イタリア写真草子 Fotoblog da Perugia ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

優しく更けゆく島最後の夜、カプライア島

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 カプライア島に着いた翌日、6月6日は、白い花が彩る道を通って、トラットーイオ岬を目指し、岬でパニーノを食べていたら、きれいな蝶がパニーノの生ハムに止まって動かないので困ったのですが、

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この日の朝、トレッキングに出発してすぐのことです。記録写真を撮りつつ、のんびり歩くわたしよりも、はるかに先を行く夫の向こうから、男女二人連れが歩いて来るのが、写真に写っています。このあと、夫が立ち止まって、この夫婦と話をすると、なんとこのすぐ先に養蜂場があり、どういうわけか二人はミツバチに取り囲まれ、刺されてしまったというのです。用心しながら、二人の勧めに従って、別の道を通ったわたしたちは、幸いハチに刺されずにすみました。

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 そうして、その翌日、6月7日に、かつての刑務所と収容者たちが働いた農地の間を通る坂道を登っていると、なんとまた向こうから、前日の夫妻が坂を下ってきました。夫の方がわたしより先を歩いているために、最初に二人と話し始めたのは夫で、そこに後から追いついたわたしが加わりました。

 前日とこの日のトレッキングの話から始まって、お互いにどこから来たのかという話になり、話がはずんで、結局、約20分ほど会話をしたように思います。話すうちに、晴れていた空が曇って、冷たい風が吹き出したことももあり、あいさつをして、わたしたちより年配と思われる二人は坂を下り、わたしたちは坂道を登りました。

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 さらにその翌日、6月8日のことです。2日続けての長時間のトレッキングで疲れたために、午前と午後軽いトレッキングをして、夕方港を訪ねたのですが、このとき、観光案内所に行ったあと、スーパーに向かっていたら、なんと店の前に、例の夫婦の奥さんの方が、女性3人でおしゃべりをしているではありませんか。そこで、買い物の前に、またしばらくいっしょにおしゃべりをしました。

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 そうして、6月9日、ゼノービト峠までの長いトレッキングのあと、疲れ果てたわたしは、村のレストランで食べようという夫の誘いに、それでも何とか力をふりしぼって、夕食に出かけました。レッジョ・エミリアに住んでいて、カプライア島に小さい家があり、だんなさんが釣り好きなので、島によく来るという例のご夫婦から、「島の店はどこも高いわりに、おいしいところは限られていて、おいしいのはここ」と教えてもらった店の一つに向かって歩いていたら、なんと再び、奥さんに出くわして、おしゃべりをしました。そうして、さらに食べ終わって散歩をしていたら、奥さんに出会い、そのまま立って話をしていたら、「釣った魚だけでも見に来ませんか」と、家でおしゃべりを耳にしただんなさんが、わたしたちのところまで来て、招待してくれました。

 夫もわたしもくたくたでしたし、ご迷惑をかけてもと思ったのですが、中に入り、魚を見せてもらって、さらにしばらくおしゃべりをしてから、「疲れていますので」と、不思議な縁でしばしばめぐり会うこととなった二人と、しばらくの間は最後となるあいさつをして、うちを出ました。

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 心温まるうれしく楽しいおしゃべりのあと、ホテルに向かうと、道路から港の夜景が見えました。

 さあ、ゆっくり休もうと部屋に向かおうとすると、ところがホテルのフロントの前に、親切できさくなフロント係の若者が二人いて、おしゃべりが始まり、わたしたちがゼノービト峠まで行った話や、ローマ出身の若者がローマの町外れを歩いていたらイノシシに出会って驚いたという話など、あれこれと長く話がはずみました。短い滞在ではありましたが、こんなふうに話して楽しい、わたしたちと会ったことを喜んで、いっしょに過ごそうとしてくれる人たちに出会えたことを、ありがたくうれしく思います。

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 島に到着した日に、ホテルのブーゲンビリアがあまりにもきれいで、思わずいろいろな角度から眺めて、写真を撮ったのですが、最終日も、このブーゲンビリアを見やりながら、優しく気のいい若者たちとあいさつをして、港行きのミニバスに乗り込みました。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by PochiPochi-2-s at 2019-06-12 07:11
旅行中の人との出会い、偶然とはいえ楽しいですね。
そうやって話し知り合った人がたくさんいて、今でもメール交換
をしている人もいます。

短期間の滞在中に同じ夫婦に何度も出会うとはおもしろいですね。
しかも最後にはお家に招待されるなんて。
よく見るBS番組『小さな村の物語・イタリア』に登場する
ごく普通のイタリアの人たちを思い出させるようなnaoko さんのお話です。
楽しく読ませていただきました。

ブーゲンビリアがきれい!
樹形(?)といい、花の色といい、その場にぴったりですね♪
Commented by otenbasenior at 2019-06-12 07:52
旅の醍醐味は色んな人々と出会い会話をする事ですね。
その国の言葉が喋れなくても英語で会話できることの幸せを常に思います。特に英語圏ではない人々との会話は私も英語が第二外国語のせいか会話できることのありがたみを思います。

楽しい旅が出来て良かったですね。
Commented by minoru2703 at 2019-06-12 08:06
地中海の小さな港街の風景が大好きですぞう
いろんな人と出会うのが旅の楽しみですなあ
Commented by tawrajyennu at 2019-06-13 09:03
おはようございます。
カプライア島の旅、纏めて読ませて頂きました。
美しい自然と様々な花が咲く、美しいところですね。
こんなところを私もトレッキングしてみたいと思いました。

旅の途中で、知り合った人と、偶然又出会うってこと、ありますね。
それにしても、おうちにまでご招待されるなんて、何だかTVで見る番組のようです。
私もスイスからミラノまでの電車の中で、同じコンパートメントになった方と、
仲良くなり、二年後にまたスイスに行った折に、おうちにお邪魔したことがあります。
今でも、時々、コンタクトしていますよ。
Commented by milletti_naoko at 2019-06-13 12:59
Pochipochi-2-sさんも、様々な旅で交流を深められたんですね。思いがけぬ縁とひとときが、うれしかったです。
Commented by milletti_naoko at 2019-06-17 02:06
お転婆シニアさんも、多くの方との出会いや交流、トレッキング、サイクリングを楽しまれていて、すてきだなと思いながら拝読しています。

ありがとうございます♪
Commented by milletti_naoko at 2019-06-17 02:11
みのるさん、ありがとうございます。小さな島の小さな港は、近くに大きな工場があるわけでもなく、どこかのんびりしていて、風情もあっていいなとわたしも思います。旅はいいですよね♪
Commented by milletti_naoko at 2019-06-17 02:17
タワラジェンヌさん、自然がとても美しく、今は花もたくさん咲いていてきれいです。自然公園で自然が豊かな反面、港と中心街以外には、休憩できそうな店もベンチも何もないので、今のような炎天下ではなく、春や秋だと、さらにゆっくりと散歩を楽しめるのではないかなと思いました。春と秋は日が若干短くなってはしまいますけれども。

タワラジェンヌさんも、旅先ですてきな出会いをされたんですね! 今も連絡を取られているなんて、いいですね。
by milletti_naoko | 2019-06-11 23:51 | Toscana | Trackback | Comments(8)