2019年 03月 18日
パスポート申請と在外投票をイタリアで、今年の夏は参院選


そこで、今月末にローマに行くので、そのときに申請をしようと思い、ローマの日本大使館のサイトで、発給手数料を見て驚きました。

わたしが申請するつもりの10年旅券の発給料が、今年4月1日に129ユーロから122ユーロと値下がりするほか、すべての手数料が安くなることになっているではありませんか。手数料は値上がりこそすれ、値下がりすることはないと思い込んでいたので驚きました。日本国内での申請料金は、16,000円のままなので、ユーロに対して円が高くなったからかもしれません。もし当初の予定どおり、3月末に申請すれば、その数日後には、料金が7ユーロ安くなるわけです。
そこで、いくつかのサイトで、世界各国で出入国に必要な残存期間を調べてみました。そして、残存期間が足りなくて困るような国に行くことになったら、その前にローマでパスポートを申請することにして、特に必要がなければ、申請は3か月前でいいかと考え始めました。有効旅券の「残存有効期間は新しい旅券の有効期間には加算され」ないと、外務省のサイト(リンクはこちら)にも書かれているので、その点でも長い目で見ると節約になります。遠いローマに、パスポート申請のためだけに行くのは、それはそれで交通費と時間がかかるので、「7ユーロの値下げと今のパスポートのより長い期間の活用」と「残っている有効期間が無効となるけれども、ローマに再度行かずにすむこと」をはかりにかけて、どちらを取ろうかと一瞬悩みました。
けれども、ふと思いついて、ひょっとしたら在外投票のために、また近いうちに大使館に行くことになるかもしれないと調べてみると、この夏の参院選は、投票が7月21日で、公示が7月4日となる見込みが高いことが分かりました。(詳しくはこちら)7月21日でない場合でも、投票日の可能性があり得るのは、6月30日か7月7日、7月14日と、7月21日よりも前の日曜日です。(詳しくはこちら)

そして、ローマの日本大使館での、過去数年の在外公館投票日程を見ると、日本国内の投票日の1週間前が、大使館で在外投票ができる最終日となっています。ということは、今年の参院選は、ローマの日本大使館での在外投票ができる最終日は、7月14日かそれよりも前の日になるはずですから、投票可能期間中の平日、大使館の領事部窓口が開いている日時(休館日を除く月〜金 9:30-12:45、14:15-16:30、リンクはこちら)に、参院選の在外投票をすると同時に、有効期限の3か月以上前に、新しいパスポートに切り替える手続きをすることが可能です。もちろん、遠方に住んでいるので、申請当日にパスポートを受け取れるようにお願いしますと、前日までに電話でお願いして、午前11時までに申請をするように、覚えておくつもりでいます。

日本の国の将来を決める大切な選挙です。ローマの日本大使館からメールの案内が早めに来ることを願いつつも、その連絡がなくとも、6月に入ったら、参院選の投票日、そして、大使館での在外投票の期間を、まめに調べて、今年も必ず大使館に行って投票をするつもりです。
さて、外務省のサイトの「欧州諸国を訪問する方へ」というページには、次のように書かれています。
「シェンゲン領域に短期滞在目的で渡航される場合,有効期間がシェンゲン領域国からの出国予定日から3か月以上残っており,かつ,10年以内に発効されたパスポートを所持している必要がありますので,ご注意ください。シェンゲン国境規則や渡航予定国の措置の詳細につきましては,各国の政府観光局や我が国に存在する各国の大使館にお問い合わせください。」(リンクはこちら、日本国内の加盟国大使館リストはこちら)
では、今すでに長期滞在、あるいは永住の資格がある場合には、パスポートの有効残存期間がどれほど必要なのだろうかと、今日あれこれ調べてみたのですが、その答えとなりそうな情報が、なかなか見つかりません。数年前に、イタリア人を配偶者に持つ日本の多くの方が、イタリアが発行する紙のEU市民家族用の滞在証を、フィンエアーやフィンランド国境警備が、EU内に入るための正式な書類と認めずに、搭乗拒否・入国拒否に遭われたことを機に調べた際に見た法律には、EU市民の家族用滞在証を持つ人は、自由にヨーロッパ内を移動できると書かれていたように思うのですが(リンクはこちら)、今、EUサイトの説明を見ると、テロ事件の多発を受けて法律が変わったのか、または以前からすでに実際に効力のある法律ではそういう但し書きがあったのかは不明ですが、EU市民である配偶者といっしょの旅行であれば、あるいは一人だけでの旅行であっても、すでにEU域内の国にいる配偶者と共に暮らすための旅であれば、出入国に必要な書類は、有効なパスポートとEU市民の家族用滞在証だけだと書かれています。(リンクはこちら)
出入国に必要なパスポートの有効残存期間については、残念ながら、日本から短期の旅で出かけられる方を対象とした情報がほとんどです。世界各国のパスポート必要残存期間の一覧は、たとえば、ANAのページや、全国大学生活協同組合連合会旅行センターのページにあります。

閑話休題。急な日本への帰国や他国への旅行が予定される場合には、関係各国の大使館に問い合わせることにして、とりあえずは、パスポートの申請は、有効期限3、4か月前に行われるだろう参院選の在外投票の際に、平日の朝訪ねてすることに決めました。
前回は、どのくらいの残存期間を残して、新しいパスポートの発給申請をイタリアでしたのだろうと調べてみたら、前回は、2009年7月21日にパスポートの期限が切れた、その3か月後に申請をしていたことが分かって、驚きました。イタリア国内にいるのであれば、イタリアが発行する身分証明証(Carta d'Identità)と滞在証を携帯していれば、パスポートを持ち運ぶ必要はなく、2009年は春に日本に帰国したばかりだったとは言え、パスポートを期限が切れてから更新していたとは。
その2年前にイタリア人の夫と結婚をしたために、たとえ有効期間内に申請をしたとしても、あの頃はどのみち、戸籍謄本を日本から取り寄せる必要がありました。内容に変更のない今回は、まだ古いパスポートが有効であるうちに切り替え申請をすれば、日本から戸籍謄本を取り寄せずにすむことでもありますし、有効期限前に、余裕を持って新しいパスポートの発給を申請するつもりでいます。
写真の教会は、ローマのサン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ大聖堂です。2009年10月にパスポートの発給申請のためにローマに行ったとき、訪ねて撮影しました。
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Basilica di San Giovanni in Laterano, Roma 28/10/2009
L'abbiamo visitata dieci anni fa, quando sono dovuta andare a Roma
per chiedere il rilascio del passaporto all'Ambasciata del Giappone.
A luglio ci sarà l'elezione della Camera bassa del Parlamento giapponese,
quindi ritornerò all'Ambasciata, voterò e rinnoverò il passaporto.
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