2019年 04月 25日
山で見かけた花の名なあに

すぐに名前が分かったのは、そっくりの絵が図鑑に描かれていたこの花です。学名はCorydalis cava、イタリア語の俗名は、『Guida pratica ai fiori spontanei in Italia』によると、Colombinaで、ウィキペディアのイタリア語版によると、Colombina maggiore、またはgiacinto selvaticoとなっています。最後に書いた俗名は、直訳すると、「野生のヒヤシンス」なのですが、ヒヤシンスとは目も科も、もちろん属も違うので、花の形が似ているところから、そんなふうに呼ばれているのでしょう。
属名のCorydalisは、日本語ではキケマン属で、園芸種として栽培されるものは、学名のコリダリスで流通しているそうです。花の形が似ているなと思ったら、友だちのブログで知ったエゾエンゴサクも、やはり同じキケマン属の花でした。

月曜にラヴェルナでは、イタリアの野山でよく見るアネモネに比べると、数少ない花びらが大きい、この白い花も、あちこちで見かけました。学名は、Anemone nemorosa、イタリア語名は、anemone dei boschi、直訳すると「森のアネモネ」で、イタリアの中部・北部では、よく見られる花だそうです。今調べていて、学名では属名がanemoneで、種の名前にもanemoneという言葉が入るのですが、日本語では、属名のanemoneは、イチリンソウ属と訳され、「アネモネ」という言葉は、その中の学名、Anemone coronariaの花を指す場合もあれば、アネモネ属の総称として使われることもあることが分かりました。と言うわけで、これまでわたしがアネモネと呼んできた花は、正確には、「アネモネ属の花」ということになります。この写真のアネモネと同じ学名、anemone nemorosaの花を、日本語でヤブイチゲとするページもあります。(リンクはこちら)このページの写真の花は、わたしたちが森で見た花とは、特に中央部分がかなり異なるのですが、同じanemone nemorosaでも、いろいろな栽培品種があるようなので、そのためかもしれません。

月曜にラヴェルナで見かけた花の中には、まだ名前がさっぱり分からない花や、確信が持てないでいる花もいくつもあるのですが、中でも、今のところ見当がつかずにいるのが、こちらの花です。岩から長い茎が伸びて、鮮やかな黄色い花を咲かせるこの植物は、森でも修道院への参詣路でも、あちこちで見かけました。

同様に、名前が分からず困っていたのが、こちらの花です。夫が花の図鑑で似たような花を見かけて、属名がEuphorbiaceae、日本語ではトウダイグサ(ユーフォルビア)属だろうと、数日前から言っていたのですが、図鑑の絵とは花も葉も形がかなり違うので、わたしはそうではないと考えていました。
そこで、数年前に参加した薬草や植物の専門の先生も多い薬草学講座のFacebookページで尋ねていたら、専門の先生が、学名がEuphorbia myrsinitesだと答えてくださいました。ですから夫が言っていたようにユーフォルビア属の植物で、この名前で検索すると、育っている段階によって形状が異なるためか、この花ではないように見える写真も多かったのですが、中には、間違いなくこの花だと思われる写真もあります。名前を教えてくれた先生が作成したラッツィオ州の植物の写真や名前を収めたCD-ROMを夫が購入していたので、そのCD-ROMでこの名で調べると、写真から、確かにこの植物だと分かりました。日本にも、まったく同じ学名ではないものの、同じユーフォルビア属の似たような植物があることを、調べて知って、おもしろいなと思いました。
今日、4月25日も、イタリア解放記念日で、イタリアの国民の祝日でした。ただ、長い間具合が悪かったこともあって、するべきことがいろいろあったため、今日は夫は庭仕事や農作業、わたしは洗濯とアイロンがけに精を出しました。明日の朝授業があるのですが、まだ準備が完全にはできていないので、明日は早起きをするつもりでいます。
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Corydalis cava o colombina si chiama così
questa pianta con fiori rosa che sembrano
cappelli appuntiti dei gnomi.
Ora stiamo consultando i libri e le informazioni su Internet
per scoprire i nomi di diverse piante che
incontriamo nei boschi e sui monti.
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ユーフォルビアは写真見てすぐ分かりました。
葉の付き方、花の咲き方に特徴がありますね。
それらは自生の花々なんでしょうか?
さすがお転婆シニアさん、ユーフォルビア、夫もすぐにそうだとは言っていたのですが、図鑑やインターネットで見ると、種類が本当に様々です。古代の恐竜みたいな葉が並んでいるのに、小さいオレンジ色の花が愛らしくて、おもしろい花だなあと思いました。
検索して画像を見てきました。
変った形の花ですね。
でも 灯台草という日本名があるのだから
日本にも昔からあったのでしょうね。
海を照らす灯台ではなくて
江戸時代などに 油を入れて火を灯していた
あの 灯台の形に似ているのでしょうね。
たくさんの珍しい花たちに出会えて
楽しい山歩きでしたね。
最初の写真の花は、スイスの山でも見たように思いますし、日本でも似た花を見たことがあります。
私も山に行くと、ついつい花に目がいってしまい、写真を撮りながら進むので、人の何倍も時間がかかってしまいます(苦笑)
ユーフォルビアは、名前は知りませんでしたが、見たことはあります。
なおこさんは、ちゃんと図鑑で花の名前を調べているのですね。
咲く花も様々で、昨日も少し違うユーフォルビアを、
浜辺を散歩中に見かけました。
ウィキペディアに灯火の皿に形が似ているのでこの名がある
とあって、なるほどおもしろいなと感じました。
イタリアにも日本にも同じような花があちこちで咲いているのが
興味深いです。
きれいな珍しい花たちに出会えて、うれしかったです♪
花に目がいって、写真を撮るので他の人から遅れてしまうのは、わたしもまったく同じです。夫や友人たちがどんどん先に行ってしまうので、残念に思いつつも、時にあきらめて、先に進みます。
まあ、こんなところにsnowdropの初めてのアバターと同じ花(snowdrop anemone)が!
イースターマンデー(Pasquetta)のルーアン郊外の森で見たんです。(プロフィール欄の冒頭も)
アナログカメラの写真なので分かりにくいのですが…
五月になればもっと美しい森(新緑)が見られるのに、と残念そうなフランス人をしり目に、歓声を上げたのを思い出します。
フランスでも、anémone sylvie(森のアネモネ)と呼ばれます。
森の女神 Sylvia (バレエもあります)ともつながるのでしょう。
蘭の花もそれぞれ不思議な形をしていますよね。小さな人間そっくりなのも多くて、大昔の人には怖かったかもしれませんね。
蘭の花、不思議なことに、本当に一つひとつの花が、人のように、妖精のように見えますよね。
ノルマンディーの春は雨が多く、寒いです。
この日は薄手のセーターにスプリングコートを羽織っていました。
セーヌの支流沿いをそぞろ歩く親子連れなど、いかにも祝日らしい長閑な午後でした。
蘭は東西の人の心を魅する神秘的な花ですね。
蘭の花は美しいですよね。イタリアに来てから、日本でも各地に野生のランが咲くらしいと知って驚いています。