2019年 05月 21日
アドリア海青い海辺を歩く午後、ペダーソ


4月27日土曜日は、花が彩る岩山を登って、

岩壁に築かれた聖マルコの庵(Eremo di San Marco)を目指し、

さらに美しい静かな庭園、Parco Storico Seghetti Panichiを訪ねてから、

アドリア海の海辺の村、ペダーソ(Pedaso)に向かいました。青空の下、やはり青い海を見ながら、海辺を歩くことにして、

北斎の波の絵が描かれた壁の前を通り、

右には線路が走り、左には海が広がる遊歩道を、南へと進みました。

途中、まだつぼみでいっぱいのカレープラント(elicriso)の茂みがあって、近づくとカレーに似た、独特のいい香りがしました。

歩き続けると、前方に大きな入り江が見えてきました。右手には、砂浜が広がっています。

歩きやすい遊歩道は終わり、今度は石がごろごろと転がる道を歩いていきます。

この日は、写真で前方に見える建物まで歩きました。近づくと、casa de mar beach barと書いてあります。

橋を渡る途中、ふと海を見やると、ちょうどいいあんばいに、わたしたちの影が砂浜に映っています。そこで、夫に足を止めるように頼んで、二人の影と海との記念写真を撮りました。

このあと、先のcase de marまで歩いてみると、砂浜がさらにずっと遠くまで続いています。

出発地点がはっきりしない上に、グーグルの地図は、道路を通っての距離は計算しても、海辺の遊歩道は考慮していないようなので、上の地図の道筋も距離も大ざっぱではあるのですが、それでも、片道2キロ半ほどは歩いたのではないかと思います。さらに南へと歩いてみたい気持ちもありましたが、ペダーソはペルージャから遠く、直前の写真の撮影が午後5時25分と遅かったので、この日は散歩はここまでとして、元来た道を引き返すことにしました。

帰り道は、右手に青い海が広がり、左に線路が走っています。1時間あまりの短い散歩の間に、電車が何度も通ったので、驚きました。

線路の土手には、菜の花(colza)やヒナゲシ(papavero)など、野の花が咲いているところが、あちこちにあります。

砂浜の傍らを通ったときは、せっかくなので波打ち際を歩いてみました。
天気予報では、この日はマルケ州方面が晴れているとのことだったので、わたしがアスコリ・ピチェーノ県にある庭園を訪ねることを提案すると、以前からアスコリの岩壁の庵を訪ねたがっていた夫が、それなら行きがけに庵まで歩きたいと言います。庵までの山登りが、予想していたよりずっと早く終わったため、その後、庭園を訪ね、さらに足を伸ばして、夫が好きなジェラート屋のあるペダーソまでドライブをして、せっかくだからと海辺を歩きました。夫は運転が大変だったと思うのですが、おかげでいろいろなことが楽しめて、充実した1日となりました。
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Foto ricordo al mare blu sotto il cielo azzurro
Passeggiata lungo la spiaggia di Pedaso,
a sinistra il mare, a destra la ferrovia,
il murale delle grandi onde di Hokusai,
i fiori di elicriso, papavero, colza e non solo.
Piacevole camminata dopo aver visitato
l'Eremo di San Marco e il Parco Storico Seghetti Panichi.
Pedaso (FM) 27/4/2019
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関連記事へのリンク
- 岩壁の庵訪ねてアドリア海へ
- 新緑の岩山登って聖なる庵へ、アスコリ・ピチェーノ
- 牡丹咲き蛙鳴く池ゆかしき庭園、アスコリ・ピチェーノ


コンデジとは思えないです
ってコンデジで十分かも?
たわしも最近コンデジ良く使うようになりましたよ
岩壁の白さが、とても美しいですね。
緑溢れる庭園、池の水に映った景色や空が絵のようで見とれます。
アドリア海は、とても静かな海なのですね。
青い海の色が本当に綺麗ですね。
砂浜に映った milletti_naokoさんご夫妻の影がとてもロマンチックで、素敵ですね。
(likebirds妻)
昔アニメ映画で「紅の豚」を見たときに、アドリア海ってどのような海
だろうかとよく想像しました。
きれいな青い海ですね♪
砂浜の幅が狭いのかなぁ。
この青い海の色を見てイギリスのトーキーの海と故郷和歌山の海を
思い出しました。
もし時間がおありでしたら↓をどうぞ。
和歌山の海と私のスケッチ絵ですがトーキーの海が載っています。
https://lmhar.exblog.jp/24703209/
子供の頃生まれた村から紀ノ川の河口まで波打ち際を通ってよく歩きました。
2里(約8km)。ずーっと白い砂浜が続いていましたよ。
今は住友金kkに埋め立てられてしまいましたが。
うつくしい海はいつまでも見ていたいし、海に沈む夕日は素晴らしいです。
いろんなことができた素晴らしい一日でしたね。
最近は、よくコンデジを使われているんですね。
きれいだなと心に飛び込んできたとき、心に感じた瞬間をとらえようと、
どんどん先を歩いていく夫や友人の足の速さと忍耐も気にしながらの
撮影で、時間が勝負なので、やはりコンパクトカメラになってしまいます。
犬じゃありませんが、出かける分だけ、きれいな風景に出会える機会が多いのが
ありがたいです。夫は一眼レフを持っていますが、重いのでめったに持ち歩かない
んです。撮り始めたら、わたしよりゆっくりゆっくりの移動になります。
おっしゃるように、この岩壁は、白さが際立っていますね。そう言えば、高速道路で遠方を走っていても、あああそこに庵があるのだと、すぐに分かりました。ありがとうございます。わたしも庭園では、水に映る景色の美しさに魅かれました。
アドリア海は太平洋に比べると穏やかですが、荒れるときは、やはり波が高く、一度は同じペダーソで、あまりに波が荒いために、遊歩道まで波のしぶきに濡れて、波が砂を巻き上げて、海が茶色くチョコレート色をしていたことがあります。この日は青空と穏やかな青い海がきれいで、感動しました。
ありがとうございます。いっしょに写真を撮ろうとなかなかしてくれないし、いわゆるセルフィーはわたしのカメラと腕の長さでは難しいので、影での撮影とあいなりました。
和歌山の海も美しいですよね。約10年前になりますが、夫とともに訪ねました。美しい砂浜が企業に埋め立てられてしまったとは。海の夕日や朝日は美しいですよね。海からは遠くに住んでいるので、めったに見る機会がないのですが、見られるときは感動します。美しいものをたくさん楽しめる充実した1日になって、うれしかったです。

自撮り棒や三脚があればと感じること、実は多々あるんですよ。
わたしの安い携帯電話では写真がきれいに撮りにくいので、
でもカメラを棒の先に取りつけるわけにもいかず、夫も
そんなに長い間撮影準備を待ってくれないように思うので、
買わぬままなのですが。