イタリア写真草子 Fotoblog da Perugia ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

再会にホーム向かえば重警備、ローマ・テルミニ駅

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 水曜日、わたしのバスは、ペルージャからローマ・ティブルティーナのバスターミナルに、午前10時30分に到着する予定でした。

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Autostazione di Roma Tiburtina, Roma 27/3/2019

 久しぶりに会うことになったイタリア人の元生徒は、一方、北イタリアへの出張から、ちょうどこの日の朝、電車でローマ・テルミニ駅に、午前11時10分に戻る予定でした。そこで、先に到着したわたしが、テルミニ駅まで行って、再会することにしました。

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Da Google Maps

 まだ高速道路を走っていたバスの中で調べると、ティブルティーナ駅からテルミニ駅までは、徒歩35分とのことです。元生徒のイタリア人男性から、「ぼくの電車は10分遅れで運行している」と聞いたので、バスが早く着いたら、地下鉄を使うよりも、歩いてテルミニ駅まで行こうかと考えました。ローマの地下鉄もテルミニ駅も、スリがいて治安が悪いという話をよく聞くので、そういう駅に早く着いて長い間待つよりも、多少時間がかかっても、歩いた方が安全のような気がしたからです。

 ところが、わたしの乗ったバスも15分遅れでバスターミナルに到着した上に、グーグルマップで、さあテルミニ駅まで歩こうとすると、最初は「あと32分」と出ていたのに、どういうわけか歩けば歩くほど、テルミニ駅までの所要時間が増えて、37分にまでなりました。歩いていたら、前方にティブルティーナの鉄道駅が見えてきたので、今、パソコンの画面で見ると、逆方向に向かっていたことが、よく分かるのですが、携帯電話は画面が小さい上に、歩く方向を変えるたびに、地図がぐるりと動いてしまうために、自分が進む方向が間違っていることに気づかずに、歩き続けてしまったのです。

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Da Google Maps

 しばらく歩いてから、このまま歩いていては、元教え子が駅に着くまでに到着できないと判断し、そこで、ちょうどそのとき前方に現れたティブルティーナ駅の構内に入って、地下鉄の切符を購入し、地下鉄に乗りました。ティブルティーナ駅から地下鉄に乗ったことは何度もあるのに、広い駅の構内で、地下鉄乗り場が分からずに、しばらくうろうろしてしまいました。テルミニ地下鉄駅に着いたら着いたで、今度は、テルミニの鉄道駅への行き方が分からずに、途中で迷いました。

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Stazione Roma Termini, Roma

 結局、ようやくテルミニ駅のホーム前に到着したのは、元生徒の乗る電車が遅れて到着する予定だった11時20分のわずか2分前、11時18分でした。メッセージで着いた旨を知らせて、電車が着くホームを聞くと、12番ホームとのことです。ただ、そのときになって、電車の到着予定はさらに遅れていて、そのときに電車が到着しようとしていたのはティブルティーナ駅で、テルミに駅に着くのはまだ先だと分かりました。

 ホーム手前の電光掲示板には、電車が出発する時刻とホームは記されているものの、到着する電車については案内がないので、駅員に場所を教えてもらって、上の写真にある到着・出発両方の情報が記された電光掲示板を見に行きました。イタリアでは、電車が到着する直前まで、到着ホームの案内がなかったり、一度発表された出発・到着ホームが、あとで変更になったりすることも少なくないからです。この日も、最初は12番ホームに着くと掲示があったベネチア発の電車が、数分後には、10番ホーム到着と変更になり、そこで、元教え子とメッセージを交わして、10番ホームで会うことに決めました。ところが、上の写真を撮影したのと同じ位置から撮影した写真の一部を切り取ったものなので、

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この写真では状況が分かりにくいのですが、このときホームに行こうとすると、以前は切符を持たずとも自由に出入りできたホームの前に、壁と切符などを点検するゲートが設けられています。そして、それぞれのゲートに、警備員とも駅員とも思われる人がいて、ホーム内外の人々の様子を、つぶさに観察しています。

 10番ホームまで行って、元教え子を待とうと思っていたのですが、ホームには入れないと分かったので、10番ホーム前に設けられたゲートの前で待ちました。ところが、11時半頃にようやくベネチア発の電車が到着し、乗客が次々に降車し始めたものの、わたしがいたゲートからは、出てくる人が誰もいません。そのときになって、特に明示はされていないものの、わたしが待っていたゲートは、駅のホームに入る乗客専用で、ホームから外に出る人は、別のゲートから出るのだと気づきました。出口のゲートは左右にあるため、元教え子がどちらから出るのか分かりません。そこで、ホームを歩く乗客を見て、懐かしい顔を探していたら、「チャオ、直子」と、横から声がします。

 いろいろあったのですが、ようやく会えて、ほっとしました。授業があった8年前には、平日はほぼ毎日、数時間顔をつき合わせていたのに、彼が日本に赴任している間も、帰国してローマに帰ってからも、長い間会うことのない年が続きました。一昨年前から、思いがけず学校で、仕事に来ていた彼と再会したり、新しい生徒さんの電話を通じて、久しぶりに話をしたり、そして、同僚の先生たちと4人で会ったりと、6年以上経ってから、会う機会が2度あったのですが、二人で向き合って話をするのは8年ぶりでした。何を言おうか、どんなふうに話そうか、久しぶりに会って、あれこんなやつだったっけとがっかりされたらどうしようかなどと、心配もしていたのですが、実際に会って話してみたら、お互いに会わず、連絡も取らずにいた長い年月がまったくなかったかのように、話がはずんで不思議でした。

