2019年 02月 06日
世の舵と鍵握るのはわたしたち、サンレモ音楽祭二日目
ci si dimentica
che ognuno ha la sua parte in questa grande scena
ognuno ha i suoi diritti, ognuno la sua schiena
per sopportare il peso di ogni scelta
il peso di ogni passo, il peso di coraggio (歌詞全文はこちら)
「わたしたちは忘れてしまう。
この大きな舞台では、皆が自分の役を持っていて、
皆に権利があって、皆が、すべての選択の重さ、すべての歩みの重さ、
すべての勇気の重さに耐える背中を持つということを。」(「 」内は石井訳、以下同様。)
戦争や差別を、あらぬ方向に向かっていく社会を、手をこまねいて見ていてはいけない。このままではいけないと舵を取り直す力はわたしたち一人ひとりにあって、その勇気と責任も、皆にあるのだから。
siamo la voce che può arrivare dove vuole
siamo il confine della nostra libertà
siamo noi l'umanità
siamo in diritto di cambiare tutto e di ricominciare
Ricominciare
「わたしたちは、届きたいところまで行き着くことができる声であり、
自分たちの自由の境界であり、
人間であり、
すべてを変えて、最初からやり直す、
やり直す権利を持っている(というのに)。」
今晩は、アリーザの歌に続いて、フィオレッラ・マンノイアが登場し、この歌を歌いました。賞を競う歌ではなく、昨晩のシモーネ・クリスティッキの歌もすばらしかったのですが、これまでのところ、今年のサンレモ音楽祭で一番わたしの心を打ったのは、 今夜のこの歌です。
やがて来る未来に、闇が訪れるか光が満ちているか、戦争や憎しみ、差別が渦巻くのか、皆が互いを尊重する平和な社会となるのかは、わたしたち一人ひとり次第なのだという思いから、黒い雲に覆われつつも金色の空が見える、我が家の窓から見えた夕景の写真を選びました。
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Bellissima e commovente la canzone di Fiorella Mannoia ieri sera a Sanremo:
"siamo la voce che può arrivare dove vuole
siamo il confine della nostra libertà [...]
siamo in diritto di cambiare tutto e di ricominciare"
Al nostro orizzonte bisogna costruire la pace, non l'odio, le discriminazioni e i conflitti.
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サンレモ音楽祭の曲で 今でも日本でよく知られて演奏されているのは
1959年 ヴォラーレ
1959年 チャオチャオバンビーナ
1961年 アルディラ
1964年 夢見る想い この曲は特に好きだったので ジりオラ・チクエッティ というややこしい歌手のお名前も覚えていますよ。
これらの曲は元からイタリアにあった曲ではなくて
この時作られた曲ばかりなのでしょうか?
サンレモの歌に親しまれたんですね!
Volareはわたしが日本にいた頃も、なぜかカラオケにあって
不思議だったんですが、そういう背景があったんですね。
Ciao ciao bambinaもやはりモドゥンニョの歌ですよね。
いつだったかVolareが生まれた背景を語るドラマが放映されて、
世界中で親しまれる歌がこんなふうに生まれたのかと興味深かったです。
夢見る想い、わたしもイタリアで時々懐メロとして耳にします。
サンレモ音楽祭では、少なくとも今は、それまで発表されていない
新しい歌ばかりが賞を競うために歌われるので、昔もきっと
そうなのだと思います。