2019年 02月 03日
ペルージャ守護聖人 聖コスタンツォの日とそのお菓子
Da sinistra, San Lorenzo, Sant'Ercolano, San Costanzo 9/8/2018
こちらは現在、ペルージャ中心街、国立ウンブリア美術館に展示されているペルージャの守護聖人、3人の大理石像です。白い大理石に刻まれた像に、かつては金や絵などの装飾が施されていたことが、研究で明らかになったそうです。
像は左から、聖ロレンツォ、聖エルコラーノ、聖コスタンツォです。以上、彫刻についての説明は、美術館のFB投稿(リンクはこちら)を参考にして書いています。
聖ロレンツォは、ペルージャのドゥオーモがサン・ロレンツォ大聖堂ですし、
聖エルコラーノも、ペルージャの中心街にサンテルコラーノ教会があり、
またこの教会へと下っていく階段が、聖エルコラーノの階段(Scalette di Sant'Ercolano)と呼ばれるので、なじみがあるのですが、聖コスタンツォは、この二人に比べて、ふだんはあまり耳にしません。
それでも、ペルージャで学校や、ペルージャ外国人大学、いくつかの職場が、守護聖人を記念する日だからという理由で休みとなるのは、聖コスタンツォの日、1月29日だけです。
ペルージャで、町の守護聖人、聖コスタンツォの日に食べるお菓子は、聖コスタンツォのトルコロ(torcolo di San Costanzo)です。このブログで時々ご紹介しているウンブリア伝統のリングケーキ、トルコロ同様に、リング型をしているのですが、生地はふつうのトルコロよりも低くパネットーネに似て、中に砂糖漬けドライフルーツや松の実が入っています。
今年の聖コスタンツォの日は、義父母が店で買ってきた聖コスタンツォのトルコロを、わたしたちにも分けてくださったので、おいしくいただきました。
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Statue dei Santi Patroni di Perugia
Galleria Nazionale dell'Umbria, Perugia 9/8/2018
"Le opere, realizzate in marmo bianco, sono state scolpite a tutto tondo e grazie ad
Facebook - Galleria Nazionale dell'Umbria - Oggi si ricorda il martirio di San Lorenzo...
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この薄い生地の中に、ドライフルーツやナッツが沢山入っているのって美味しそうです(*^^*)
行事の時に食べるお菓子、文化的だなぁ~と感じます(^-^)
呼ばれるのは、torcoloが、torcere「ねじって曲げる」という
動詞から派生していて、元はリングケーキの形を指す言葉だった
からではないかと思います。おっしゃるように、行事やお祝いごと
のときに食べる風習は、洋の東西を問わず、各地にあって興味深いです。