2019年 03月 17日
誘惑と瞑想と寝不足と、フランス語版瞑想講座4日目
"De quoi ai-je faim en ce moment précis?"

講座では先行するディーパク自身による英語の言葉に、"What am I hungry for?"、「わたしは本当は何に満たされずにいるのか」とあり、前途の説明も詳しかったので、何となく予想はしていたのですが、「何かを食べたいと思ったときには、実際に食べる前に、自分が本当に空腹なのかと、問いかける習慣をつけるようにしましょう」ということだと分かりました。
疲れている、ストレスがある、何だか寂しい、自分に自信がない。
食べたいと思う、その奥にある原因として、ディーパクがいろいろと例を挙げていました。「今、本当に空腹ですか。そうでないなら、あなたが食べたいのは、本当は何を満たすため、何が満たされていないからですか。その満たされない思いは、食べて静めるのではなく、満たされないものが何かを把握して、それを直接解決することが、大切なのです。」
なるほどと思いながら聞きました。現代では、テレビのコマーシャルでも、雑誌の広告でも、幸せそうな家族や洗練されたすてきな暮らしを描くものが多いこともあり、「本当はこうありたいのに」、「こうあればいいのに」という理想が高くなり、現実の自分や自分が持つものと比べて、本当は満たされていてもいいはずなのに、満たされない思いを、皆が抱きがちなのではないかと感じています。子供は早く大人になることを願い、仕事についたばかりの人は仕事ができる人になることを願い、仕事ができるようになった人は退職することを願い、退職した人は若い頃に戻ることを願うというようなことを、ずいぶん昔に、デイル・カーネギーの著書で読んだように覚えています。今自分にないものにばかりに目が行ってしまって、今あるものに満足し、感謝し、喜びを見いだすことができない。それはきっと人間の性であり、それが人の成長の原動力にもなるとは言え、視点を変えれば、もっと持てるはずの幸せや喜び、自信、それが見出せなくなることもあり、気持ちがそうやって負に傾き過ぎてしまうようであれば、問題だと思います。「また、こうでなければいけない」というかせを、自らにも人にも課すのをやめれば、人が皆もっと自由に、幸せに思えることも、多々あるように感じています。

閑話休題。昨日は1日中出かけていて、食べ過ぎてたので、今日は食事を控えようと考えていました。ところが、今日は、いつもの日曜日の大家族での昼食に来客があり、ただでさえ、前菜から始まって、あれこれと食べるものが多い上に、お客さんのお土産のケーキがあまりにもおいしいので、空腹でないどころか、満腹に近かったのに、ついついたくさん食べてしまいました。花粉症も、昨日から今日にかけてまた症状がぶり返したと言うのに、その症状をさらに悪化させる生クリームやクリームや砂糖たっぷりのケーキが、それはおいしいのです。
美しさだけではなく、おいしさも罪だなどと言いわけをして、たまにはいいではないかと、今晩は夕食時に、おなかもすいていないのに、そのケーキをもう一切れ、それだけ食べてしまいました。夫は明日から、食事制限を再開するとのことですし、そうすると、わたしも食事が節制気味になるので、まあバランスが取れてよいと言うことにしておきましょう。
3日前も今晩も、瞑想講座で瞑想すべき時間に、ついついうとうとしてしまいました。「本当に満たされていないのは何か、なぜ甘いものに手が伸びるのか」と、自らに問いかけると、この数日に関しては、疲れのためであり、その疲れは寝不足から来ていると思うので、今晩は早めに寝ることにします。

写真は、昨日椿まつりの帰りに立ち寄ったトスカーナ州、シエナ県の町、コッレ・ヴァルデルサ(Colle di Val d'Elsa )です。夫もわたしもすでに歩き疲れていたので、早めに夕食を食べられる店を見つけて、その店が開くまでの間、少しだけ散歩をするつもりでした。けれども、数世紀前の世界に戻ってしまったのではないかと思えるような歴史ある町並みの美しさと不思議な雰囲気に魅かれて、長い散歩を満喫しました。
近いうちに、この町もご紹介できればと考えています。
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Bello il borgo medievale di Colle di Val d'Elsa,
città natale di Arnolfo di Cambio.
Camminando tra case, chiese e muri antichi,
mi sembrava di passeggiare nel Medioevo e
di poter incontrare in qualsiasi momento
San Francesco, Dante e Arnolfo di Cambio.
Colle di Val d'Elsa (SI) 16/3/2019
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思い出深い町です
町の中心のエレベーターがない時代に初めて行き
その後、同じPizzeriaに立ち寄ったりで。。ご縁が。
素敵な写真をありがとうございます!
エレベーターがないときは、登るのが大変だったことでしょう。
わたしたちは、この日は疲れていたので、エレベーターがなければ、
旧市街に行くのをあきらめていたかもしれません。
こちらこそ、コメントをありがとうございます。