2019年 04月 17日
のび太・ハイジ・サザエで家族の会話練習
カタカナの学習に入る前に、まずはひらがなをしっかり定着させようと、教科書、『まるごと りかい 入門A1』の第4課、「かぞくは3にんです」を勉強し始めてから、昨日の授業で3時間目でした。『まるごと』の教科書は、音声教材や絵・写真・問題が多種多様なので、同じ語彙や文型を、聞いたり読んだり書いたり話したり、さまざまな形で練習できるのが、いいなと感じています。
教科書に、「グループではなしましょう」という課題があり、家族について、人数や構成する人、住む場所を互いに尋ね合う練習をすることになっているのですが(上のプリント参照)、個人授業であるために、互いに聞き合うクラス仲間がいないので、少年もよく知る日本のアニメの主人公を、この練習に利用することにしました。著作権の関係で割愛していますが、プリントの下方には、インターネットで見つけたのび太・ハイジ、そしてサザエさんが家族といっしょにいる絵を載せています。
わたしが、のび太やハイジ、サザエ役をして、少年の質問に答え、少年がわたしの答えを聞き取って、教科書に日本語で書き込んでいくという形で練習しました。のび太は家族構成が「父と母とぼく」、ハイジは「祖父とわたし」で易しいのですが、この二つはやや簡単すぎます。そこで、サザエさんは少年も母君も知らなかったのですが、「7人」と家族が多く、いろいろな家族を表す言葉が出てくるからと、取り上げることにしました。「父と母と弟と妹とわたしと夫と子供です。」という答えを聞き取ったり、書き取ったりするのは大変でしたが、こういう少々難しい問題もあった方が、挑戦のしがいがありそうで、真剣に取り組んでいました。
課の中の会話や練習問題は、教科書の順序とは、かなり異なる順序で利用しています。新しい語彙や文型を取り上げる前に、すでに出てきた語彙と文型をしっかり身につけてもらいたいと考えるために、46ページの「おとこのひと・おんなのひと・おとこのこ・おんなのこ」という語彙や、49ページのこの語彙を使った、年齢表現が出てくる会話は、最後に取り上げることにしました。
また、わたしが最初から文法の説明をするのではなく、「わたしたちはとうきょうにすんでいます」という文の意味を、文章全体の内容や絵から、少年自身に推測してほしいと考えたので、50ページの読解問題を先に学習し、「どこにすんでいますか」という会話が出てくる48ページは、そのあとで学習しました。
学校で教えるときに比べると、かなり進み方が速いのですが、来週には「何歳ですか」の会話を学習して、第4課を終えられたらと考えています。
ハイジが出てきたので、ハイジのアルプスを思わせるイタリアのグラン・サッソの高峰と高原、カンポ・インペラトーレの写真を添えています。記念写真を撮ってもらっていたら、奥の方からチベットのお坊さんたちがやって来たので、いっしょに撮影をさせてもらいました。
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Ora sono Heidi, poi divento Nobita, sempre
protagonista del cartone animato giapponese
durante la lezione privata di giapponese,
in modo che il mio allievo di 12 anni possa avere
risposte diverse, ogni volta che mi fa le domande del manuale,
"In quanti siete in famiglia?", "Dove abitate?"
Foto: Campo Imperatore al tramonto (AQ) 18/7/2014
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元山男のタワシはこんな写真見ると山に登りたくなってきます
ただの山写真でなく面白い道路や花がちらっと写ってるのは良いセンスですな
生徒がどんどん進めば喜びもひとしおかな。
スイスの山、何度か歩きましたがこんな感じでしたね。
楽しかったのを思い出しましたよ。
チベットのお坊さんたちとの写真、いい記念になりましたね♪
グラン・サッソはいいですよ。標高が高く、初夏まで山が雪に覆われているので、夏にも山も高原も野の花が花盛りなんです。山もゆるやかなコースあり急坂あり、でも高原を進む一本道をドライブして、あちこちで車を停めて、すぐに花も撮影できたりします。最後の写真に道路が写っているのは、かなり小さく見えるのですが、道路の脇を白い牛さんたちが一列になって歩いているからなんですよ。
この年齢の子をかつて教えたのは、大学生の頃に家庭教師と大学附属中学校の
教育実習でくらいで、他の生徒が皆社会人だったり大学生だったりする中、
楽しんでもらいたいと、いろいろ模索しながら授業を準備しています。
スイスはまだ行ったことがないのですが、アルプスのフランス側やイタリア側は
歩いたことがあり、夏には緑や花が美しいですよね。
グラン・サッソはLittle Tibetと呼ばれ、歩いていたらチベットの魔除けと祈りの旗が
山の高みにあったのですが、毎年この旗を交換しに、チベットからお坊さんたちが
訪ねてくるのだと山小屋の方に聞いたように記憶しています。ありがとうございます。
おかげでいい思い出ができました。同じ赤い衣装を着ていたし、同じ東洋出身だからと、
カメラで撮ってくれていたスコットランドからの登山客が、気を利かせてお坊さんに
写真をいっしょにいいですかと尋ねてくれたような。