イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

今日も涼みに山登り、シビッリーニ山脈

 標高が2千メートルに近づいた頃から、色とりどりの野の花が、山の斜面を彩るようになり、花と壮大な風景に励まされながら、

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Monti Sibillini 29/6/2019

そして、尾根道にたどり着いたら見えるであろう見晴らしを楽しみに、さらに山を登りました。

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 標高2047mのPasso di Sasso Borgheseの案内表示があるところから、山の向こう側が見えるところまで歩こうと、さらに十数メートル登り、そこから来た道を引き返しました。

 この写真の奥、下方に見える緑の山に囲まれた高原は、毎年今の時期に、ヒナゲシやヤグルマギクなどの野の花が高原を彩る様子が美しいカステッルッチョの高原です。

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 一方、登山道の左前方に見えるのはは、おそらくはわたしたちができれば到達したいと目指していた岩山、Palazzo Borgheseの山頂ではないかと思います。

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 道の右下方には、シビッリーニ山脈の尾根の向こう側の山並みの連なりが見えています。

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17:11

 道の前方に見える緑の山は、きっとポルケ山ではないかと思います。さらに登って、雄大な風景を楽しみたいと思ったのですが、3時間山を登り、このときすでに午後5時を過ぎていました。うちから今日の登山の出発地点まで、車で約2時間かかってもいましたし、夫の言うように、今日はここで引き返すことにしました。

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 2千メートルの山は、時々強い北風が吹いて、肌寒いほどでした。

 片道130km、2時間かかる山は、日帰りするには遠いのですが、昨夕シビッリーニ山脈の高峰を見て、夫が「今日は高い山に登りたい」と言うので、カステッルッチョの高原からそう遠くない給水場の近くに駐車して、そこから山を登りました。今日は、登山を終えたのが午後7時過ぎ、帰る途中に夕食を食べてペルージャに戻ったのが午後11時頃で、幸いその頃には、朝はあれほど暑かったのに、すっかり涼しくなっていました。とは言え、暑い日が続いたために、帰宅時の屋内の気温は27度で、ただいまできるだけよろい戸も窓も開け放ち、少しでも屋内の気温が下がって、眠りにつきやすくなることを願いながら、このブログの記事を書いています。

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Belli i panorami e i fiori sui Monti Sibillini.

Abbiamo raggiunto il Passo di Sasso Borghese (2047m) e
siamo saliti ancora un po' più in alto per godere i panorami.
Anche dal passo si vedevano lontano i Piani di Castelluccio.
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by olive07k at 2019-06-30 08:27
ご主人様と 生活スタイル 諸々の
ご趣味が一緒!なのでしょうね(羨望)
Commented by PochiPochi-2-s at 2019-06-30 13:01
梅雨に入り、今日も朝から土砂降りです。

>標高が2千メートルに近づいた頃から、色とりどりの野の花が、
>山の斜面を彩るようになり、花と壮大な風景に励まされながら、
夕方からのドライブでこのような山に登れるのはちょっと羨ましい。
スイスでのトレッキングを思い出していました。
ロープウェイやゴンドラで登れるところまで登り、あとは歩いて降りる。
スケッチしたり写真を撮りながら。途中の山小屋のデッキで飲み物を飲む。
もう一度行きたいなぁと、アップされた写真を眺めていました。


Commented by ciao66 at 2019-06-30 21:09
「山の向こう側が見えるところまで歩こう」
という気持ちは良くわかります。
それは「見えないものを見てみたい」
というのも有りますし、
そこから新たな展望が切り開けるといいますか、
ぐっと前へ向かっていく感じですね。

とても眺めのいいところですね♪
アペニン山脈は素晴らしい!
ペルージャに鉄道で向かうときに雪山が見えて
イタリアの雪山!と感激したところが
その辺りではないかと・・・
グーグルマップで確認しましたが。

