
冒頭の写真は、反対車線を走る車から撮影した、こちらの写真の一部を切り取って拡大したものです。サトゥルニアには、各種サービスが整った有料の温泉施設もあるのですが、現在は改修工事中で、2月13日まで閉鎖されています。
いつか行ってみたいとは、ずっと考えていたのですが、10日ほど前だったか友人たちからの誘いがあったとき、最初は、わたしは行かないと言っていたのは、その友人たちが、チベットの僧たちが厳しい寒さを乗り越えるために身につけたトゥンモの講座に、何度か通っていて、ヨガのあと、水着で雪の上で瞑想をしたり、冷水に入ったりするということをしているからです。外は寒くても、温泉は温かいからいいとして、その前や後に、寒空の下水着でヨガや瞑想をしなければいけないのではないかと考え、湯冷めを避けるためにも、行かないと言いました。トゥンモの講座にすでに1度通った夫は、最初から友人たちといっしょに行くと言っていました。
土曜の朝、最初のうちは、温泉には行かないで、うちで締め切りが迫っている仕事を終え、家事もあれこれ、ゆっくりと片づけていこうと考えていました。ところが、朝8時にリミニを出発する予定だった友人たちの出発が遅くなり、また、寒空の下でのヨガはしないだろうと思われる友人やその息子も参加すると知って、夫が温泉に入るだけだよと言うので、結局はわたしも夫といっしょに行くことにしました。久しぶりに温泉に入ることができてうれしかったです。ゆっくり温泉を楽しむというよりは、視界がぼんやりする中で、滑りやすい石や岩の上を歩いたり、流されないように気をつけて綱につかまったりと、温泉と冒険体験を楽しんだように思います。関節にも肌にもよいなど、行ってよかったと思えるような健康にいい数々の効果がある温泉であることが、帰ってから調べてみて分かりました。そういう温泉体験であったために、頭はぼうっとして、体はどこか軟体動物になってしまったかのような不思議な疲れを感じていますが、とにかく、ようやく行くことができてよかったです。
わたしも行こうと決めたのが出発の約30分前だったために、慌てて旅じたくをしたとき、携帯電話の充電をしようと、わずかな間でもと充電を始めたら、そのまま携帯電話をうちに忘れてしまいました。もう長い間、毎日ブログの記事を書いてきたのに、昨日書かずじまいに終わったのは、そういう事情からです。ただ、昨日は夕食から宿に戻ったのが午後10時半と遅かったため、たまには携帯電話やインターネットから離れて過ごす機会を持つのもいいなと思いました。ただ、毎日の更新は今後もできる限り続けるつもりで、こういうときに送信できる記事を、ふだんからあらかじめいくつか書きためておこうと考えています。昨日書かなかった分、今年中に、1日に二つ記事を書く日も設けるつもりでいます。
皆さん、コメントをありがとうございます。お返しは、今後おいおいしていく予定ですので、今しばらくお待ちくださいませ。
Cascate del Mulino
Via della Follonata - 58014 Saturnia, Manciano (GR)
- Google Maps - Cascate del Mulino, Saturnia, Manciano (GR)
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Prima esperienza Avventura & Relax
alle Terme libere di Saturnia, Cascate del Mulino
Bello stare nell'acqua calda, vedere il cielo al tramonto
e resistere alla corrente forte sotto la luce della luna.
(Questa è l'unica fotografia dell'articolo, scattata dalla
macchina in movimento, perché non ho portato la macchina
fotografica alle terme.)
Saturnia, Manciano (GR) 19/1/2019
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少し違いますが、昨秋訪ねた草津温泉の西の河原を思い出しました(^_-)-☆
河原では、主に、足湯がメインで、お風呂は、建物の中に(日本では裸で入るので習慣が違います!)
いろいろと文化の違いがあり面白いですよね~
でも、温泉を楽しむと言う点では一緒で興味深いです☆
温泉につかると、疲れがとれるし、病が良くなりますよね(^-^)
野外の温泉も体ごと入りやすいということがあるのでしょうね。
お湯に長くつかると皮膚が柔らかくなることもあり、夜
見えないときに歩いたりもしたので、手首など、知らないうちに
すり傷ができていました。足湯、気軽に温泉を楽しめていいですよね♪
温泉につかると気持ちがいいですよね。健康にもよくて申し分なしです。
寒い時に温泉に浸かるというのは、体が温まってよいですね。
日本にも、川べりをせき止めた温泉とかありますが、
行ったことはありません。
海外に行った折に、入ってみようかと思うのですが、
ついつい水着を忘れて、入れず終いです。
海外の温泉は、病気の治療用というのがけっこう多いのではありませんか?
処方箋をもとに、入り方などの指導があると聞いたことがあります。
でも、この温泉は、そうではないのですね。
なんだか私も温泉に行ってみたくなりました。