2019年 04月 05日
アオサギが迎え見送るポルヴェーセ島、トラジメーノ湖
月曜の夕方、トラジメーノ湖に浮かぶ三島の中で、最も大きく最も自然の豊かなポルヴェーセ島(Isola Polvese)へと、船で向かうと、
船がまもなく島の港に着こうというとき、葦原の上をアオサギ(airone cenerino)が飛んでいるのに、夫が気づいて教えてくれました。
船からじっと様子を見守っていると、低い葦の中に、しばらく隠れるように、何かを探すかのように立ち尽くしたあと、
再び飛び上がり、わたしたちの目の前を通り過ぎ、
そのまま南西へと
飛び去っていきました。
2枚目を撮影したのが午後4時40分、わたしの目には見えないけれど、ひょっとしたらアオサギが写るかもしれないと、直前の写真に続いてこの写真を撮ったのが午後4時43分ですから、わたしたちが、アオサギを見ることができたのは、わずか3分です。
けれども、ふだん湖を、夕日を見送ったり、散歩をしたりするために訪れるわたしにとっては、3分間ではあっても、こんなに長い間、アオサギの様子を目とカメラで追えたのは、初めてのことでした。
それから約30分後、岸辺に沿って島をぐるりと一周する小道を、時計回りに歩いていたら、夫がこの辺りでもアオサギを見かけたそうなのですが、わたしは見ることができませんでした。
島を出発する船の最終便は、午後7時20分発だったのですが、空や花がきれいだからと、ついゆっくりしてしまいました。
出港の約5分前に港に到着すると、今度はわたしが、少し離れた杭の上に、アオサギが止まっているのを見つけました。足を止めて、ズームを使って撮影したかったのですが、汽笛が鳴ったため、この1枚をさっと撮って、乗船しました。
船の中から撮ればいいかと思ったのですが、先の場所を見やると、もうアオサギはどこかに行ってしまっていました。この写真は、先の写真の一部を切り取って拡大したものです。
ポルヴェーセ島へは、春から初秋にかけてのみ、公共の船が運航されています。例年、春分の日を過ぎて、夏時間に変わる頃から、船の運航が始まり、今年は夏時間に変わった3月31日日曜日から、運航が開始されました。半年ぶりにようやく訪ねられる島に早く行って、咲いているである野の花を見たい、けれど、日曜日は大勢の人でごった返しているだろうからと、わたしたちは翌日、月曜の夕方に行きました。港に着いたときにも、港を出るときにも、思いがけずアオサギを見ることができて、何だかわたしたちを出迎え、見送ってくれたようで、うれしかったです。
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Vola un airone cenerino sul Lago Trasimeno!
Lo abbiamo visto sia quando siamo arrivati all'Isola Polvese
sia quando stavamo per salire sul traghetto per tornare a casa,
chissà forse l'airone è venuto a salutarci :-)
Isola Polvese sul Trasimeno, Castiglione del Lago (PG) 1/4/2019
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日本では見られない美しい景色にウットリンコしています
写真がうまいから一層綺麗に見えるのかも
うれしいコメントをありがとうございます。いつでも気軽に持ち運べることを重視して、迷ったこともあるのですが、今のところコンパクトカメラ一筋なので、感性と出会いの瞬間が勝負です。