Palazzo Borgheseはボルゲーゼ宮でしょうか?
不思議な山名ですね。

暑中お見舞い申し上げます。
(まだ6月ですが・・)


Commented by milletti_naoko at 2019-06-30 23:01
olive07kさん、実は木曜の晩だったか、まだ外の気温の方がずっと高いのに、午後10時頃に夫が窓を開けてしまい、確かに起きている間は風が屋内に通って涼しく感じるけれども、寝るときに窓を閉めたら、屋内の温度が高くて暑苦しくてなかなか眠れずに大変だったということがあったんです。その晩はそのことでけんかになりました。

それで、木・金は酷暑が頂点に達すると言われていたので、夫が金曜の夕方に山に登ろうと言ったときはすぐに賛成しました。幸い帰宅は11時半で、その頃にはこの日は外気温の方が涼しかったです。

ただ、わたしの方も授業の準備や翻訳・通訳の打ち合わせなどの仕事や水やりや洗濯などの家事が、有給を消化したいし、うちでじっと過ごすのは嫌な夫につき合っているとはかどらずに困るので、今日日曜は、昼は少なくとも、うちにいてすべきことをしようということで納得させました。
Commented by milletti_naoko at 2019-06-30 23:07
PochiPochi-2-sさん、今日もということは、どしゃ降りの雨が降る日が続いているんですね。

日帰りには遠い距離ですが、とにかく暑い中、高い山なら涼しいので、2時間のドライブで高い山に登れる場所に行けるのがありがたいです。スイスのアルプスでトレッキングをされたことがあるんですね! わたしもイタリアのアルプスで一度、友人たちとロープウェイで山の高みまで登ってから歩いたことがあります。すぐにすばらしい風景やきれいな野の花に出会えて、散歩も楽しくいいですよね。いつかまた行かれる日が早く来ますように。
Commented by milletti_naoko at 2019-06-30 23:21
ciao66さん、特に山は山頂や尾根道まで登ると、それまで歩いて見てきた風景とは違う眺めが、眼前に開けることが多いので、あと少しで見られるならと、ついどんどん山道を登って行きました。シビッリーニ山脈は南北に長く伸びていて、ちょうど前日に登ったのがシビッリーニ北部の東側だったので、シビッリーニ南部の西側を登った昨日は、尾根に行けば、昨日反対側から見た山々の山頂がひょっとしたら見えるかもしれないという期待もあったんです。

ペルージャから鉄道で向かうときに見えた雪山、おっしゃるようにシビッリーニ山脈かもしれませんね。Palazzo Borgheseという名前は、山の名前としては変わっていますよね。また時間のあるときに調べてみたいと思います。地図で見て、また出会った案内表示からも、たどり着いたのはこの山の山頂近くだと分かるのですが、あれこれインターネットで調べたものの、見る角度によって山の形がかなり変わって見えるため、山頂はどこだったのだろうと、まだ疑問が多かったりします。

ありがとうございます。日本ではようやく関西で梅雨に入ったとか。どうかお体を大切にお過ごしくださいね。
Commented by zbjsower at 2019-07-02 15:58
イタリアってそんなに暑いのですか・・・
日本よりも気候が良くて、熱帯夜なんて無いのかと思っていました。
それにしても高山からの眺めが爽快ですね。
夏登山という雰囲気がよく伝わって来ます。
Commented by milletti_naoko at 2019-07-02 20:28
HIdeさん、温暖化も手伝って、イタリアはもちろん、この夏は北欧でもかつてないほどの酷暑となっているようです。日差しが焼きつけるものの、湿度が屋内は夏はそれほど高くないのですが、我が家は、イタリアの他の多くの家庭同様、エアコンがないために、それでうちの中が暑くてたまらなくなってしまうのです。

眺めがすばらしく、2千メートルの高さまで登ると、花も咲いていて、うれしかったです♪
by milletti_naoko | 2019-06-29 23:59 | Viaggi | Comments(8)