2019年 02月 26日
マツユキソウ・クロッカス咲く渓谷の森、ラッツィオ


大きな岩の間を流れる渓流と、木の枝が映す影がきれいなので、撮影に夢中になっていると、先を歩いていた夫の姿は見えないのですが、声がします。何かを伝えようとしているのですが、距離もあり、言っていることが聞き取れずに、何度も聞き返した結果、

すぐ足元に、そして、周囲を見渡すとあちこちに、マツユキソウ(bucaneve)の花が咲いていることを、教えてくれようとしていたことが、分かりました。

大きな岩の陰になって、日が当たらず気温が低いためでしょうか、その辺りだけ一面に、自生のマツユキソウが咲いていていたのですが、谷川の撮影に夢中だったわたしは、夫に言われるまで、まったく気づきませんでした。

トレッキングコースを外れ、この岩の上を通る道を登った夫に尋ねると、しばらく歩いて周囲の様子を見たら戻るとのことなので、

待ち時間を利用して、きれいなマツユキソウたちを撮影することにしました。岩の高みに咲いている花は、こんなふうに下からのぞき込んで撮影することができます。

待ちくたびれたので、先へ進もうかと思い、夫にそう声をかけて、歩き始めようとしたときに、夫が戻ってきました。この先はすでに一度歩いたことがあるし、今日は早く帰ってしなければならないことがあるからと夫が言うので、残念に思いながらも、このあとは来た道を引き返しました。

渓流から坂道を登り、日当たりのいい場所に出ると、小さいクロッカス(croco)の花が咲いています。行きに通ったときには、気がつきませんでした。

ふだん見かけるクロッカスに比べて、ずっと小さく、花びらも短く先が尖っているので、星の形をしているように見えて、かわいらしかったです。
激しい北風が吹くという予報が出ていたので、ウンブリアに比べて気温が高いラッツィオ州を訪ね、風があまり吹かないだろうと考えて渓谷を散歩しました。森の外では、開けた車のドアから吹きこむ風に、車内の紙類などが飛んでしまうほど強い風が吹いていたのですが、渓谷では気になるほどの強風はなく、散歩を楽しむことができました。歩いたあとになって、ひょっとしたら立ち入り禁止だったかもしれないことが分かったので、地名と日にちは伏せておきます。暴風で木が倒れるのを防ぐために、伐採作業中の箇所が一箇所あり、そこにだけ近づくなということであったのではないかとは思うのですけれども。
渓谷で美しい野の花を見て、春が確実に近づいていることを、感じることができました。ペルージャも、今日は最低気温が3度、最高気温が15度で、相変わらず北風は吹いていますが、日中はかなり過ごしやすくなりました。
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Tanti fiori di bucaneve nel bosco all'ombra,
crochi a forma di stella sotto il sole.
La primavera sta arrivando :-)
Soriano nel Cimino (VT)
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マツユキソウ、私はスノードロップという名前で覚えました。
スズランの花が好きでそれに似ているので好きな花の一つです。
ググましたら、マツユキソウ・スノードロップ両方の名前がありました。
ググリ専門です。(笑)
美しい野の花が楽しめる季節って良いですね~
マツユキ草、スノ―ドロップに似ている?と思ってたら、同じお花なのですね~日本名ではマッユキ草と言うのですね☆
クロッカスも野生のが咲いているのですね~
家の庭のクロッカスも咲き始めまHした(*^_^*)
夫がbucaneve、直訳すると「雪に穴を開けて咲く花」と呼ぶので、
「雪割草」かなと思って伊和辞典を引いたら、「ユキノハナ、
スノードロップ、マツユキソウ」とあり、このうち聞いたことがあったのが、
「マツユキソウ」だったこともあり、マツユキソウと書くことにしました。
ちなみに、雪割草はサクラソウ属の花のことでもありますが、夫がepaticaと
呼ぶ、ミスミソウ(hepatica)属のミスミソウの別名であるようです。
天気にもよりますが、ウンブリアより暖かいことが多いです。
マツユキソウ、日本ではスノードロップという名の方で
知られているんですね。小学生の頃に習った『森は生きている』
という歌に、「氷に閉ざされたマツユキソウだって生きている」
という歌詞があって、bucaneveを伊和辞典で調べたときに、
スノードロップと並んで、この「マツユキソウ」があり、
イタリア語名にも「雪」(neve)が含まれているので、
マツユキソウと呼ぶことにしました。
お宅のクロッカスも咲いているんですね! クロッカスは雪がまだ
残る岩山で見かけることも多いんですよ。
うちの夫は歩く植物・動物図鑑で、目も耳もいいので、夫と歩くと
いろんなことを教えてもらえます。わたしが歩くのが遅い上に
写真を撮っていて、かなり後方を歩くので、その機会を逃していることも
多いのですけれども。
森は生きている、懐かしいです。冬のただ中にも咲く準備を
整えて、こうして早春に咲くんですよね。
おっしゃるとおり清楚な白い花が緑に映えて、とてもきれいでした♪
マツユキソウって、スノードロップのことなのですね。
可愛らしい花ですよね。
2~3日前にドイツに住んでらっしゃる方のブログでも見たところでした。
その方も、クロッカスの花も載せていて、偶然だなあと・・・
寒い、寒いといっても、植物が暖かくなって春が近づいているのを
教えてくれますね。
こちらは、昨日から春を告げる行事、東大寺の修二会が始まりました。
ドイツでもということは、ヨーロッパ各地で咲き始めているんですね。
異常気象のためもあってか、最近では北イタリアが南イタリアより
暖かかったり、南欧より北欧が暖かかったりする日も時にあるようです。
日本古来の春を告げる行事がずっと続いているのも、すばらしいですね。