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Panorama dal Promontorio di Circeo, San Felice Circeo (LT) 17/9/2018

 駅の2階のバールで、一息つきながら話をしたあとは、そのまま職場に戻る元教え子と、ローマの町を歩きました。去年の9月、夫との旅行中に、この元教え子の故郷の近くを通ったので、「授業中によく、すばらしいと語ってくれていた自然公園に向かっているんだけど、ここは訪ねるべきというおすすめの場所はどこですか」と突然メッセージを送ったら、すぐに電話があって、「ぼくが二人に町を案内したかったのに反則だ。次回は少なくとも、1週間前には連絡してほしい」と怒られました。あのとき、海や自然がとてもきれいで、紹介してもらったレストランもおいしいので、夫が大喜びだったことについても、会ったら話してお礼を言おうと思っていたのに、言うのを忘れてしまうほど、話がはずみました。

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 こんなふうに、もう長い間会えていないけれども、会えたらお互いに話すことがたくさんある、そういうたくさんの出会いがあったこと、そういう人たちと再会できることは、ありがたいことだなと思いました。

 閑話休題。こんなふうに、現在ローマ・テルミニの鉄道駅では、乗車前に切符などの点検があるために、列ができる可能性もあるため、電車を利用される方は、時間に余裕を持って、駅に到着されることをおすすめします。前回夫とローマに行ったときは、どういうわけか、乗り換えの地下鉄を30分も待つ羽目になり、駅から走って帰りのバスにぎりぎりで間に合いました。そんなふうに途中の交通機関が遅れることもあれば、自分自身が町中や駅の構内で迷う必要もあり、また駅に着いてからも、自分が乗る電車の出発ホームを調べて、そこまで移動するのに時間がかかるのですから。

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A Roma prima ho incontrato un mio ex allievo italiano.

Così in due non ci siamo visti né parlati da otto anni,
ma quando ci siamo incontriati, sembrava sparito il tempo di lontananza.
La foto è del panorama dal promontorio di Circeo
di cui lui raccontava spesso la bellezza durante lezioni.
Intensificata la sicurezza a Stazione Roma Termini,
non si può entrare più liberamente ai binari.
C'è il divisorio in cui ci sono i punti di uscita ed entrata,
ciascuno dei quali è controllato da una guardia e
si deve avere un biglietto per andare alla piattaforma.
Così la stazione è più sicura, ma è necessario per i passeggeri
arrivare alla stazione molto in anticipo,
perché si dovrebbe fare la fila per il controllo sicurezza.
Stazione Roma Termini, Roma 27/3/2019
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by likebirds at 2019-03-31 16:57
milletti_naokoさん、こんにちは。
イタリアの鉄道事情は日本のそれとはずいぶん違うんですね。
日本しか知らない私には想像も出来ませんが、余り時間にぎすぎすするよりは、良いなぁと思いました。
教え子の方と、無事に再会できて本当に良かったですね。
素晴らしい教え子をお持ちの milletti_naokoさん、
何より milletti_naokoさんが素晴らしい人柄だからなのだと思います。
ちょっとはらはらしましたが、素敵なエピソードに
心が温まりました。
(likebirds妻)
Commented by milletti_naoko at 2019-04-01 21:19
likebirdsさん、こんにちは。
確かにイタリアでは、乗客がただ電車を待つだけではなく、
主体的に着くホームを調べたり、駅への行き方を見極めたり
する必要がある気がします。日本ほど便利ではないことも多いのですが、
その分働く人がしっかり休息を取れる、そういう社会である気がします。
おほめの言葉、身に余り、穴を掘って入らないといけないように思います。
こんなふうな会い方ができたのは、インターネットやスマートフォンの発達のおかげ
でもあって、ありがたいです。遠方からの電車はかなりの遅れが出る場合もあるので、
会えるのにちょうどいい遅れで着いてくれて、助かりました。
とてもいい人なんですが、おもしろいというか、おいおいというところもあって、
日本に出発する前には、「ぼくが日本に行ったら、カタカナをなくしてみせるから」
なんて言っていました。ひらがなは必要だし、漢字は美しいけれど、カタカナは
必要意義が分からないし、まあ、彼ら学習者にとっては、欧米言語のアルファベットに
比べて多い日本語の文字を、さらに二種類覚えなければいけないのは、大変ではあります。
温かいコメントをありがとうございます♪
Commented by otenbasenior at 2019-04-01 22:57
イタリアの鉄道で良いなと思うのは階段の昇り降りが無いことです。
日本の田舎でも最近ではエレベーターを多く見ますが以前はプラットホームまでの階段がお年寄りには
大変だろうなと思っていたのです。
運動にはなりますけれど。
Commented by milletti_naoko at 2019-04-02 05:05
お転婆シニアさん、イタリアでも実は、ペルージャの鉄道駅など、地方の
駅では、エレベーターもエスカレーターもないというところがあるんですよ。

高齢者の方もベビーカーも車椅子も通りやすい、皆が使いやすい駅に、町になっていきますように。
by milletti_naoko | 2019-03-30 23:56 | Lazio | Trackback | Comments(4)